不安障害(精神障害)の仕事・就職事例 -総務・経理事務-
インタビュー:2011年12月3日
仕事を続けられることが楽しいです!
男性/30代/メーカー/事務
不安障害(精神障害)
就労移行支援事業所LITALICOワークスさいたま浦和を4ヶ月利用し就職したT.Kさん。
2011年8月から総務・経理の事務などの仕事をしています。
就労移行支援事業所LITALICOワークスに出会うまで
授産施設に1年半いました。授産施設に行くまでは引きこもっていました。授産施設では、クッキー作りに清掃、委託訓練、県庁や市役所に事務実習などをおこなっていました。
委託訓練のときに就労移行支援事業所LITALICOワークスを利用している方と知り合い、就労移行支援事業所LITALICOワークスさいたま浦和のことを知りました。その方と仲良くなり、就労移行支援事業所LITALICOワークスで取り組んでいる内容を見せてもらったり、「ビジネススキルや就職をサポートしてくれる所だよ」と話を聞いたりして興味が湧きました。社会不安障害と対人恐怖症なので、その方が電話訓練している様子を見て、興味がもっと強くなりました。
授産施設のスタッフに就労移行支援事業所LITALICOワークスさいたま浦和のことを相談し、就労移行支援事業所LITALICOワークスの資料を見せてもらいました。
就労移行支援事業所LITALICOワークスを選んだ理由
就労移行支援事業所LITALICOワークスさいたま浦和の説明会・見学会に参加し、渡されたパンフレットの内容、就職した方の人数、スタッフの人柄を見て「やってみたい」と思いました。
2年間、就労移行支援事業所LITALICOワークスさいたま浦和で頑張れば就職できると思いました。
就労移行支援事業所LITALICOワークスのここが役立った
初めは、同じく利用している方を見て教わりながらプログラムに取り組みました。プログラムに取り組んでいると、できることは褒めてくれます。自身の受けた内容について、スタッフや利用者からフィードバックをもらいます。「改善していけそう」と思い、ここに通い続けたい気持ちが大きくなりました。
広報誌の作成、FAX送信、電話対応をやらせてもらえて、できないと思っていたことがができるようになり自信に繋がりました。
1度面接を経験したとき、よかった点・悪かった点のフィードバックをもらったことがありました。自分の課題が明確になり、面接シュミレーション、模擬面接などのプログラムに前向きに取り組むことができました。これらはすごく役に立ったと思います!
作業プログラムは、面白かったです。同じグループの方でも持っている課題が違うので、作業の振り返りをおこなうとき、他の方ができている所や良い所は真似しようと思いました。利用者からよい影響を受けていたと思います。パソコンプログラムのデータ入力は、スピートや正確さだけでなく、「どうして、この入力をするのか?」など、相手が求めている内容を考えながら作業をおこないました。
就活プログラムでは、ハローワークや職業センターに行きました。以前から事務職をやりたかったのですが、職業センターで受けた適正診断から事務職が向いていることが分かり、いよいよ事務職をやりたい気持ちが強くなりました。
就職が決まった今の気持ち
うれしいのだけれど、不安がありました。
就労移行支援事業所LITALICOワークスさいたま浦和を利用して、まだ4ヶ月の頃はまだまだ楽しかったし、2年間社会性を学んでから就職するというイメージが強かったので、4ヶ月で就職が決まってしまい不安になりました。
しかし、就労移行支援事業所LITALICOワークスさいたま浦和に来た目的は「就職すること」だったので、「折角、手に入れたチャンスを逃したくない!」「やってみて駄目なら仕方ないけど、やらないで後悔したくない」と思い就職を決めました。
トライアル雇用(3ヶ月間)からのスタートでしたが、先日正式雇用になりました。
トライアル雇用を振り返ると楽しかったです。責任感や苦手な業務はあるけれど、指示されたことをやればちゃんと喜ばれるし、就労移行支援事業所LITALICOワークスさいたま浦和で学んだ質問方法で質問すれば、ちゃんと教えてくれます。仕事が終わって、電車で1日を振り返ると「楽しかった」と思えました。3ヶ月間あっという間でした。仕事を続けられるのが楽しいです。できたときに褒められることがうれしいです。
これからの目標は一杯あります!
「先輩や上司の方の真似をしてできることを増やす」
「できないことをできるようにする」
「経済的、精神的に自立する」
「楽しんで50歳まで働く!」ことも大きな目標の1つです。
※掲載内容(所属や役割、診断名など)はインタビュー当時のものです。