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障害のある方の就職事例

広汎性発達障害の仕事・就職事例 -事務-

インタビュー:2012年2月7日

広汎性発達障害の仕事・就職事例 -事務-

希望の事務職に就けた、初めての就職

男性/10代/映像/事務職

広汎性発達障害(発達障害)※

就労移行支援事業所LITALICOワークス沖縄を9ヶ月利用し就職したA.Oさん。
2011年11月からパソコンを使った事務の仕事をしています。

※以前は対人関係の困難、パターン化した行動や強いこだわりの症状がみられる障害の総称として「広汎性発達障害」が用いられていましたが、アメリカ精神医学会発刊の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)では自閉的特徴を持つ疾患は包括され、2022年(日本語版は2023年)発刊の『DSM-5-TR』では「自閉スペクトラム症」という診断名になりました。この記事では以下、ASD(広汎性発達障害)と記載しています。
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就労移行支援事業所LITALICOワークスに出会うまで

私はもともと人と関わることが苦手だったのですが、高校を卒業する頃に広汎性発達障害と診断されました。卒業後は人付き合いが苦手なため、進路が決まらずにいましたが約2ヶ月後に別の事業所を紹介され利用するようになりました。

その事業所では、主に作業系のプログラムをおこなっていましたが、私はパソコンを使った事務職を希望していたため、利用期間中にパソコンの資格をとったり、自動車の教習所に通ったりしていました。

その後、発達支援センターに訪れた際に就労移行支援事業所LITALICOワークス沖縄を紹介され利用するようになりました。

就労移行支援事業所LITALICOワークスを選んだ理由

県の発達支援センターを訪れた際に、就労移行支援事業所LITALICOワークス沖縄を紹介され、自分が希望していたパソコンを使うプログラムや事務のプログラムなどがあり、発達障害についても理解があることを知って興味を持ちました。その後、毎週通っている体験利用の日に実際に体験し、パソコンのプログラム以外にもグループワークや模擬面接など就労に向けたプログラムがあることを知りました。ここでなら就労に必要なコミュニケーションやパソコンのスキルを身につけることができるかもしれないと思い、LITALICOワークスを選びました。

就労移行支援事業所LITALICOワークスのここが役立った

曜日ごとに決まったプログラムがありますが、皆さんの目指している目標がそれぞれ違うので、それに合わせて作業系や事務系といったプログラムを選ぶことができます。私はパソコンと事務のプログラムを中心におこなっていました。

基本的には自分で問題を進めて、分からないことはスタッフの方に質問をする形でしたが、自分から質問ができないときにもサポーターの方が定期的に声を掛けてくれたので困ることは少なかったと思います。毎週おこなっているグループワークや模擬面接では、利用している方々のいろいろな意見を聞けて、自己分析や実際の面接を行う時にとても参考になったのでよかったと思います。

就職が決まった今の気持ち

私は約9ヶ月LITALICOワークスを利用していましたが、早い方だと1~2ヶ月で就職が決まる方もいて、少し焦ったりもしました。希望していた事務の仕事ができる企業に就職できて、とてもうれしかったです。

初めての就職になるので、大きなミスをしてしまうんじゃないかと不安になることもありますが、自分が望めばLITALICOワークスのスタッフに相談できるので、気持ちの面では安定しています。

まだトライアル雇用期間中なので、LITALICOワークスで学んだプログラムをいかし、長期雇用を目指して頑張りたいと思います。

LITALICOワークスは本人の意志・気持ちを尊重してくれるので、自分自身が今何をしたいのか、今後はどうしていきたいのかをスタッフに伝えればそれに応じてちゃんと対応してくれると思います。

自分自身のことがよく分からない、働くために何をしていいのか分からない方でも、プログラムを通して障害のある方やさまざまな体験をお持ちの方と関わることで見えてくることもあると思うので、焦らずにじっくりと自分が何をしていきたいのかを考えて行動するといいと思います。

 

※掲載内容(所属や役割、診断名など)はインタビュー当時のものです。

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