肢体不自由(身体障害)の仕事・就職事例 -ビル管理-
60歳を過ぎても働く! 平成の就職活動
男性/60代/ビル管理
肢体不自由(身体障害)
営業職出身のNさん
若い頃は営業職だったNさん。定年まであと数年という頃に、脳梗塞で倒れてしまいました。その後復帰したものの、後遺症のため左半身に麻痺があり、退職。就職活動を開始することとなりました。
バブル時の営業職の経験のためか、就職活動も「気合いでなんとかなる」というイメージを持っていたNさん。何社かチャレンジするも、志望動機は「口で説明すればいい」と、面接もくだけた対談のようになってしまい、不採用が続きました。
「どうしようかなと悩んでいたとき、ハローワークでLITALICOワークスを紹介してもらったんだよ」
最初は、「誰かに頼らずとも自分でなんとかしてやる」と考えていたNさん。しかし、試しにLITALICOワークスへ相談に来てみたところ、親身に相談にのってくれることを実感。利用を決めました。
大きな壁を乗り越える
名の知れた大手の企業のみをターゲットに考え、給料もそれなりに高いところに絞って活動していたNさん。しかし、相変わらず就職も決まらない状況が続きました。
「孫のためにも、少しでも稼ぎがないといけない」
最初は小さい企業は避けていたNさんでしたが、次第に就活の路線変更も考えるようになりました。
「ハローワークから薦めてもらった求人にターゲットを絞りましょう。それから、Nさんにはもうひとつ、頑張ってもらわないといけないことがあります」
Nさんの活動の路線変更をきっかけに、スタッフからNさんへ、もうひとつ提案がありました。
「なんですか、その、頑張ってもらわないといけないことって?」
「今までは気合いで乗り切ってこられたと思いますが、就職活動は事前にしっかり準備することが大切です。ですので、履歴書や職務経歴書の作成、面接練習など一緒に取り組んでいきましょう」
そこでスタッフは書類の添削や面接練習を行っていきました。
最初は「面倒だな」と不満げな表情を浮かべていたNさんですが、次第に前向きな姿勢を見せてくれるようになりました。
自信をもって見つけた就労先
給与面や勤務環境についてNさんと相談し、60歳を過ぎても継続して勤務ができる企業を探し、自分の体力と能力に見合う求人を受けるようにしていきました。そしてついに、現在の勤め先に就職が決定したのです。
「当初希望していた給料には届かなかったけど、不満はないね。スタッフの方々には、本当に感謝しているよ。満足!」
定着面談でLITALICOワークスを訪れるNさんは、今の仕事がいかに充実しているかを楽しそうに話してくれます。
※プライバシー保護のため、一部の文章について事実を再構成しております。
※掲載内容(所属や役割、診断名など)はインタビュー当時のものです。