ウイングル尼崎センターのスタッフと、元利用者・そのご家族が、
講演会「高次脳機能障害者を地域で支えていくためにできること」に登壇しました。
※ウイングルは2016年8月よりLITALICOワークスに名称変更しました。
2014年10月18日(土)、宝塚市総合福祉センターにて、
講演会「高次脳機能障害者を地域で支えていくためにできること」が開催されました。
当日はウイングル尼崎センターの木村(サービス管理責任者)が、パネリストとして参加いたしました。
高次脳機能障害とは、事故や病気による脳損傷の後遺症として生じる障害です。
記憶障害、注意障害、その他多種多様な症状を呈し、社会生活の中で支障をきたすこともあります。
外見上わかりにくい事も多く、「見えない障害」とも言われていますが、
近年、高次脳機能障害に対する注目度は急速に高まっており、支援の輪も広がってきています。
今回の講演会は下記の構成で行われました。
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第一部 神戸大学大学院教授 種村留美先生による講演「高次脳機能障害を持つ方の生活と就労に向けた支援」
第二部 当事者、家族による体験談と支援者のトークセッション
第三部 ワークショップ「高次脳機能障害の理解から支援へ」
懇親会
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第一部は、種村先生による講演です。
種村先生は、高次脳機能障害者に対するリハビリテーションに多くの実績をお持ちで、
国内の事例はもちろん、諸外国の施設などもご紹介され、非常に充実した内容の講演でした。
第二部には、ウイングル尼崎センター元利用者のAさんとAさんのご家族、
またウイングル尼崎センターでサービス管理責任者を務める木村が登壇しました。
通所されていた時にAさんが取り組まれていた訓練の話や、ウイングル尼崎センターが行っていた支援についてお話をしました。
Aさんが、通所中に取り組まれたことなどをユーモア溢れる口調で話されるシーンでは、会場から笑い声もあがっていました。
当事者の方が語られることで、障害の特性や、特に「どういう時に困るのか」というのが、会場の皆様により強く伝わったのではないでしょうか。
第三部では、参加者の皆さんと一緒に、高次脳機能障害を理解し、
「高次脳機能障害のある方を地域で支えていくためにできること」について、グループワークを通して考える機会がありました。
各グループで盛り上がり、「時間が足りないね」と言う声も多く聞かれました。
発表したグループからは、『「高次脳機能障害」と言っても伝わらないから、症状が似ている「認知症」と言って、周りに伝える努力をしている』等の貴重な意見がありました。
今後は、家族会の交流会にも参加させて頂けることとなりました。
地域の支援機関の皆様と連携しながら、支援を進めて行きたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。