身体障害の方の就職・復職・転職活動のポイントと事例
身体障害のある方の働く上でのよくある困りごと、就職・復職・転職活動のポイントやLITALICOワークスを利用して就職された方の就職事例をご紹介します。
・障害で苦労していたこと
・以前の仕事・職場のこと
・LITALICOワークスで学べたこと
・企業実習(インターン)や就職活動のこと
・就職後も長く働くための工夫・・・など
障害・年代・業種ごとの様々な就職事例をご覧ください。
※掲載内容(所属や役割、診断名など)はインタビュー当時のものです。
身体障害とは
先天的または病気やケガなどにより、身体機能に何らかの障害が生じていること指します。身体障害者福祉法により障害の範囲が規程され、主に視覚障害、聴覚・言語障害、肢体不自由、内部障害の分類があります。
就職・転職での困りごとは?
身体障害のある方は、障害の特徴が分かりやすいことから周囲もフォローはしやすいものの、過度な気配りへの悩みを持ったり、自分が本当にしてほしいことを言いだせなかったりする方もいます。
しかし、大事なことは就職した後でも「このような配慮があれば自分は力を発揮できる」という方法を企業側に伝えることです。企業側も、障害による困りごとや、仕事のパフォーマンスを保つための配慮に関心を持っています。
ご自身の障害説明と希望する配慮を、明確に周囲に伝えることがとても大切になります。
就職・転職活動を進めるために
障害のある方が障害のない方と平等に人権を享受し行使できるよう、一人ひとりの特徴や場面に応じて発生する障害・困難さを取り除くための、個別の調整や変更のことを合理的配慮と言います。
合理的配慮の具体例として、例えば「肢体不自由のある方には、机の配置や打ち合わせ場所を工夫してもらい、職場内での移動を少なくしてもらう」「聴覚・言語障害のある方には、業務連絡の際に筆談やメールなどを使用する」などがあります。配慮に取り組む企業側にも人的・技術的・金銭的資源の限界があるため、過度な負担でない実現可能な配慮を検討していく必要があります。
合理的配慮を求める際には、自分の症状や特性を把握しておくとスムーズな相互理解が得られるでしょう。
LITALICOワークスでできること
LITALICOワークスの人気プログラムの1つ「障害説明プログラム」では、ご自身でできる工夫を見つけたり、働きやすい環境や希望する配慮やサポート内容をまとめたりして、それを相手に伝える方法を身につけます。
働き出した後に、急に環境が変わることもあります。その際はLTIALICOワークスのスタッフが介入し職場環境の改善に働きかけることもあります。
※本サイトで紹介している就職事例はごく一部です。
身体障害の方の就職・雇用事例
- 40代
- 事務職
- 製造業
身体障害のあるSさんには、「金型製作に関わりたい」という強い希望がありました。事務職に興味を持てず軽作業を希望している所に、スタッフが求人開拓した中で興味のある企業が…
- 20代
- コールセンター
- IT
「デスクワークなら、誰にも負けずバリバリ働ける!」という自信を持っていたBさん。高収入の求人ばかりを選んで応募を続け、しかし残念ながら結果は不採用が続き・・・
- 20代
- 製造業
- データ入力
高校時代に事故で脳挫傷を負ったRさん。長期入院とリハビリが必要のため高校中退。もっとできることを増やしたい!と思い、まずはビジネスマナーを身に付けることからスタートし…
- 20代
- IT関連
- 事務職
脳性麻痺のため車いすで生活をしているYさん。真面目な性格で、些細なミスが気になり、深く考えすぎてしまう状況の中、企業から在宅就労の打診があった際も、強い不安を感じ…
- 60代
- ビル管理
- 事務補助
営業職だったNさん。定年まであと数年という頃に、脳梗塞で倒れてしまいました。その後、後遺症のため左半身に麻痺があり、退職。就職活動を開始することとなり・・・
- 20代
- 小売業
- バックヤード
Aさんは補聴器を利用すれば日常生活には支障なく会話が可能です。しかし、LITALICOワークスを利用する以前は良い職場に恵まれず、失敗が多かったといいます。心配したご両親・・・