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障害のある方の就職事例

「カフェに行く気楽さで」KさんがLITALICOワークスを見学・体験をしてみて

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プロフィール

  • Kさん
  • 年代 : 30代
  • 診断名 : 自閉スペクトラム症(ASD)

困りごと

  • マルチタスクが苦手
  • 金銭管理が苦手
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ストーリー

働き始めてから発達障害の診断を受けた場合、障害者雇用で働くことや、就労移行支援を利用することに戸惑いを感じることも少なくないでしょう。診断を受けるまでは一般雇用で働いていたKさん。その後、障害者雇用で働いていたが、体調も崩しがちに…そのような状況の中で彼も「自分が就労移行支援を利用していいのだろうか」と悩んだ1人です。

 

LITALICOワークス横浜西口を利用し、現在は眼鏡の製造・販売などを行う会社で働くKさんに、見学に行くまでの葛藤や通いはじめてからの気持ちの変化を伺います。

障害者雇用のはずなのに……

――LITALICOワークスを利用してみようと思ったきっかけから教えてください。
見学の問い合わせをしたのは、前職の運送会社で働いていたときでした。障害者雇用での入社でしたが、仕事内容は一般雇用の人たちと変わりなかったように思います。広い倉庫を何フロアも同時に見なければならず、マルチタスクが苦手な自分にとってはかなり負担が大きくなっていました。体調も崩しがちになり、就労移行支援事業所に通って再就職を考えたほうがいいのかもしれない、と考えるようになりました。

 

――職場での困りごとから、LITALICOワークスへの利用を検討されるようになったんですね。
ええ。障害者雇用での採用でしたが、仕事は社外の人との応対が多く、配慮事項なども通りにくい環境でした。発達障害は見た目にはわかりにくいですし、社外の人からしたら、自分もほかの社員と変わらないですよね。ケアレスミスを強く叱責されることが重なり、精神的にも追い詰められていきました。

 

――LITALICOワークスはどのようにして知ったのですか?
実は兄がすでにLITALICOワークスを利用して就職をし、就労定着支援(※)を受けながら働いていました。LITALICOワークスに問い合わせをした背景には、兄の勧めもありましたね。ただ、当時は今ほどには自分の障害特性を受け入れられていなかったので、本当に自分が就労移行支援を利用していいのだろうか、という迷いはありました。しんどさはあるものの、一般雇用の人と同じ業務をこなせていたし、医師からも症状としては軽い方だと言われていました。自分が就労移行支援を利用することで自分より就労移行支援が必要な人の席を奪うことになるのではないか、というモヤモヤもありました。

 

(※)就労定着支援とは、本人が職場で働き続けるためのサポートをするための障害福祉サービスのひとつです。福祉サービスを利用していた事業所で就職後6ヶ月まで継続してサポートします。就職後7ヶ月~3年6ヶ月の期間についてはご本人の利用意思があれば、就労定着支援を受けることができます。

温かい雰囲気に「ここなら通える」と前向きに

――不安や迷いもありながら、在職中に一度見学にいらっしゃいましたね。
はい。想像していたよりもLITALICOワークスはずっと明るい空間で、利用者層も若くて活気があることに驚きました。見学当日は作業系のプログラムを体験させてもらったのですが、作業中もなごやかな空気が流れていて、にぎわっているときの社員食堂みたいな雰囲気、といったらいいでしょうか。スタッフの方の対応も丁寧で、話しやすかったですね。

 

――見学から実際の利用までは、少し時間があいていますね。
8月に見学をし、11月に当時勤めていた会社を退職。その後、年が明けて1月からLITALICOワークスの利用を開始しました。実は、見学のあとも数回、当時のセンター長から「体調はどうですか」「体験を受けてみませんか」といった電話をいただきましたが、当時は休日に予定を入れるのが難しいほど疲れ切っていて。ただ、その温かい心遣いは、退職後、LITALICOワークスを利用したいという気持ちにつながったと思います。

 

――LITALICOワークスを利用した決め手となったことを教えてください。
第一は、就労定着支援の仕組みがあったことです。兄が就労定着支援を受けながら働く様子をみていたので、自分もそうしたサポートを受けながらであれば、働き続けやすいかもしれない、と考えました。スタッフの方の温かい対応もあって、ここなら腰を据えて自分に合う会社を選べるのではないか、と思ったことも決断の後押しになりました。

迷っていた自分に「気負わず、気楽に」と伝えたい

――見学時、「自分が就労移行支援を使っていいのかな」という迷いもあったとお話しされていましたが、そうした気持ちは利用開始時には薄らいでいましたか?
LITALICOワークスに通うと決めてからもしばらくは、「ほかの人に譲ったほうがいいのではないか」というためらいもありましたね。ただ、一般雇用の人と同じような仕事をしていた結果、続けることが難しくて退職をしたという経緯もあります。障害者雇用で就職しなおすほうがいいはずだ、と客観的に考える自分もいて、気持ちは半々でした。実際にLITALICOワークスに通いはじめると、事業所の雰囲気も特別なものではないし、利用している人も言われなければ障害があるとは気づかないような方も多くて。自分もここにいていい、後ろめたく感じる必要はない、と思えるようになりました。

 

――就労移行支援の利用を迷っている人、LITALICOワークスに相談したいけれど、一歩を踏み出せないという方にメッセージにお願いします。
見学や体験は、カフェに行くくらいの気持ちで足を運んでみたらいいと思います。当時の自分が聞いたら、「そんな軽い気持ちじゃダメでしょ!」と眉をひそめたかもしれませんが、そんなに身構える必要はないと思います。もし精神科デイケアなど利用したことがある人がいれば、その一環だとイメージしてみるといいかもしれません。

 

実際に見学、体験をしてみると、カフェでゆっくりしたときのように気持ちがほっとしてリフレッシュにもなると思います。気負わず、気楽に問い合わせをしてみてください。

インタビュー:2023年7月8日

※掲載内容(所属や役割、診断名など)は
インタビュー当時のものです。

スタッフからのコメント

物腰柔らかくいつも丁寧で誠実な対応が素敵なKさん。就職後の現在は、就労定着支援を利用しながら、不安な気持ちを大きくし過ぎない自己対処に努力を続けられています。 定着支援の関わりの中で「気を張り過ぎた雰囲気にならないよう、チームで声を掛け合っていきたい」と目標を話すKさんの姿がとても印象的です。就労移行支援の利用を「カフェに行くぐらい気楽さで」というメッセージからも、Kさんが大切にしたい働き方、過ごし方の想いを感じました。 今もし、就労移行支援の利用を迷っている方がいらっしゃいましたら、Kさんが言うように、是非リラックスした気持ちで見学や体験に参加して、まずはその雰囲気を知って欲しいなと思います。
LITALICOワークス 横浜西口

利用していた事業所

神奈川の就労移行支援事業所 LITALICOワークス 横浜西口

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