就労移行支援の利用を考えている方の中には、体験利用した方がいいのか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
就労移行支援事業所は全国で3,300ヶ所以上あり、それぞれの事業所ごとに提供しているプログラム内容や特色が異なります。就労移行支援事業所が今の自分の状況や目的に合う・合わないを確かめるためにも、体験利用を活用していくことが大事です。
この記事では、就労移行支援の体験利用の流れ、服装や持ち物、申し込み方法について紹介します。
就労移行支援の利用を考えている方の中には、体験利用した方がいいのか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
就労移行支援事業所は全国で3,300ヶ所以上あり、それぞれの事業所ごとに提供しているプログラム内容や特色が異なります。就労移行支援事業所が今の自分の状況や目的に合う・合わないを確かめるためにも、体験利用を活用していくことが大事です。
この記事では、就労移行支援の体験利用の流れ、服装や持ち物、申し込み方法について紹介します。
目次
就労移行支援は、正式利用の前に体験利用することができます。就労移行支援は事業所ごとにプログラム内容や雰囲気などが異なるため、体験利用をして自分に合った事業所を探していくことが大切です。
就労移行支援事業所とは、障害のある方が一般企業などへ就職することを目的に通う事業所のことです。
就労移行支援では、ビジネススキルや体調管理、障害理解、コミュニケーションのプログラムなどを通して働く準備を整えていきます。また、就職活動に関しても求人選びや書類添削、面接練習などのサポートを提供しています。
就労移行支援では、2年という期間の中で就職に向けてさまざまな活動をしていきます。基本的に事業所内で活動をおこなうため、自分に合った通いやすい事業所を選ぶことが大事になります。
就労移行支援は、ほとんどの事業所で正式に利用する前に「体験利用」をすることができます。体験利用の時間が決まっている事業所もありますが、多くの就労移行支援では数時間~数日と希望に合わせて選ぶことが可能です。就労移行支援事業所では体験利用を通して、事業所の雰囲気やプログラム内容を確かめてから利用を決める、というのが一般的な流れとなります。
就労移行支援を体験利用するメリットとして、Webサイトや見学だけでは分からない部分を体験できることが挙げられます。実際に就労移行支援事業所を体験利用することで、スタッフ、利用者の雰囲気、プログラム内容、通いやすい場所かどうかといったことを具体的に体感することができます。就労移行支援事業所の利用を始めてから「自分に合わなかった」とならないためにも、先に体験利用しておくことが大事です。
ここでは、就労移行の体験利用当日の流れについて紹介していきます。
※今回紹介するのは一般的な体験利用の流れのため、就労移行支援事業所によっては多少異なります。
就労移行支援事業所に着いたらすぐに体験するのではなく、まずはスタッフと面談をすることが多いです。面談では、スタッフから事業所のルールの説明や一日のスケジュール、受けるプログラムなどの説明があります。気になることがあればこのタイミングで質問しておきましょう。また、事前に見学に来ている場合はこの面談は省略されることもあります。
体験利用では、主に事業所がおこなっているプログラムの体験ができます。プログラムの内容は日によって異なっており、基本的には体験を申し込む際に受けたいプログラムを選択します。
【プログラムの一例】※就労移行支援事業所によって内容が異なります。
事務系プログラム、ビジネスマナープログラム、コミュニケーションプログラムなどがあります。
就労移行支援事業所によってプログラムの内容が異なります。その事業所が用意しているプログラムの中から、自分が興味のあるものをスタッフと相談しながら選んで体験します。
就労移行支援事業所の体験利用では、プログラム以外にも事業所の一日の流れを体験することができます。
多くの就労移行支援事業所で朝礼があり、利用者ごとにその日の取り組みを発表し、終礼で成果の報告をしています。また、一日体験利用していると休憩時間や昼食時の様子も見ることができます。
実際に就労移行支援を利用した場合は、長い時間事業所内で過ごすため、プログラム以外の取り組みが自分に合っているかどうかも大切なポイントです。
就労移行支援事業所の体験利用が終わるとスタッフと振り返りの面談をおこないます。
振り返りでは、スタッフから体験利用の感想を聞かれるほか、利用意思の確認や今後の流れの説明もあります。体験を通して気になったことがあれば質問するようにしましょう。
体験したからといって利用する必要はありませんので、合わないと思ったらほかの事業所の体験も検討するといいでしょう。
