実際の就職事例に基づく講義や、障害者雇用実績のある企業の見学会を実施！
※ウイングルは2016年8月よりLITALICOワークスに名称変更しました。
※Leafは2016年8月よりLITALICOジュニアに名称変更しました。
就労移行支援事業所ウイングルは発達障害のある子どもの就労に関する相談＆企業見学会「就労見聞録」を開催しました。
ウイングルの運営会社である株式会社LITALICOでは、学習塾「Leaf」も運営しています。
Leafには勉強が苦手なお子さまや、お友達との関わりが苦手なお子さま、また、自閉症、ダウン症、LD、ADHD、広汎性発達障害などの診断を受けているお子さまにも通っていただいております。
今回の「就労見聞録」開催の背景には、Leafに通う親御さまから、発達障害のあるお子さまの「将来」についての相談をいただく機会が増えていたことがあります。
特に、「自立して働くうえで、どのような能力を身につけておくことが必要なのかを知りたい」、「働くための準備を今からしておきたい」というご要望が多く寄せられていました。
そこで「就労見聞録」と銘打ち、発達障害のあるお子さまの就職について考えるきっかけづくりの場を、株式会社FJPリテールサービス様とご協力し、提供す ることにいたしました。株式会社FJPリテールサービスは全国でドコモショップを運営している富士通グループの会社です。
就労見聞録の内容は下記の通りです。
1.座談会
2015年2月18日（水）
就労移行支援事業所ウイングル桜木町センターにて座談会を開催しました。
ウイングルを利用し、就職された発達障害のある方の事例をもとに、「勉強」と「仕事」で求められる能力の違いや、働くうえで幼少期から身に着けておくべきことについて話し合いました。
＜プログラム＞
・就労移行支援事業所ウイングルとは
・発達障害の方の就労実績と就職事例
・現利用者からのアンケート紹介
(「幼少期に悩んだこと」「○○なことがあるともっと良かった(個人/環境)」等のアンケート回答をご紹介しました。）
・ワーク
(「○○に悩んでいる」や「○○の時どうしたらいいの？どうしてきたの？」を話し合いました。）
2.職場見学会
2015年2月26日（木）
12名の親御さまとともに、障害者雇用を行っている「株式会社FJPリテールサービス」の職場を訪問しました。
＜執務スペース見学＞
就労現場の見学では、経理や営業事務の方の執務スペースを拝見しました。障害者雇用の方だからと業務を分けているのではなく、その方の得意に合わせてお仕事をお願いしているとのこと。
とても真剣に働かれている姿に、「ここに障害者雇用の方っていらっしゃるんですか…？」と親御さまより質問があがるほどでした。
＜講義＞
会議室に移動し株式会社FJPリテールサービスのお仕事紹介や実際に雇用されている方の良い点・気になる点や、一緒に働いている方が工夫されている点なども教えていただきました。
会社として工夫されている点として、以下のことをお話いただきました。
□あいまいな指示はしない。必要な手順・内容は紙に書いて渡す。
□支援センターと情報共有する。
□ミスをしたときの指導方法。
職場でのミスを強く気にする方もいるため、「誰しもミスをするもの」という前提で指導をするようにしているとのこと。
具体的な話に、参加された親御さまは真剣な表情で頷いていらっしゃいました。
また、ある社員の一日として、営業事務のお仕事の流れなどもご説明いただき、実際こちらで雇用された場合にどのように仕事をするのか、日々どんな風に過ごすのかなどを知ることができました。
最後に、障害者雇用をするうえで企業が重要視している点を人事ご担当者さまよりお話をいただき、「子どもの長所を活かした仕事を考える」というテーマでグループディスカッションも行いました。
「これは長所なの？」「仕事に活かせる？」という親御さまからの質問に、「こういう形であれば仕事になる」「ここは企業から求められる点ですよ」など、人事ご担当者様が丁寧にお答えいただいている姿が印象的でした。
「就労見聞録」を通して、親御さまがお子さまの将来に抱くイメージがさらによいものとなりましたら幸いです。
今後も地域の皆さまや親御さま等の声にお答えし、障害のある方の“働く”が当たり前になる社会へ向け、ウイングルは進んでまいります。
そして今回の「就労見聞録」にご協力いただきました「株式会社FJPリテールサービス」様にこの場を借りて改めて御礼申し上げます。
