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障害のある方の就職事例

知的障害の仕事・就職事例 -在庫管理-

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「働くとは何か?」からのスタート

男性/20代/雑貨/在庫管理

知的障害

不登校、高校に行かずLITALICOワークスへ

Sさんは小学校の勉強についていけず、高学年の頃から不登校になり、中学ではほぼ保健室登校だったそうです。高校受験に失敗してしまい、仕事に就くこともままならず、お祖父さまの農家を手伝っていました。しかし、さぼり癖があり、仕事としてはほとんど何もできていない状況。お母さまは悩んだあげく、療育手帳取得を決心されたそうです。

LITALICOワークスに通う前には、就労継続支援B型の事業所でクッキーやパン作りの作業をしていました。ところが3ヶ月ほどで作業を堂々とさぼるようになり、商品もつまみ食いしてしまうという大胆な行動が目立ちはじめました。
つまみ食いについて事業所の担当者が咎めると、「食べ物が近くにあると食べてしまう。がまんできない」と、なんとも素直な理由で退所することに。

その後、新しい就労移行支援を探すため、お母さまはパソコンを購入しました。インターネットができるようになると、今度はSさんがパソコンに夢中になってしまいます。「パソコンができるようになりたい」というシンプルな欲求から、パソコンのカリキュラムがあるLITALICOワークスの存在をインターネットで見つけ、利用を開始しました。

働くとは何か?考えながら始まった就職活動

自分のしたいことや、楽しいと感じることなどに素直な性格のSさん。「どうして働かなければいけないのか?」という疑問すら、考えたことがないようでした。
そこで、カリキュラムではパソコンに触れていただきながら、そもそも「働くとは何か」ということについても考えが深まるように支援していきました。

最初は「そんな面倒なこと、難しくて考えられない」と、考えることを放棄していたSさん。しかし、ご両親のことや、他の利用者さんと交流するにつれて、「社会とつながり、貢献すること」や、「仕事を終えた達成感」を知るようになりました。

「褒められると気持ちがいいし、誰かの役に立つとうれしい」
当初は、パソコンのカリキュラム中につい好きなアニメの動画を見てしまうことがたびたびありましたが、そんな誘惑にも打ち勝てるようになりました。
そしてついに3ヶ月のトライアル雇用を経て、雑貨販売の商品管理の仕事に採用が決まりました。

「欲しいものは、自分で買う」素直な性格が高い評価に

「万引きしたくなるけどやっていません」
採用が決まってから3ヶ月後、職場に訪問した際、Sさんからの正直すぎる発言に驚かされました。

「欲しいものは、買ってもらうより自分で稼いだお金で買ったほうがうれしいから。万引きして手に入れることよりも、もっとずっとうれしいことだから、やっていません」
ドキリとしてしまう発言ですが、その気持ちがウソではないと職場の上司や同僚にも100%信じてもらえています。

素直な性格のSさんは、困ったときもストレートに質問してくれるため「裏表がないから信頼できる」と、職場ではプラスの評価になっている様子。現在はできることが増え、順調に働いているとのことです。
時々LITALICOワークスを訪れたときには、好きなアニメのグッズを自分の稼いだお金で買ったのだと、スタッフに誇らしげに見せてくれます。

※プライバシー保護のため、一部の文章について事実を再構成しております。

※掲載内容(所属や役割、診断名など)はインタビュー当時のものです。

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