広汎性発達障害(発達障害)の仕事・就職事例 -小売業・接客-
インタビュー:2013年4月30日
昔からの知人にも変わったねと言われるように
男性/10代/小売業/店頭業務
広汎性発達障害(発達障害)
就労移行支援事業所LITALICOワークス宮崎を1年9ヶ月利用し就職したS.Rさん。
2013年5月から店舗の清掃やその他作業補助の仕事をしています。
就労移行支援事業所LITALICOワークスに出会うまで
就労移行支援事業所LITALICOワークスに来るまでは高校に通っていました。就職を目指していましたが、アルバイトも含め仕事に関する知識がなく、不安な気持ちが大きかったです。特技もなく、何をいかしたらいいのかも分かりませんでした。
そんな時、学校の先生に相談したところ、「障害のある人が支援を受けて仕事を探す所があるよ」と就労移行支援事業所LITALICOワークスを紹介してもらいました。やってみようかなと思い2日間の実習を受けました。大学には進まず、卒業後は就職することが目標だったこともあり、早く社会に出たいという想いで選びました。
就労移行支援事業所LITALICOワークスを選んだ理由
「早く就職したい」という気持ちが強く、家からの距離もちょうどよかったこと、最初に面談をしてもらったスタッフが丁寧に対応してくれたのも決め手だったと思います。
ハローワークのように、仕事を探す場所のイメージを持っていましたが、実際はパソコンやワークショップなど様々なプログラムを通じて、就職にむけて必要なことを得る場所でした。
プログラムは初めて経験することが多く、特に企業インターンはしんどさもありましたが、スタッフと一緒に「諦めない」という気持ちをもってやり遂げることを心がけました。
就労移行支援事業所LITALICOワークスのここが役立った
大の苦手としていたコミュニケーション力を身につけることができたことが何より大きい成果です。昔は初対面の人と話もできず、就労移行支援事業所LITALICOワークスに初めて来た時も緊張して、周りを見ることができませんでした。
就労移行支援事業所LITALICOワークスの通う中で、初対面の人たちと基本的な会話や質問ができるようになりました。まだコミュニケーションへの苦手意識は残っていますが、昔からの知り合いにも「変わったね」と言ってもらえることも多いです。また、最初はさまざまな障害のある方がいる」というのがよく分からなかったけれど、プログラムを受ける中で、自分の障害も含め世の中にはいろいろな障害のある方々がいる、ということを学ぶこともできました。
仕事に対する意識として「効率性」について、企業インターンを経験することで意識的に考えられるようになったと思います。効率性が大切だと考える一方で、それを意識しすぎるとミスが出るなど、自分の行動について考えるスキルも身に付きました。
就職が決まった今の気持ち
まずは「うれしい」ですね。あとは、やっとお金がもらえる仕事ができる、という気持ちです。昔の自分だったら、仕事に繋がる知識も、人間関係の築き方も知らないままでしたし、そのまま仕事をしようとしていました。LITALICOワークスでしっかりと学んだ上で1歩を踏み出すことができ、自信にもなっています。
今後の目標は、「一生懸命集中して仕事に取り組む」こと。1日8時間働けるようになりたいです。ただ、目標にむけて頑張りすぎると体がつかれてしまうので、「今やるべきこと」に集中して頑張っていきたいと思います!
※掲載内容(所属や役割、診断名など)はインタビュー当時のものです。