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障害のある方の就職事例

障害者雇用の企業事例

あらゆる人が平等な社会を目指して

人事本部 人事プログラム  シニアマネージャー 酒寄 様(左)/リクルーター 松浦 様(右)

人事本部 人事プログラム シニアマネージャー 酒寄 様(左)/リクルーター 松浦 様(右)




セールスフォース・ドットコムはどんな会社ですか?

セールスフォース・ドットコムはどんな会社ですか?

東京本社 エントランス

グローバルでCRMをリードするセールスフォース・ドットコムは、1999年の創業以来、企業の規模や業界を問わず、クラウド、モバイル、IoT、そしてAIなどの最先端テクノロジーを使い、企業が顧客と新しいカタチでつながることを支援します。

またセールスフォース・ドットコムは創業以来、Trust(信頼)、Customer Success(顧客の成功)、Innovation(革新)、Equality(平等)という4つの「コアバリュー」として重視しています。セールスフォース・ドットコムは、サンフランシスコに本社を置き、世界中に約30,000人を超える従業員を擁し、ニューヨーク証券取引所にCRMとして上場しています。

障害者雇用をはじめた経緯

当社には、4つのコアバリュー(行動規範)があります。「①信頼」「②カスタマーサクセス」「③イノベーション」「④平等」その中でも「平等」は、雇用においては特に大切にする価値観の1つです。企業は社会を変える原動力であるという信念のもと、私たちは、あらゆる人が平等な社会を目指しています。

多様性を持つことは、企業が革新的であり続けるために欠かせない条件でもあると確信しています。当社は、私たちが関わるコミュニティを尊重し、従業員が自分らしく、生き生きと働ける職場、社会を目指しており、日本における障害者雇用も、このバリューに則った施策の1つです。

障害者雇用を促進する中で苦戦したこと

2012年に本格的に障害者枠での採用をスタートしたころは、会社側も受け入れ準備が不十分であったため、業務内容、配慮すべき事項なども試行錯誤しながら進めていました。

当社の場合、特例子会社ではなく、各部門/チームで就業しているので、障害の特性によって、受け入れ部門がとまどう事も様々あり、相互理解に時間と労力を費やしてしまうことが多くありました。就業面以外でも、第三者の専門相談機関との連携も不備であったため、働くことはもとより、健康管理を含む勤怠もままならないケースがあり、自ずと雇用に関して消極的になってしまうという負のスパイラルに陥りました。

2018年より、就労移行支援サービスの利用を開始。障害者の現在の障害の状況、ご本人の就業スキル、就労が心身ともに整っていることを確認し、かつ職業体験を得てからの採用にプロセスを変更したため、ご入社後も大きなギャップなくご就業いただくことができるようになりました。おかげ様で、ご入社された方々も、皆さん生き生きとお仕事されています。
とはいえ、定着支援も今後長くご活躍いただくための必須条件でもありますので、こちらもプロセスを鋭意検討中です。

配属先のミスマッチ解決法

配属先のミスマッチ解決法

人事本部 人事プログラム シニアマネージャー 酒寄 様

障害者の雇用をはじめるとき、各部署から求人票にJob Description(業務内容)と必要なスキルを明確に記載してもらい、LITALICOワークスの就労スキル記録シートと照らし合わせることで、候補者と業務におけるマッチング率を高めることができています。

私たちが開催する会社説明会では、会社説明、各部門の業務内容の詳細をお話しした後、ブース毎にQAセッションをおこない、興味を持たれた方にご応募いただきます。その後、面接や採用前の職場体験を通じて、各部門に必要なスキルセット、お人柄、また受け入れチームとの親和性など、短時間の面接や紙面で読み取ることが難しい情報を確認することができるようになりました。

ご入社後は、受け入れチーム側でメンターやバディをアサインします。サポート体制を厚くし、仕事の配分、スケジュールなども適宜、柔軟に対応しています。

物理面と心理面、徹底的に安心安全な場所であること

障害者雇用で大切にしていることは、受け入れチームのマネージャーに対して、事前に障害の特性、合理的配慮など注意事項をしっかり理解してもらい、勤怠の安定とともに仕事量の調整など柔軟に対応できるようなサポート体制の準備を依頼します。

毎週の1on1で上司とこまめなコミュニケーションを取り、信頼関係を築き、当事者が相談しやすい環境を構築しています。またご自身で体調の浮き沈みをキャッチし、コントロール・自律していけるように、「体調の見える化」ツールの提供や、メッセージ機能で24時間相談できる仕組みを提供。物理的と同時に心理的な面で、徹底的に安全安心な場所であることを確保しています。

安心して働き続けるための取り組み

安心して働き続けるための取り組み

人事本部 人事プログラム リクルーター 松浦 様

まずは採用の時点で、障害の特性、心身の健康状態を十分把握し、その上で、会社が提供したい業務と、ご本人のスキルセットに大きなギャップはないかできる限り確認するようにしています。

受け入れチーム側では、マネージャーが陣頭指揮を執り、関係チームメンバーが合理的配慮事項を理解し、その内容に合わせた仕事の進め方、コミュニケーションを取るように努めています。定期的なマネージャーとのミーティングにより進捗確認や業務の相談に応じます。

人事側では、業務以外のサポート体制の強化に力を入れているところです。勤怠の確認、専門の第三者機関、産業医との連携、自律を促進するカウンセラーの設置など、心身の安心安全な環境を提供し、障害のある方々が自分らしく、働きやすく、そして仕事にやりがいを感じてもらえるような体制を、現在試行錯誤しながら進めています。

障害者雇用を検討している企業様に一言

障害者雇用を検討している企業様に一言

合理的配慮は、会社が一方的に全部の特性を受け入れるというものではく、お互いが歩み寄って合意することが大切です。
また、障害の特性に合わせたサポートの提供は必須ですが、自律し、生き生きと活躍できるマインドセットの醸成ができるように
障害者ご本人、受け入れる側でも努力が必要だと思います。(当社も試行錯誤しながら目指しています)




今回訪問した企業様の会社概要

株式会社セールスフォース・ドットコム

企業名

株式会社セールスフォース・ドットコム

創立

2000年4月(日本法人)

事業内容

クラウドアプリケーション及びクラウドプラットフォームの提供

ホームページ

https://www.salesforce.com/jp/

インタビュー:2019年6月20日

※掲載内容(所属や役割など)はインタビュー当時のものです。

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