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障害のある方の就職事例

ADHD(発達障害)の仕事・就職事例 -事務-

ADHD(発達障害)の仕事・就職事例 -事務-

ADHDを物ともせず、いきいきと仕事

女性/20代/デザイン関連/事務職

ADHD(注意欠陥・多動性障害/発達障害)

就職活動が不安・・・でも、働いて一人暮らしが夢

社会人になって初めてADHDと診断されたTさん。
子どもの頃からあまり落ち着きがなく忘れ物をよくしていたそうですが、家族の方にも同じ障害があり、これが普通だと思って生活をしていました。
社会人になって、オフィスで働くようになると、仕事のケアレスミスが目立ち、どんなに工夫をしてもうまくいかない日々が続きました。周囲の方ともコミュニケーションがうまく取れず、次第に人間関係のストレスから体調不良による欠勤・遅刻が増え、だんだんと出勤すること自体が辛くなり退職することになりました。
それからは5年近く自宅に引きこもる生活をしていました。
長い間、自宅に引きこもっていましたが、このままではいけないと一念発起。
「自分のお金で、自分らしく暮らしたい」という希望を抱き、就職活動を始めることを決意。
しかし、仕事上でのコミュニケーションを取ること・体調不良による勤怠不良などのトラウマから一人で就職活動をすることに不安を抱えていました。
そんな中、定期的に通院している、心療内科のワーカーから就職準備から始められる就労移行支援を利用することを勧められました。

定石を覆す方法で就職活動を支援

就労移行支援事業所に通い始めてからも、体調不良や貧血により、遅刻や急な欠席があり、安定して通うことが出来ない日々が続きました。長い間ブランクのあるTさんにとって満員電車にのって朝9時に通うことがつらく、頑張らないといけないという思いが本人への負担となってしまっていたそうです。
スタッフと面談を繰り返し、LITALICOワークスに通う日を本人が希望する週4日から2日に変更し、朝も10時から通うように調整をしました。週2日に変更をしたことでだんだんと生活にも慣れてきて週4日間通えるようになったものの、朝の体調不良からか、遅刻は変わらず。
そんなあるとき、Tさんから生活リズムを整えるよりも早く就職活動をしたいとの相談が。

通常であれば、「勤怠を安定させて就労準備性を高めてから就職」と促すのが定石であるものの、Tさんの「働いて一人暮らしをして、自分らしく暮らしたい」という強い想いや、「働いて体を動かしていたほうが、体調も安定すると思う」という訴えを信頼し、就職活動を始めることに。
まずは、本当に今の体調で働けるか、どんな仕事が今の自分にできるのかを知るために、企業実習に挑みました。経験のあるデザインの仕事以外にも複数の職種での企業実習を経て、求人へ応募を開始。スキルやビジネスマナーが高く評価され、順調に進む企業もありましたが、最終的に勤怠の不安定さが課題となり、採用内定が出ない日々が続きました。

就職後、高い評価を得て、希望に向かい前進

スキルやビジネスマナーが問題なく、高く評価されているTさん。
勤怠の不安定ささえなんとかなればどんな企業でも働けるはずと思ったスタッフは、Tさんが受ける企業に対して、勤怠の状況を率直に伝え、Tさんにとって無理のない働き方を一緒に調整していくことができないかと提案し続けました。
最終的に、11時始業という条件で希望のデザイン系の会社で働き始めたTさん。今では、遅刻・欠勤もなく安定して勤務を続けており、任された仕事だけではなく、業務改善の提案をするなど、高い評価を得て、いきいきと働いていています。
Tさんは「希望していた仕事に就け、働く環境にも配慮いただいて、毎日楽しく働いています。一人暮らしをするために貯金をはじめました!」と目をキラキラさせてスタッフに話してくれました。

※掲載内容(所属や役割、診断名など)はインタビュー当時のものです。

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