ここでは、就労移行支援事業所の体験利用時の服装や持ち物について紹介します。
就労移行支援事業所を体験利用する際の服装は、指定がなければ私服で参加して大丈夫です。ただ、サンダルやハーフパンツ、露出の高い服装などは控える方がいいでしょう。また、プログラム内容によってはスーツが推奨されることもあるので、不安な方は事前に確認しておくといいでしょう。
就労移行支援事業所の体験利用では、プログラムを体験することになるため、メモやペンなど筆記用具を持参しましょう。またテキストなどが配られることもあるため、テキストなどが入るバッグもあるといいでしょう。
ほかにも、一日体験する場合は昼食が必要となるため、お弁当などを持参することが必要な場合がありますので、事前に確認しておきましょう。
就労移行支援事業所を体験利用する際に気を付けたいこととして、当日の連絡先の確認や事前に配慮を伝えておくことが挙げられます。
当日体調が悪くなってキャンセルする際や遅刻しそうなときのために、事業所の連絡先を聞いておくようにしましょう。また、体験利用に際して座席位置などの配慮を希望する場合は、予約時や面談の際に伝えておくことが大切です。
プログラムを受けていて体調が悪くなった時も無理せずにスタッフに告げるようにしましょう。
就労移行支援事業所の体験利用は、事前に申し込む必要があります。ここではその方法を2つ紹介します。
事前に就労移行支援事業所の見学をしている場合は、見学終了時の面談などで体験利用をしたいとスタッフへ伝えましょう。受けたいプログラムの選択や日程調整をすることができます。
事前に就労移行支援事業所の見学をしていない場合や、見学から期間が空いている場合は電話やWebから申し込む方法もあります。就労移行支援事業所のWebサイトにある電話番号や申し込みフォームがありますので、そちらから申し込みをおこないましょう。
就労移行支援「LITALICOワークス」では、随時体験利用を受け付けています。
LITALICOワークスの体験利用では200以上のプログラムの中から、希望するプログラムを選ぶことができます。プログラムにはパソコンを使ったものや、障害理解やストレスコントロール、就職活動の知識を学べるものなど豊富にあります。
体験の時間も希望に合わせて1時間から選ぶことが可能です。「就労移行支援を体験してみたい」「まずは短い時間から体験したい」という方から、「何から体験したらいいか分からない」という方も、ぜひ一度お問い合わせください。
ここでは、LITALICOワークスを体験利用した方の体験談を2つ紹介します。
Aさんはうつ病で療養していましたが、体調が安定してきたので働くことを考え始めました。
最初は「ブランクがあるけど早く働きたい」と思っていたAさんですが、ある時LITALICOワークスを体験利用してみて、「以前はできていたことがブランクの間にできなくなっていた」「パソコンのソフトが進化していて、学び直しが必要」ということに気づいたそうです。
そのため、しっかりと新しい知識や技能を身につけてから再就職したほうがいいと考え、就労移行支援を利用することになりました。LITALICOワークスではプログラムのほかに企業インターンなどさまざまな活動を通してできることを増やしていきました。その結果、前職の経験を活かした事務職に就職することができました。
Dさんは就労移行支援を利用したいと考えていたところ、LITALICOワークスを紹介されて見学と体験利用をしてみました。
体験利用後に「ほかの就労移行支援事業所も見てみたいです」とスタッフへ伝えると、「自分がいいと思った場所をゆっくり探してください」と言ってくれたので安心したそうです。
ほかの就労移行支援事業所とも検討した結果、スタッフと利用者の雰囲気も良く、楽しく通えそう、一人ひとりに合うサポートが受けられそうという理由でLITALICOワークスの利用を決めました。
就労移行支援では、利用を決める前に体験利用をすることができます。
体験利用では、プログラムに参加できるほか、一日の流れやスタッフ、利用者の雰囲気なども体感することができ、自分に合う事業所かどうかを確かめることができます。
体験利用は数時間~数日おこなうことができ、受けるプログラムも選べるため、申し込み時に自分の希望を伝えておくようにしましょう。
体験利用は一つの事業所だけでなく、ほかの事業所でもおこなうことができます。複数の事業所を体験利用し、自分の状況や目的に合った事業所を見つけていくことが大事です。
LITALICOワークスでは随時見学・体験の受付をしています。希望のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
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