用語集
- キーパーソン
職場で働く障害者に対して、相談相手、仕事の指示者、仕事の集約者などの役割を担う者を指します。「仕事で困ったときの相談相手」となる者が身近な存在である方が相談しやすいという点から、キーパーソンを決定することには重要な意味があります。また、業務管理上も、障害のある人が行っている業務の進捗等の状況を把握しているべきであり、そもそも障害のある人によっては仕事の指示系統が複数あると混乱したり、処理しきれなくなってしまったりする場合があります。それを回避するため、「仕事の指示者」が固定されている方がよいということもキーパーソンを置くべき理由として挙げられます。
- ナチュラルサポート
ナチュラルサポートとは、障害のある人が働いている職場の一般従業員(上司や同僚など)が、職場内において(通勤は含む)、障害のある人が働き続けるために必要なさまざまな援助を、自然もしくは計画的に提供することを意味します。これには職務遂行に関わる援助の他に、昼食や休憩時間の社会的行動に関する援助、対人関係の調整なども含まれます。
- 障害年金
国民年金に加入している間に初診日(障害の原因となった病気やケガについて、初めて医師の診療を受けた日)のある病気やケガで、法令により定められた障害等級表(1級・2級)による障害の状態にある間は障害基礎年金が支給されます。
また厚生年金に加入している間に初診日のある病気やケガで障害基礎年金の1級または2級に該当する障害の状態になったときは、障害基礎年金に上乗せして障害厚生年金が支給されます。
- 障害理解
「障害そのものについての知識の理解」であり、「障害者をめぐる状況の理解」であり、「サポート方法の理解」であり、「心情的理解/ポジティブ・受容的な態度の形成」がなされることです。一般的に企業における障害理解とは、障がい者雇用の背景や意義を理解すること、および障がい者の特性を理解し、接し方、業務内容、指示方法などを理解することを指すことが多いです。
- 通院休暇
障害によっては定期的な通院が必要な場合があります。年次有給休暇とは別に「通院休暇」を定め、休暇を取得できるようにしている企業があります。
なお通院休暇の取扱いは各社それぞれで、無給とする、無給とするが所与の算定には欠勤時間の対象としない、有給とするなどにわかれます。
- マッチング
就労支援において、その人の将来に対する意向や能力と、作業性や職場環境、環境に対する配慮などに関するアセスメントを行い、適切に組み合わせ、ミスマッチが起こらないようにすることを指します。
- ミスマッチ
一般的に、企業が求める人物像(人間性、障害特性、スキル、経験など)と、雇用者(障害者)とが合致していないことが就労後に発覚することを指します。ミスマッチを防ぐための方法としては、本人だけでなく支援者など第三者による客観的情報(アセスメント)の収集や、雇用(採用)前実習の導入などが挙げられます。
- ワークシェア
一般的には、ひとりあたりの労働時間を短縮することで、雇用者数の増大を図る考え方。障害者雇用においては、特定の部門や複数の部門から業務を切り出し、その業務に従事することを指すことが多いです。
- シェアード
一般的には、複数の組織で行われている間接業務を集約して、それらの業務を専門に行う別組織を作ることで、生産性の向上やコスト低減を図ることを指します。
障害者雇用においては、特定の部門や複数の部門から業務を切り出し、その業務に従事することを指すことが多いです。
- ヘルスキーパー
ヘルスキーパー制度とは、企業が職員の健康管理、疲労回復、疾病の予防などのためにマッサージ施設を設け、あん摩マッサージ指圧師等の免許(国家資格)を保有する者(ヘルスキーパー)を採用し、マッサージなどを施す制度です。