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LITALICOワークスとは

STAFF VOICE 05 人から人へ未来を繋ぐ役割 鞍田 愛希子 LITALICOワークス 新宿南口 支援員 精神保健福祉士

VOICE 1 仕事で大切にしていることは何ですか?

未来へ繋ぐことの大切さ 期限があるからこそ見えてくるもの

私が仕事で大切にしていることは「繋ぐ」役割に徹することです。就労移行支援事業所を利用する2年の間に、ご本人の叶えたい夢や希望を形にするためのネットワークづくりや作戦を、一緒に練っておきたいと考えています。はじめにLITALICOワークスにいらした方をスタッフと繋ぐ。次に、その方のご家族や病院・関係機関の方と繋ぎ、最後は企業の方たちと繋ぐ。その際、ご本人に関わる情報や理解の仕方をしっかりお伝えしています。
人と人が繋がる機会をつくるために、私が大切にしているのは心の言語化です。
一人ひとりが抱える心の声を引き出し、形にすることを大事にしています。引き出された言葉は、その人のコミュニケーションにいかされます。「LITALICOワークスで就職活動をしていたら、いつの間にか人の輪の中にいた」というのが理想的です。モヤモヤしたものを言語化するまでの作業は、人によっては大変な労力がかかるため、私はそれを楽しめる仕掛けをいつも考えています。

私は、前職も障害福祉サービスの生活支援をしていました。そこでは家族のような絆や関わりを持ちながら数年を過ごしました。入社してからは、就労移行の2年という期限に最初は一抹の寂しさを感じていました。誰かの人生に関わるのに、2年はあっという間だなと。しかしLITALICOワークスで利用者さんと関わるにつれ、一人ひとりの人生を見続けることが私たちの仕事ではないのだと、期限のある関わりだからこそ先を見据えた支援をしなければと思うようになりました。未来に繋ぐ支援とは、LITALICOワークス以外の人との繋がりを増やし、ご本人の可能性を広げていくこと。また、その人を通して、社会に情報が行き渡っていくこと。私はそのことに大切な意味を感じています。

LITALICOに入社したのは、アイデアを形にする速さに魅力を感じたからです。いくらアイデアや行動力があっても、コンプライアンスや法整備など大きな仕組みを変えようとするには個人の力では限界があります。それに私自身、衝動性や忘れっぽさ、独自のこだわりに生活上の苦労がありますが、一緒に働くスタッフがそれを当たり前としてくれます。

どんな方ともフラットな人間関係を構築できるLITALICOの風土に未来を感じ、ここでチーム支援を体感してみたいと思ったのが入社の決め手でした。

VOICE 2 印象に残っているエピソードは?

人と繋がるたびに 深まる理解と広がる可能性

自己受容がなかなか進まない利用者さんがいました。当時、ご自身に支援の必要はないと感じていらしたようです。LITALICOワークスのプログラム「自分の取扱説明書」を通して、ご自身の苦手なことや困りごとを文章にすることを何度かおこないました。そしてそれを通院先の医師やご家族にお伝えしました。すると病院での診断に変化があり、謎が解けたように体調も安定していきました。それ以降、ご本人の自己理解がスルスルと進んでいったように感じます。 

その利用者さんは、就職活動に向けて企業インターンを経験される機会がありました。面接が苦手で、インターン前の面談でもなかなかうまく進めずにいました。

ある企業へ面談に行った時のことです。企業担当者の方が、利用者さんの人懐っこい印象や魅力に感じたことを、その場で本人にお伝えしたところ「自分を人として見てくれる方と出会えた」「社会に自分を認めてくれる場所がある」とはじめて感じられたそうです。利用者さんが自信を取り戻した瞬間でした。その後、その企業でインターンを続けて就職し、今もそこで活躍されています。

私1人のサポートではこのような結果にならなかったと思います。利用者さんにご自身の魅力を伝えるのが私やLITALICOワークスだけであったら、これほど自信を取り戻すことはなかったでしょう。この方の就職活動がうまくいったのは、ご家族や医療機関、企業担当者とうまく繋がることができたからだと思います。また繋がっていく過程で、ご本人が変化し可能性が広がったのではないかと考えています。

スタッフの1日

  • 8:30出勤、スタッフMTG
  • 9:00全体朝礼、日報の確認、電話連絡
  • 9:30面談
  • 10:00プログラム開始
  • 12:00昼休憩
  • 13:00プログラム開始
  • 13:30面談
  • 15:30スタッフ間で一日の振り返り スタッフとの個別MTG
  • 16:00ケース会議
  • 17:30退社

VOICE 3 今後の目標は?

変化する社会を見つめ、必要な支援を用意したい

障害者雇用は毎年増加傾向にあります。
この流れが途切れず、障害に関わる情報や雇用人員が企業や地域に充足していけば、いずれは就労移行支援の本来的な必要性はなくなってくるのかなと感じています。(そんな社会がつくられたら良いなと思っています)
その頃には、就労移行・定着支援、休職や再就職を支える仕組みが、社会の側に根付いているかもしれませんね。それらを見越して、今のうちにたくさんの方の困っている声を拾って、本当に必要なサポートが抜け落ちないよう整えておきたいです。

福祉の仕事に就く前は、植物やアロマに関わる仕事をしていました。東日本大震災直後、私は、相手の心や体の状態をヒアリングして香りを調合するアロマカウンセリングをおこなっていました。それが社会に生きづらさのある方々と出会う最初のきっかけです。色々な方が訪れる仕事でしたので、傾聴するスキルが必要だと気づき、勉強をする過程で福祉の世界に出会いました。自分の興味関心に従って進んでいると、思わぬ出会いや繋がりが生まれます。私は元々、対人関係に過敏でしたが、LITALICOに入社してからようやく自分らしいコミュニケーションが見えはじめ、会社員としてだけでなく個人としても、人との関わりをもっと増やしていきたいと感じられるようになりました。

最後に。もしも今、居心地の悪さや生きづらさを感じているとしたら、それはご自身の環境を見直すチャンスかもしれません。LITALICOワークスは、仕事を見つけるだけの場所ではありません。ご自身の本来の姿を知り、自分らしく働く環境を考える場でもあります。

今すぐ働きたい方にとって、就労移行は一見遠回りに見えるかもしれませんが、たくさんの出会いや気付きによって、きっと人生の大きな転機になるはずです。障害者手帳の取得や、障害開示の有無はもちろん「病院へも行ったことがない」「障害と言えるのかわからない」というような悩みや葛藤をお持ちの方も、まずはご相談いただけるとうれしいです。

※掲載内容(所属や役割など)はインタビュー当時のものです。

スタッフボイス

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