LITALICOワークスでは障害のある方の就職に、医療・福祉機関の皆様の連携協力がとても重要だと考えています。障害のある方の就労や生活に取りまく困難を少しずつ取り除き、「障害のない社会」の実現に向け、皆様のご理解とご協力をお願いします。
医療・福祉・教育機関の皆様へ
就労に向けた連携とご協力をお願いしています
障害のある方の就職についての近況
令和元年度のハローワークの職業紹介状況によると障害者の就職件数は年間10万人を超えました。そのうち精神障害者の就職は4万9千人と大きく増え、発達障害や難病の方への就職支援も広がっています。
※令和3年6月25日厚生労働省発表「令和2年度 ハローワークを通じた障害者の職業紹介状況などの取りまとめを公表します~コロナ禍において「障害者の就職件数」が減少~」P.2の(就職件数及び新規求職申込件数の推移)より引用
LITALICOワークスの利用者について
LITALICOワークスの利用者は精神障害の方が6割、発達障害の方の割合も増加しています。就職先についてもオフィスワークやサービス業のほか、マネジメントや専門職など職種や業種の選択肢が広がっています。困難なケースの事例も多数ありますので就労準備性や障害度合いにかかわらずご相談ください。
※就労継続支援A型への就職を含まない
※就職6ヶ月後の定着率
- ※2022年度実績
- ※様々な方に伝わりやすくするために、
このグラフでは発達障害を個別に示しています。
医療・福祉機関との連携事例
LITALICOワークスでは精神科クリニックやデイケア、福祉の生活支援や就労継続支援、特別支援学校などさまざまな地域連携を積極的におこなっています。
就労に向けて困難なケースがありましたらぜひご相談ください。LITALICOワークスの連携事例を一部ご紹介します。
医療機関との連携|体調変化の傾向を共有
就職に向けてのモチベーションや体調の変化が激しかったAさん。利用をはじめたときから、Aさんの主治医とLITALICOワークスとが連携し、体調のアップダウン傾向を共有。医療の視点から見たアドバイスや、服薬調整の報告などを受けながら、LITALICOワークスでAさんの様子観察を継続しました。モチベーションと体調が少しずつ安定したAさんは、作業プログラムや就職活動に打ち込めるようになり、そして作業系の業務を主とした印刷会社に就職が決定。定着支援で会うときには、充実した生活を送っていると笑顔で語ってくれました。
生活支援との連携|本人が就職活動できる環境をつくる
Bさんは、家族を養うため、うつ状態で体調不良が続く中で障害をクローズにして働いていました。障害に配慮がない職場のため、長続きせず離職を繰り返し、体調を悪化させてしまうという悪循環に。知人からLITALICOワークスを紹介され、1度はサービスを希望するも「生活のために働かなければ」と利用を躊躇していました。地域の生活支援センターと連携し、かかりつけの主治医や市役所と話し合った結果、障害者年金を申請することになりました。金銭面で安心できたことで、就労移行支援の利用がスタート、数ヶ月後には障害者求人で無事就職。Bさんは今日も家族のためにいきいきと働いています。
関係機関向け出張セミナーや相談会
LITALICOワークスでは医療・福祉の関係機関や特別支援学校などのご要望に合わせて、就労に関する出張セミナーやLITALICOワークスの見学ツアーなどをおこないます。
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出張セミナー(利用者向け/医療・福祉機関職員向け)
就労に関する福祉制度全般から、最近の障害者求人の傾向、就労に向けてのアドバイスなどをおこないます。
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合理的配慮研修(医療・福祉機関職員向け/企業向け)
2016年4月より、障害者差別解消法が施行されました。合理的配慮の考え方を利用者やご家族へのどう伝えるかなどの座学をおこないます。
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出張プログラム(利用者向け)
就労移行支援の利用を検討しているが、どのようなプログラムがあるか不安な方へ。デイケアや就労継続支援の課外プログラムの1つとして、就労支援プログラムを出張でおこなっています。
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LITALICOワークス見学ツアー(利用者向け/医療・福祉機関職員向け)
就労移行支援の事業所をご案内します。事業所を見学しながら、実際に利用されている雰囲気やLITALICOワークスのカリキュラムや支援の実例などを紹介します。