「一人で頑張らなくていい」その安心感が、自信のなかった私を変えた
動画あり
プロフィール
- Kさん
- 年代 : 20代
- 就職先企業 : 東京都ビジネスサービス株式会社
- 診断名 : ADHD,SLD
困りごと
- 過集中
- 複数の指示を同時に受けると混乱してしまう
- 物忘れが多い
- 計算が苦手
目次
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ストーリー
「本当にこのまま就活を進めて大丈夫かな」
大学3年生で就職活動を始めたものの、小学生の頃に受けた発達障害の診断や、社会人経験がないことへの不安を抱えていたAさん。
このまま一人で就職活動を続けるより、専門的なサポートを受けながら自分に合った環境を見つけたいと思い、大学4年生の4月からLITALICOワークスを利用することに決めました。
LITALICOワークスでは、複数の企業見学やインターンに参加して、じっくりと自分に合う環境を探していったAさん。
今ではアウトソーシング業務を中心に、事務職として働いています。
そんなAさんがLITALICOワークスで取り組んできたことや、通う前と現在との変化などについて、お話をうかがいました。
はじめての就活。一人で進めることに不安を感じていた

就職活動を始められたときのことを教えてください。
はい。大学3年生で就職活動をスタートして、就職フェアなどにも色々参加する中で、「本当にこのまま進めていいのだろうか」と不安になっていました。
美術系の大学に通っていたので、デザイン関係の仕事にも興味はあったのですが、実際に就職後を想像するとこわくなってしまって。
特にどんなことを不安に感じていましたか?
小学生の頃に発達障害の診断を受けて、一つの作業に集中しすぎてしまったり、複数の指示を一度に受けると混乱してしまったりすることがこれまで何度もありました。
なので、障害者雇用として、配慮について相談しやすい環境で働くことも視野に入れた方がいいのかなと考えていて…。
大学のキャリアセンターにも相談してみたところ、サポートを受けながら就職活動ができる「LITALICOワークス」の存在を教えてもらいました。
実際に調べていくうちに、就活の準備段階から実習、就職と段階を踏んで進められることを知り、まだ社会人経験のない自分にも合っているかもと感じました。

LITALICOワークスを見学したときの印象はいかがでしたか?
最初はとても緊張しましたが、スタッフの方が親切に色々な説明をしてくれたので、安心したのを覚えています。
ただ、その時まだ大学生だったこともあり、大学生活と就労移行支援の両立ができるのか不安がありました。周りをみても、社会人経験のある人ばかりで、自分のような学生はいなかったので。
そのことをスタッフに伝えたところ、大学ともうまく連携してサポートできるように動いてくれました。自分自身も、不安を抱えたまま就活を続けるよりは、長く働きやすい環境で仕事がしたいという思いもあったので、利用を決めました。
段階を踏むことで、「自分にあう環境」がクリアに

LITALICOワークスではどんなプログラムを受けられましたか?
幅広いプログラムに参加しましたが、特に積極的に取り組んだのは「ビジネスマナー」です。社会人経験が他の人に比べて少ないことが不安だったので、言葉遣いや礼儀作法、メモの取り方などを学びました。
座学で学ぶだけではなく、実際に他の利用者の方とペアになって「〇〇さん、今お時間よろしいでしょうか?」のように声をかける練習もしました。
丁寧な対応や職場での関わり方を学んで、実際に今の職場でも役に立っていると感じています。
今も役に立っているんですね。他にも取り組んできた作業などはありますか?
他には、データ入力や封入作業など、事務系の訓練にも取り組みましたね。
一人で黙々と進めることもできるのですが、チームごとに分かれて、時間や枚数を意識しながら封入作業を進めるような実践的なプログラムもありました。
実際に他の方とコミュニケーションを取りながら進める作業は、就職後のイメージがわいて、すごく勉強になりました。

就職後のイメージというと、インターンにも積極的に参加されたのでしょうか?
はい。見学を合わせると、3社伺いました。1社目は清掃の仕事、2.3社目はLITALICOワークスでも練習していたような事務系の仕事です。
そのうち、事務系の2社でインターンに参加しました。どちらも業務内容は似ていて、封入作業やExcelを使ったデータ入力作業などを行いました。
色々な環境を実際に経験することで、自分に合う環境や業務内容を知ることができました。
例えばどういう環境が自分に合うと感じましたか?
人とコミュニケーションを取ることも好きではありますが、仕事となると、コツコツと集中して自分のペースで取り組める作業の方が向いているな、ということを再確認できました。
スタッフと二人三脚で取り組んだ就職活動

