内部障害(身体障害)の仕事・就職事例 -保険・事務補助-
自分にできる仕事を再発見しました!
女性/50代/保険/事務補助
内部障害(身体障害)
内部障害で保育士の仕事を断念
保育士として子ども達と毎日触れ合い、子ども達を15年間も見守り続けてきたEさん。忙しいながらも充実した日々を送っていました。しかしある日、心臓の病を発病。長期間の治療を必要とし、保育士の仕事を辞めざるを得なくなってしまいました。
「まずは病を治さなければ。仕事のことはそれから」と、Eさんは治療に専念することを決意。しかし、長期間の治療により体力が大幅に低下。気候の変化などによっても、すぐに体調が悪くなります。
治療前には仕事に対して楽観的に構えていたEさんでしたが、次第に不安のほうが大きくなりました。
「ちゃんと働けるのだろうか」「職場を探す体力もない」と不安な中で就職活動をスタート。そんな中、知人の紹介でLITALICOワークスの存在を知り、まずは相談してみようと訪れたのが始まりでした。
「私、事務職は未経験じゃない」 制限の先に、新たな自分を発見
就労移行支援事業所LITALICOワークスへの利用を決めた後でも、トレーニング内容などより「とにかくちゃんと通うことができるのだろうか……」という不安でいっぱいだったEさん。実際、通い始めた頃は、1日来たら次の日から2日間寝こむなど、体調を崩すことが続いていました。
しかし、スタッフや他の利用者の皆さんと交流し、新たなことを勉強する楽しさを知ることで、LITALICOワークスへ通うことが楽しみになってきたといいます。
「少しくらい具合が悪くてもLITALICOワークスに来たい、と自然に思えるようになりました」
そう語るEさんは、最終的には週4日の利用ができるようになりました。
ちゃんと通うことができるようになったEさんには、次の課題が待ち構えていました。それは、パソコンがそれほど得意ではない、立ち仕事はできない、重いものは持てない……などなど。仕事探しに多くの配慮が必要でした。
「今の私には、できない仕事ばかりなのか」と、深く悩むEさん。
そこでスタッフは、こんなことを提案しました。
「できないことではなく、反対に、できることを考えてみませんか?」
ここから、「Eさんにできることの整理」が始まりました。15年も保育士を続けていたので、 直接子どもと接する仕事以外でどんな業務を行っていたのか、スタッフと一緒に確認したのです。
保育士だった頃は、子ども達と毎日体を動かしていたことを思い出し、「今ではもうできないな……」と、Eさんは辛い気持ちになることもありました。しかし、スタッフと一緒に気持ちを立て直しながら、一つひとつ確認していきます。
すると、人事労務管理や書類作成、電話応対、職員研修、業者の対応……など、多くの経験があることに気づきました。
「私、事務職は未経験じゃない!」
パソコンが得意ではないとはいえ、自分で思っていた以上に幅広く仕事をやってきた自分を発見。デスクワークを目指すことに自信を持つことができました。
仕事の先に、新たな自分を発見
自分に自信が持てたことで、みるみる体調も安定。あっという間に企業で採用が決まりました。
入社前には病気や体調面を企業に説明し、週5日4時間という雇用契約で、Eさんの新たな仕事が始まりました。
「病気になって不安でいっぱいでしたが、私でもちゃんと働けるんだと自分に自信が持てるようになって、世界が変わりました」と語るEさん。現在は、無理のない勤務時間で、順調に仕事を続けています。
※プライバシー保護のため、一部の文章について事実を再構成しております。
※掲載内容(所属や役割、診断名など)はインタビュー当時のものです。