用語集
- 精神障害
脳内の情報を伝達する物質のバランスが何らかの原因によって崩れることで発症する精神疾患の総称(意識、知能、記憶、感情、思考、行動といった機能が障害され、社会生活が困難になる)。主に、統合失調症、気分障害、てんかん、精神薬物による中毒・依存などの精神疾患があります。
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- 気分障害
気分障害は、気分や感情の変化(深く落ち込んだ気分が続いたり、とても気分が高揚し活動的になったり)することで社会生活が困難な状態のこと。精神疾患・精神障害の一群です。
- てんかん
脳の出す電気的な信号が突然乱れることで意識を失うなどの「てんかん発作」が繰り返し起こることが特徴です。要因はさまざまで、誰もがかかる可能性もあるが、ほとんどの場合は適切な抗てんかん薬を服用すれば普通の生活を送ることができます。一方で、抗てんかん薬では発作を抑えられず専門的な治療を必要とする場合もあります。
- 摂食障害
ほとんど食べなくなる「拒食症」、極端に食べ過ぎる「過食症」にわけることができ、拒食と過食の間を行き来することもあります。体型に関する極端なこだわりやストレスが原因となり、患者の約90%が女性。ほうっておくと心身の疲れや合併症から死にいたることもあるため、本人が治療の必要性を感じることが重要です。
- 適応障害
ストレスによって、気持ちや行動に症状があらわれるもの。たとえば落ち込みや不安が強くなったり、やる気がなくなったり、人やものに当たったりすることがあります。ストレスの原因がはっきりしているので、その原因を取り除くと症状は少しずつ改善していきます。原因が取り除けない場合は症状が慢性化することもあります。環境調整やカウンセリングが代表的な治療法です。
- パーソナリティ障害
パーソナリティ障害は、精神疾患の一種で、大多数の方と比較して極端な考え方や行為をしてしまうことで本人が苦しんだり、周りが困っている場合に診断されます。生まれ育った環境やストレスなどが大きな原因と言われていますが、定かではありません。
- 不安障害
不安障害とは、精神疾患の中で、不安を主症状とする疾患群をまとめた名称のことです。はっきりした理由がないのに、あるいは理由があってもそれと不釣り合いに不安が強いことや、またそれが繰り返し起きたり、いつまでも続いたりすることが特徴です。代表的なものに、パニック障害や社会不安障害(社会恐怖)、強迫性障害、全般性不安障害があります。
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- 妄想性パーソナリティー障害
経験した物事や他者の言動を歪曲して受け止める傾向を伴うパーソナリティ障害と診断された障害の名称です。症状としては、対人関係において、相手への猜疑心の高まりが容易に、かつ頻繁に生じることにあります。男性に多く見られる障害で、全人口の0.5%~2.5%といわれており、その原因は不明となっています。
- 強迫性障害
意味がないとわかっていても頭を離れない考えや、繰り返し確認をしてしまうなどの行動が、日常生活に影響する。たとえば不潔に思えて手を洗い続けたり、ラッキーナンバーにいきすぎたこだわりを持つことがあります。性格の問題だととらえて、病気だと気づかない人も多いです。認知行動療法が代表的な治療法です。
- 解離性障害
記憶や意識、知覚やアイデンティティなどの感覚をまとめる能力が一時的に失われた状態を解離といい、日常の生活に支障をきたすような状態を解離性障害と呼びます。自分の外傷的な体験や耐え難い出来事に対する防衛機制とされます。派生症状に解離性健忘、解離性とん走、カタレプシー、解離性昏迷、離人症、解離性てんかんなどがあります。
- 高次脳機能障害
脳卒中や交通事故などで脳を損傷し、脳の機能のうち、言語や記憶、注意、 情緒といった認知機能に起こる障害。 注意が散漫になる、怒りっぽくなる、記憶が悪くなる、段取りが悪くなる、 などの症状がある。
- 自律神経失調症
検査しても異常がみられないのに、不眠や便秘、不安感や慢性的な疲労感などの さまざまな症状が現れる状態。人によって症状の現れる箇所や度合いが 異なり、身体面にも精神面にも影響を及ぼす可能性がある。 生活リズムの乱れやストレス、環境の変化などが背景にあるとされている。