就職活動はどのように進めましたか?
LITALICOワークスでの活動やインターンを通して、自分に合う環境や業務内容が少しずつ理解できてきた段階から、本格的に就職活動を進めました。
担当のスタッフにも何カ所か求人を提案してもらって、その中で良さそうだなと思ったところには応募して…という感じで、積極的に動いていましたね。
スタッフと二人三脚で取り組んでこられたんですね。
そうですね。自分のことを理解してくれた上で求人を提案してくれるので、一人で就職活動していた時よりもスムーズに応募先を見つけられました。
それに、自分一人では探せないような企業とかも提案してもらうこともあり、視野が広がる感覚もあったように思います。
他に、スタッフとの関わりで印象に残っていることはありますか?
色々な訓練に取り組んできましたが、その中でも自信がなくて出来ない作業が何個かありました。
訓練終了時に、毎回スタッフと個別に振り返りをするのですが、ある日私が「これができなかった。でもこんなことはできた」と伝えたことがあったんです。その時にスタッフから、「できたことにも目が向けられていて良いですね」と褒めてもらったのが印象に残っています。
スタッフがポジティブに捉えてくれたことで、自信にもなりました。
あと、データ入力の訓練に取り組んでいた際に、毎回目標件数を決めて取り組んでいたのですが、「以前と比べて、格段にできるようになりましたね」と声をかけてもらったことがあって。
その場だけではなくて、過去のことも覚えてくれていて、変化に気づいてもらえたというのも嬉しかったですね。
なるほど。Kさんの中で、LITALICOワークスを利用する前と後で、気持ちの変化はありましたか?
利用する前は、とにかく自分に自信がなくて、人にどう思われるかを気にして自分から話しかけられなかったり、ネガティブに考えてしまったりすることが多かったです。
でも、LITALICOワークスで人とのコミュニケーションや言葉遣いなども学んで、他の利用者の方と関わる時に「もっとこうしたらいいかも」と工夫したりできるようになりました。
考え方も少しずつ前向きになりましたし、以前よりも人との輪が広がった気もします。LITALICOワークスに通う前の自分が今の自分を見たら、びっくりするかもしれないですね。
次なる「正社員」という目標に向けて

今はどんな仕事をしていますか?
今は、アウトソーシング業務を中心に担当していて、お客様先から委託された封入や封緘などの作業をしています。この仕事を担当して3年目になりますが、同じ作業内容でも、案件ごとに流れが異なるので、慎重に扱うように心がけています。
他にも、会社説明会の対応や清掃業務、弊社の別拠点に届ける荷物を発送する業務などを担当することもあります。
幅広い業務を担当されているのですね。働きやすさなどはいかがですか?
朝出勤すると、社内のモニターに1日のスケジュールが一人ひとり組まれているので、そこで自分の業務を確認することができるんです。
「何時から何時までがこの業務」ということがわかって、事前に見通しが立てられるので、そこが自分に合っているなと思っていますし、働きやすいポイントです。

働き始めての変化はいかがですか?
大学生の頃に比べると、生活にメリハリがついたなと思います。
学生時代はどうしても自由時間が多いし、夜更かししてしまうこともあったのですが、社会人になってからは仕事が中心となるので、休日にしっかり休むよう心がけています。
休むといっても、休日は結構アクティブに過ごすことも多いです。好きなお店に出かけたりとか、ご飯を食べに出かけたりとか、そういう楽しみがあるから仕事が頑張れるというのもあるかもしれません。
楽しみのために頑張れるっていいですね!Kさんの今後の目標があれば教えてください。
今は契約社員として働いていますが、後輩もどんどん入ってきているので、ゆくゆくは正社員になるというのが一番の目標です。
そのために、例えばリーダーが席を外しているときなどに、新人の方へ率先して業務の説明をするなどして、頼られる存在を目指していきたいと思っています。
※掲載内容(所属や役割、診断名など)は
インタビュー当時のものです。
利用していた事業所
神奈川の就労移行支援事業所 LITALICOワークス 新横浜









