視覚障害(身体障害)の仕事・就職事例 -事務-
インタビュー:2011年11月21日
同じようにがんばる仲間を励みに、希望の仕事へ
40代/女性/保険/事務職
視覚障害(身体障害)
就労移行支援事業所LITALICOワークス所沢を5ヶ月利用して就職したF.Kさん。
2011年11月から事務の仕事をしています。
就労移行支援事業所LITALICOワークスに出会うまで
美容室や飲食店、スーパーレジなどの接客業を12年間勤めてきましたが、自分の目に視野障害があると分かってから、人と接する仕事や自分が動く仕事は少しずつ難しくなっていくように感じていました。
そのため、あまり動かなくても仕事することができる事務職に就きたいと考えました。しかし、事務職は未経験のため、いきなりハローワークなどに通って求人しても駄目だと思いました。
そんな時、インターネットで就労移行支援事業所LITALICOワークスを見つけました。就労移行支援事業所LITALICOワークスのホームページには、「プログラムを通じて事務職を目指す」という内容が書かれていて、問合せしてみました。
就労移行支援事業所LITALICOワークスを選んだ理由
2011年のゴールデンウィーク頃、LITALICOワークス所沢に見学に行きました。その後、1週間程度実習をおこなってから利用を開始しました。パソコンのスキルがなかったので身につけたいと思いました。
パソコン教室でもスキルを学ぶことはできますが、就職・就労まで支援していただけるという説明を受け、就労移行支援事業所LITALICOワークス所沢を選びました。
就労移行支援事業所LITALICOワークスのここが役立った
朝礼、昼礼時におこなっている「スピーチ」や周りの利用者の方と一緒にできる「模擬企業トコロ」のプログラムが役に立ちました。
企業へ実習に行った際、数十名の前で自己紹介をしなければいけない場面がありました。日頃から、就労移行支援事業所LITALICOワークス所沢の利用者の方の前でスピーチをおこなっていたことが役に立ちました。
大変だと思ったのは、「企業研究は大切だ」という就活プログラムです。「ある企業の研究をしてくること」という宿題が出されました。企業のホームページを見て、理念・社長の言葉・その企業のいい所をどんどん探しました。
就活プログラムは、就職活動で応募求人先の企業を研究するときに役立ちました。今回、就職が決まった企業のホームページの中に「職場の人の声」というページがあり、特にそのページを見ました。
チームワークを大事にしている会社であることが分かりとても参考になりました。企業が大事にしていることと自分の長所を結びつけ、面接時の強みに繋げました。
就職が決まった今の気持ち
ミスが許されない仕事で、何人もが同じ内容を確認する職場です。1つのグループに7、8名いて、各グループで仕事を進めていきます。
動きの少ない仕事で、短時間勤務、通勤時間1時間以内の仕事を希望していました。面接当日、人事の方の印象がとてもよくて「この会社がいいなぁ」と思いました。勤怠や待遇面の説明をしてくれ、職場見学に連れて行ってくれました。障害についても話しやすかったです。
企業実習では、9割の方が女性であることが分かり、「協力し合いながら、助け合いながら、働いていけるんだろうなぁ」という印象を持ちました。
12月迄に就職したいという目標を持っていたので、11月中に就職が決まり、今はうれしい気持ちと、ほっとした気持ちです。
就労移行支援事業所LITALICOワークス所沢の利用者の方が、就職に向けてすごく頑張っている姿が励みになり、今に繋がったんだと思います。
「1人じゃない。同じように一生懸命、就職を目指している人がいる。」「不採用のとき、相談する相手がいる」「具体的な対策(振り返り)を第三者に聞ける」がよかったと思っています。
※掲載内容(所属や役割、診断名など)はインタビュー当時のものです。