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障害のある方の就職事例

肢体不自由(身体障害)の仕事・就職事例 -事務-

肢体不自由(身体障害)の仕事・就職事例 -事務-

「社会常識を理解して働きたい」在宅就労を目指して

男性/20代/IT関連/事務職

身体障害(肢体不自由)

規律正しく生真面目な性格

Yさんは脳性麻痺のため肢体不自由となり車いすで生活しています。ご両親からは「将来的に自立して生きていけるように」と、幼い頃からとても厳しく育ててこられたそうで、そのせいか、規律正しく生真面目な性格の方でした。

一方で、学校などで友人や先生と交流する際には、自分の感覚と他人の感覚のギャップを感じることがありました。「自分は実際の社会では何が一般的なのか、何がダメなことなのか分からないことも多くあるのでは」と、このまま就職することに不安を感じたYさん。学校の先生に相談してみたところ、就労移行支援事業所LITALICOワークスのことを教えてもらい、社会常識や社会人としての人との関わり方を学ぶことを目的に通うことを決めました。

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不安の中、思い切って応募した在宅就労

身体的な理由から通勤手段や距離に制限があるため、Yさんは当初から在宅就労を目指していきました。

「在宅だから自分の好きなように仕事ができる」といった発想はみじんもなく、ひたすら真面目にスキルアップを目指す日々を送るYさん。その時の態度は真摯そのもので、他の利用者さんのお手本になってくれました。カリキュラムの中で一般常識やマナーを含め、在宅就労の際のセキュリティ管理などの方法も学び、めきめきと実力をつけていきました。

「成長が早くてびっくりします。この調子なら、すぐに就職先が見つかるかもしれませんね」
スタッフが声をかけてみるものの、Yさんは喜ぶことなく不安げな顔を見せました。

「本当に、ちゃんと働けるでしょうか? あまり成長していると感じないし、この前もこんなミスをしてしまって……」
Yさんは些細なミスについても気になってしまい、深く考えすぎてしまう傾向がありました。そのため、以前からLITALICOワークスと関わりのあった企業から在宅就労の打診があった際も、強い不安を感じたようです。

「今就職してしまうことに、やや不安があります。でも、またいつチャンスが訪れるか分からないという心配もあります」
正直に気持ちを伝えてくれたYさんに、スタッフは応募することを勧めました。

「Yさんが自信を持つには、経験が何よりも必要です。ひとりで自信を持って仕事ができるようになるまでは、私たちがしっかりサポートします。だから、ちょっと頑張ってみませんか?」
Yさんは不安げなままでしたが、やがて「頑張ってみます」との一言。企業側へはしばらくの間はLITALICOワークスから在宅訪問によるサポートを継続することをお伝えし、Yさんの在宅就労が始まりました。

「ありがとう」の数が仕事の自信になる

仕事を始めてからは真面目すぎる面が災いし、少しミスをしただけで解雇の恐怖にとらわれることもありました。

「大変な間違いをしてしまいました。もう雇ってもらえないかもしれません」
しかし、スタッフの訪問面談の中で少しずつ自信を取り戻し、仕事の実績が増えることで、さらなる自信へつながるようになりました。

「会社の方から、『ありがとう』と言われるたびに、自分が役に立っていると感じます。今後はもっと役に立ちたいですし、今の仕事の精度も上げていきたいです」
LITALICOワークスに頼らずとも解決ができるようになってきているというYさん。丁寧な仕事は企業側からの信頼も厚く、今後はますます活躍していくのでは、とスタッフ一同期待しています。

※プライバシー保護のため、一部の文章について事実を再構成しております。

※掲載内容(所属や役割、診断名など)はインタビュー当時のものです。

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