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LITALICOワークスとは

STAFF VOICE 06 楽しく過ごせる環境作りが支援の根本 酒井 成秀 LITALICOワークス 蒲田センター長 保有資格 / メンタルケアカウンセラー

VOICE 1 仕事で大切にしていることは何ですか?

一人ひとりの経てきた経験を尊重する支援

仕事で大切にしていることは大きく分けて2つあります。1つは、笑顔で働くことです。仕事をする場所は「舞台」だと思っています。利用者の方には「働く」って楽しいんだと思っていただきたい、相談・見学に来られた方にはホッとし、「自分だけじゃない(1人じゃない)」と感じていただきたいからです。

プライベートで嫌なことがあったときでも、「元気に振舞うぞ!」とスイッチが入ります。落ち込んだまま仕事する姿を見た利用者が「仕事って辛いものなのか」と思われたり、働く意欲が下がったりしたら、それこそ残念ですから。気持ちを切り替えて、笑顔で明るく接するようにしています。

楽しく過ごせる環境作りは、一緒に働くスタッフ同士にも良い影響があると思い、笑顔で働くように心がけています。スタッフも利用者の皆さんも「今日もLITALICOワークスへ行けてよかった」「次も早く行きたい」と思ってもらえるような事業所にしたいと思っています。

もう1つは、ナラティブ・アプローチ※1。その方の経てきた経験を尊重して、一人ひとりのニーズを把握し、その方に合った支援をするようにしています。

今ある不安や困りごとだけでなく、その方のこれまでのストーリーの全貌を伺います。そうすることでその方の考え方や価値観を持つようになった経緯が分かったりします。そういった問題があるということを、自身の語った言葉の中で見つけると、より深い自己理解に繋がると考えます。

※1 ナラティヴ・アプローチとは、問題を抱える当事者へのケアやカウンセリングを「ナラティヴ(語り、物語)」の視点からとらえなおす動きの総称。

前職は、飲食業で働いていました。1人で来店された方が、笑顔になって帰る姿に大きな喜びとやりがいを感じ、ホッとできたり安心できたりする場所を提供することに誇りを持つようになりました。

店長という立場から、社員やアルバイトから相談を受ける機会が多く、店頭では見えない色々な事情や悩みが一人ひとりにあることを学びました。

20代の頃、軽い摂食障害になりカウンセリングに通うようになりました。人の話を聞くことで、問題を解決できたり笑顔になったりする仕事があることをこの時に知りました。この頃から福祉やカウンセリングの仕事への興味が湧きました。10代の頃から男女問わず相談を受けることが多かったので、人の話を聞くことは好きだったのも背景にあります。

周囲で苦しんでいる人を見たことも支援者を目指した理由の1つです。前職で同期入社の同僚が統合失調症と診断され相談されたことがありました。本人は働くことを望んでいましたが、幻覚などの症状が出てもいたため、休むことを勧めました。同時期にプライベートの友人が過去のトラウマからうつ病を発症し、入院することになりました。

自分の身近な人だけでも、「働きたいのに働けない」という人がこのようにいるのなら、世の中にはもっと苦しんでいる人がたくさんいるのではないかと思うようになりました。メンタルケアカウンセラーの資格を取り、本格的に支援・福祉・カウンセリングをする仕事を探しました。

とはいえその当時は、ハードワークなマネジメント職で、お店や会社のことで日々が過ぎていきました。その最中に「世界を変え(利他)」「社員を幸せに(利己)」というLITALICOの理念に出会いました。強く共感し、入社を決めました。

VOICE 2 印象に残っているエピソードは?

関わる方の人生に良い影響を与える環境を提供したい

ご自身の就職のためにLITALICOワークスを利用されていた方が、サービスを通して「障害のある方をサポートする仕事がしたい」と目標を持たれ、その目標を達成し、就職されました。

体調の波によって通所が安定しない中でも「やりたいこと」が見つかったとき、チャレンジできそうな企業を見つけました。ご本人の希望を確認し、その場で企業へ電話連絡をし、企業インターンの日程を決めました。企業インターンに参加、面接を経て就職が決定しました。

これだけでも嬉しいのですが、その方が就職をされたタイミングで、当時お付き合いしていた方と同居を開始しご結婚。それによりご家族ともうまく距離を持てるようになり、ストレスで体調不良になることはなくなりました。その方に対しては私自身が現在も定着支援担当としてサポートをしていて、まもなく就労されて2年になります。

ご本人にとって成長があり、就職しただけでなく連鎖的に良い方へ転向していかれたことがとても印象的でした。

また年齢が近い利用者の方が、私の働いている姿を見て「酒井さんのような支援員になりたい」という希望を持ち、現在LITALICOワークスで働いていることをうれしく思っています。

これからも関わる方の人生に良い影響がある環境をこれからも提供したいですね。

スタッフの1日

  • 8:00出勤
  • 8:30スタッフ朝礼・メールチェック
  • 9:00全体朝礼
  • 09:30プログラム開始
  • 11:00部署別活動ミーティング
  • 12:00昼休憩
  • 13:00個別トレーニング対応
  • 14:45全体終礼
  • 15:15スタッフ間での1日の振り返り
  • 15:45メール・電話確認やケース会議
  • 17:00退社

VOICE 3 今後の目標は?

就業移行支援事業所をカジュアルに利用してほしい

日中は支援の業務に携わっていますが、余暇を使って「NOT ALONE CAFE」でボランティアもしています。訪日して間もない外国人向けのカフェです。日本での生活で不安なことがあれば、相談先につなぐこともできます。

個人的な趣味では、年に1回海外へ行くことを目標にしています。異文化に触れて異文化の人の生活・表情を知り、いろいろな概念を取り払いたいと思っています。

私は、転職活動をするまで「就労移行支援事業所」という場所を知りませんでした。この仕事に就いてからも、現在の認知度は高くないと感じます。就労移行支援サービスが、世間一般的に知られている存在になることを望んでいます。

1人で悩みを抱え込んでいる方に、就労移行支援事業所という存在があるということを届けたい。そして福祉サービスをもっとカジュアルに使ってほしい。働くために何からはじめようと迷われたときの選択肢の1つに挙げられる存在でありたいです。

LITALICOワークス蒲田は、利用者の皆さんにとってアットホームな空間であること、OBOGの方が訪れる時にはホッとできる空間でありたいと思っています。

仕事は大変ではありますが、楽しんでやっています。利用者の皆さん・スタッフなど関わる方が笑顔でいることが私の原動力です。利用者の皆さんと話しながら気づくことや学ぶこと・元気をもらえることが多いのでその恩返しをしたい。みんなから助けられているともっと伝えていきたいです。

※掲載内容(所属や役割など)はインタビュー当時のものです。

スタッフボイス

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