難病のある方の就職・復職・転職活動のポイントと事例
難病のある方が働く上でよくある困りごと、就職・復職・転職活動のポイントやLITALICOワークスを利用して就職された方の就職事例をご紹介します。
・難病と診断されたときのこと
・難病があることで困っていたこと
・発症する以前の仕事・職場のこと
・LITALICOワークスで何ができるの?
・企業インターン(体験実習)や就職活動のこと
・就職後も長く働くための工夫・・・など
障害・年代・業種ごとの様々な就職事例をご覧ください。
※掲載内容(所属や役割、診断名など)はインタビュー当時のものです。
難病とは
難病とは、発症の原因が明らかではないため治療法が確立しておらず、長期間の療養や定期的な通院が必要となる疾患です。症状は難病の種類によって様々ですが、就労中に挙げられる問題として、周囲の人から体調が安定している時に難病を患っていることが分かりづらく、理解や配慮が得られにくいことがあります。しかし医療の進歩などにより症状が安定し、日常生活を安心して送ったり症状や通院などの理解を得て働いたりしている方は増えてきています。
就職・転職での困りごとは?
難病のある方は発症原因が明らかでないことから、急な治療や長期療養が必要で就職後に通院・治療と仕事の両立で困る場面を経験することもあります。また職種や働き方が自分に合っていないと不調の原因にもなり、仕事を続けることが難しくなることもあります。
また、症状により障害者手帳を取得できない可能性があります。障害者手帳がないと障害者雇用枠での応募や就職が難しく、配慮事項に理解がある職場に対して一般求人での就職活動をすることになります。障害者求人であれば合理的配慮を求めることができますが、一般求人枠で就労する場合、企業が配慮する義務がないため、難病のあることが就職・転職のネックになることがあります。安心して長く働き続けることができるよう、主治医や職場に業務内容や勤務時間などについて相談してみましょう。
就職・転職活動を進めるために
まずは難病があることを開示するか非開示にするかを考えます。もし開示する場合は、必要な配慮事項を検討します。そのためには、体調不良時の対処方法や通院のタイミングなど、どのような働き方であれば安心して長く働くことができるかを把握し、説明資料を用意しておきましょう。
また上記で記載した通り、障害者手帳を保有していない方は一般求人枠での応募となるため、開示する場合は主治医の意見書(診断書)や応募書類・フォーマットに就労可能なことを明示すると企業側が安心して採用活動を進めることができるでしょう。
LITALICOワークスでできること
LITALICOワークスでは「就職活動プログラム」において難病の開示・非開示の違いやメリットやデメリット、合理的配慮の検討方法など、難病のある方が働く上で知っていると役立つ知識を身につけることができます。また難病の開示・非開示に関わらず、障害理解のある企業を探すための求人開拓や、企業への理解・配慮などの働きかけなどをおこない、一緒に就職活動を進めることができます。企業インターンを通して、職場での業務を数日間体験できることも特長の1つです。働き方の選択や合理的配慮の内容などについて、ご不明点がある場合はスタッフが一緒に考え、ご自身で決定ができるようサポートします。
※本サイトで紹介している就職事例はごく一部です。
就職・雇用事例
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