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障害のある方の就職事例

双極性障害(躁うつ病、精神障害)の仕事・就職事例 -接客・販売-

双極性障害(躁うつ病、精神障害)の仕事・就職事例 -接客・販売-

障害と向き合いながら、自立に向けた就労へ

女性/20代/アパレル/接客・販売

双極性障害(精神障害)

信頼関係を築くことからはじめる就労支援

Oさんは精神障害の1つである「双極性障害(躁うつ病)」と診断されています。双極性障害は躁(そう)状態とうつ状態と いう両極端な状態がくりかえされるため、何も手を打たないと周囲の人との人間関係や社会的信用が損なわれ、仕事や家庭などに大きな影響を与えてしまう可能性があります。
Oさんは気分の波の変動が大きく、就労支援の開始当初はLITALICOワークスへの通う頻度もなかなか安定しませんでした。電話やメール、自宅訪問などでお声がけしてもなかなか顔を出してくれないこともありました。「実践的な就労支援よりも、まずは信頼関係を築かなくては」と気付いたスタッフは、粘り強く関わり続けました。その結果、「私たちと一緒に明るい未来を実現しましょう」という姿勢を理解してもらうことができ、Oさんの態度もしだいに軟化し、LITALICOワークスに通う回数が増えていきました。そして少しずつ私たちに心を開いてくれるようになりました。

本人の意思を、最大限尊重した就職活動

ある日の面談で、Oさんは「障害者の施設に通っていること自体に拒否感がある」と正直にスタッフに話してくれました。 スタッフは検討を重ねた結果、「このまま利用を続けるとOさんのプライドが傷つき、ますます自信を失ってしまう。それよりも自分が望む未来へ踏み出すほうが本人のためになる」という結論を出しました。そこで「じゃあ、就職活動をメインに取り組みましょう!」とOさんの背中を力強く後押し。「どんな職種や仕事・働き方が合うか」をイメージし、仕事に必要なビジネスマナーやコミュニケーション方法などを身につけるプログラムを進めていきました。
本人の希望を尊重し「自分らしい働き方」を一緒に模索していくことで、Oさんも就職活動に意欲的に取り組むようになりました。また就職後の生活が具体的にイメージできるよう、実際の企業での実習体験にも少しずつ参加するようになりました。
実習後、Oさんは家の近所の衣料品販売店の求人に自ら応募しました。採用面接にはLITALICOワークス のスタッフも同行し、本人と会社側の希望を調整し、会社からは最大限の譲歩をとりつけつつ、Oさんに対しては「希望がかなう部分と、我慢しなくてはならない部分が半々」という現実を理解してもらい、双方が歩みよって雇用が成立。晴れて希望の職場で働けるようになりました。

躁うつ病と上手に付き合う就労

就職後も安定して働き続けるOさん。仕事の感想をたずねると、「躁うつ病と付き合いながら働けていることに誇りを感じています。働いてお金がもらえることで躁うつの波も安定するような気がします」と笑顔で語ってくれました。
また「働いてお金がもらえるということは、社会の一員として役に立っている、自分で自分の生活を支えている、という自信や生きがいにつながってます。もちろん就職先では楽しいことばかりではないし、病気と付き合いながらの就労はつらいこともある。でも雇用先の職場に定着し、長く働き続けられている今をうれしく思います」と話していました。
LITALICOワークスとしても、Oさんと職場を結ぶ「かけ橋」となることができてとてもよかったです。今後も、働きやすい環境を維持するために、ご本人へのアドバイスや雇用先企業への訪問等をおこない、自立に向けた継続的な就労を支援していきます。
※プライバシー保護のため一部の文章について事実を再構成しています。

※掲載内容(所属や役割、診断名など)はインタビュー当時のものです。

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