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障害のある方の就職事例

うつ病(精神障害)の仕事・就職事例 -福祉・介護-

うつ病(精神障害)の仕事・就職事例 -福祉・介護-

頑張らないことを、頑張ります!

女性/40代/福祉/介護士

うつ病(精神障害)

真面目すぎて倒れてしまう、疲労をためない工夫

何に対しても真面目で熱心なHさん。「なにか目標を持つと、頑張りすぎて倒れてしまう」ということを繰り返していました。これは気分障害の特徴の1つで、「こうしなくてはいけない」という義務感が強すぎるあまり、自分を追い込んでしまう傾向にあります。その結果、疲労とストレスが蓄積し、うつ病(気分障害の一種)を悪化させてしまうことがあります。そこで主治医から障害者の就労支援をおこなうLITALICOワークスの利用をすすめられました。

LITALICOワークスに就職活動の相談にきたHさんは、仕事の内容や雇用後の職場の配慮などに不安を感じていましたが、定着支援制度(安心して長く働くことができるよう、LITALICOワークスは就職後も定期的に雇用先を訪問し、本人へのアドバイスや職場への説明・協力依頼、問題があればそれを解決するための調整・仲介などをおこなっています)の説明を聞いて安心し、体験利用を経て通うことを決めました。

Hさんはパソコンプログラム、グループワーク、作業プログラムなど、どんな職業プログラムでも一定の成果を上げ続けることができており、安定してカリキュラムをおこなう方でした。しかし、これまでの経過をよく知る主治医からは疲労の蓄積によるうつ症状悪化の傾向を指摘されていて、就職できても最初のうちは週20時間以上労働してはいけない、という指示を受けていました。Hさんのように、うつ病の治療で最も大切なのは十分な休養。就労支援のカリキュラムも最初は無理のない範囲でおこないました。

求人へ積極的に応募

Hさんはパソコンが得意なので、事務の仕事を中心に静岡県内で求人を探していましたが、残念ながら週20時間以内という短時間の事務職の求人は少なく「週20時間の仕事であればとりあえずなんでも求人に応募!」というスタイルに切り替えました。

そのような中、Hさんはスタッフが見つけてきた介護施設での実習に参加することに。実習の前には業務内容や実習場所、期間などを入念に打ち合わせしました。企業の担当者とも顔合わせをして事情を理解してもらい、職場見学もいったので安心して実習に入ることができました。精神保健福祉士や臨床心理士、社会福祉士、ジョブコーチなどさまざまな資格を持つLITALICOワークスのスタッフがHさんと綿密な面談を行い、Hさんの就職活動を全力でサポートしました。

就職を実現! 雇用企業からも高評価!

介護業界の業務ははじめてのチャレンジでしたが、Hさんにとって未経験の分野でも、真摯に取り組む姿勢を実習企業に高く評価していただき、そのまま就職が決定しました。慣れない仕事、覚えなくてはならないこともたくさんあります。「頑張りたい。もっと頑張りたい。でも、頑張り過ぎてはいけない」そんなジレンマからか、働きはじめてからしばらくは不眠がちになってしまうこともありました。しかし定着支援の定期面談の中で、Hさんは「今は頑張らなくていいこと」を整理し、適度にリラックスしていくことを決めました。

「長く仕事を続けている人たちをみると、みなさん息抜きが上手。私もこの仕事をずっと続けていきたいから、頑張らないことを頑張ります(笑)」そんな冗談がいえるくらいには気持ちに余裕を持てるようになったHさん。その笑顔には、疲労感はありつつも充足した毎日への自信も感じられたように思います。

※プライバシー保護のため一部の文章について事実を再構成しています。

※掲載内容(所属や役割、診断名など)はインタビュー当時のものです。

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