LITALICOワークスとは
LITALICOワークス府中で、センター長として勤務しています。経歴としては大学卒業後、訪問介護の会社に入社し3年間訪問介護員として高齢者の方のお宅を訪問しながら、主に排泄介助や入浴介助をおこなっていました。日頃から「人の役に立てる仕事がしたい」と思っており、感謝の言葉を直接いただける仕事に、とてもやりがいを感じていました。
その後、訪問介護の会社に転職しサービス提供責任者として勤務する中で、よりステップアップしたいと思うようになりました。自分自身の今後については悩みましたが、「何になりたいのではなく、何がしたいのか」を考えたときに、「困っている人の役に立ちたい」という想いは変わりませんでした。
そんなときLITALICOの求人に出会いました。「世界を変え、社員を幸せに」「障害のない社会をつくる」という会社のビジョンを見て、障害のある方の役に立ちたいと思ったのが働くきっかけでした。
LITALICOワークスでは障害のある方の自分らしい働き方をサポートする「就労移行支援」をおこなっていますが、働くことはよりよい人生を送るための手段であって、目的ではないと感じています。サービスとしては「働く、そして働き続ける」ことが目標ですが、働いてどんな人生を送りたいか、働くことでどんな人になりたいかを考えていくことが、就労移行支援ではとても重要だと考えています。
サービス利用者の方が抱える「孤立感」や「負担感」を逆の方向に強めていけないか。支援の方向性に悩みスタッフで考えた結果、マイナスをプラスに転じる「所属感」と「他者貢献」が重要であるという答えにたどり着きました。それを高める支援として、LITALICOワークス 府中独自の「府中コミュニティ」を週1回実施しています。
たとえば「コンプレックス」など、共通のテーマを掲げてみんなでトークする中で、仲間意識を育んでいくのがコミュニティの主旨。本音をさらけ出し、自分ひとりではないことを実感しながら、所属感を共有していきます。1年間継続しておこなっているのですが、これまで人とあまり話せなかった利用者がコミュニティを通じて楽しそうに話している光景を見たり、話すことで悩みが軽くなったという声を聞いたりするようになりました。本当にやってよかったなと思っています。
また、利用者の個性が開花されたこともあります。発達障害で引きこもりの男性がいました。友達がなかなか作れず、大学も辞めました。その方にLITALICOワークスで、発達障害の子どもを持ち悩みを抱えるお母さん達のために、自分自身のことを講演してもらいました。その講演が好評で、本人や、誰かの役に立てた喜びを得ることができ、その後前向きになり就職に成功されました。その人が主体的になって成長できるようになるにはどうすればいいか、という視点の発見にもつながったと思います。
スタッフの1日
-
8:30出勤、予定確認
-
9:00全体朝礼
-
10:00面談や来客対応
-
12:00昼休憩
-
13:00プログラムに取り組む利用者と
コミュニケーション -
15:00利用者帰宅
-
15:30スタッフ間で1日の振返り
-
16:00入力された支援記録の確認
-
18:00退社
仮死状態で生まれ、助からないと言われた私は、そのとき色々な人に助けてもらいました。母親に「だから人の役に立つ人になろうね」とずっと言われてきました。その想いで仕事をしていく上で、悩みに直面することも多かった人間だと思います。「スタッフだから悩みがなさそう」「健常者だから生きやすい」ということはありません。みなさんと同じように、人間関係や人生で悩んできた1人の人間として、これからもできることをサポートしていきたいと思っています。
スタッフが明るく楽しく働いている姿が、最高の就労支援。自分たちが楽しく仕事していなかったら、就職したいなんて誰も思わないですよね。実際に利用者の方が人生を前向きに進んでいく姿を見て、日々私たちも勇気をもらいながら仕事をさせていただいています。よりよい人生にするために「働く」ことが必要だと思っていらっしゃるのであれば、少しだけ勇気を出して、ぜひLITALICOワークスに問い合わせてみてください。
今後は、地域を支える活動もしたいです。引きこもりや自殺の問題に対して支援することもより注力したいと考えています。
※掲載内容(所属や役割など)はインタビュー当時のものです。