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就職事例ストーリー

30代男性(事務のお仕事・パニック障害、強迫性障害(精神障害))の就職・雇用事例

30代男性(事務のお仕事・パニック障害、強迫性障害(精神障害))の就職・雇用事例

高いプライドがパニック障害・強迫性障害へ

男性/30代/IT企業/事務職

パニック障害・強迫性障害(精神障害)

私立中学の授業についていけず、プライドが傷つく

Tさんの小学生時代は、中学受験のため塾へ通っていたこともあり、成績は上位10位くらいを保っていました。小学校卒業後は私立中学に進学、家族も今後を期待していました。Tさんの両親は高学歴かつ共働きで多忙な日々を送る、俗にいうエリート。常に成績上位が当たり前、自分たちと同様に難関大学へ行くことを教育のゴールとしていました。

中学2年の頃、急に勉強も運動もクラスのみんなについていけなくなりました。「自分はできる」と今まで思っていたTさんのプライドは傷つきました。ある日、学校へ行くことが辛くなり、登校の途中に近隣の公園でうずくまっていました。

それから数日の間、部屋から出てきませんでした。「今まで成績が良かったのに、中2になってか何もかもついていけないのが辛い」と伝えると、父親から「勉強しないからみんなについていけないんだ、やればできるだろう。弟の方が成績がいい、悔しくないのか」と言われました。Tさんはその言葉にショックを受けつつも、再度学校に行く決意をしました。

体調に違和感があるもの放置、卒倒し「パニック障害」と診断

その後もTさんは成績向上のために努力を続けましたが、成績は両親の期待に沿える結果ではありませんでした。高校に入学すると、ハイレベルの授業をおこなう塾に通うことになりました。塾講師から出された問題に答えることができないと、Tさんはそのことが悔しくて「もっと勉強しなければ」「弟と比べられたくないという焦りやジレンマがストレスへ変わり、次第に気が遠くなってめまいを起こすように……体調に違和感があることは分かっていましたが、「負けたくない」という気持ちから病院には行かず勉強を続けました。

ある日、テスト期間中に冷や汗と呼吸困難が起き、その場で倒れてしまったTさん。保健室に運ばれ症状は落ち着きました。保健室の先生が過去に同じ症状の生徒を思い出し、病院へ行くことを勧められました。しかし、Tさんはまた同じ症状がでることへの恐怖感と家族に知られたくないという理由から「1日寝れば大丈夫」と病院へは行かず。その後特に症状が出なかったので体調が悪かっただけだと思い、翌日も登校しました。

期末テストが近づくにつれてTさんは焦りを感じつつも、「両親に喜んでもらえるような成績を取らなくては」と勉強に打ち込みました。しかしテスト当日の登校中に、前回と同じ症状が出て卒倒……気がつくと病院のベッドの上にいました。その時はじめて自身に起きている変化について——3ヶ月くらい前からめまいや冷や汗、呼吸ができなくなるなどの症状があること、症状が起きた時どうであるかを話しましたその後、入院検査・問診の結果「パニック障害」との診断が下されました。

弟の進学が引き金となり、「強迫性障害」を発症

診断名を聞いた父親は、Tさんがそこまで悩み・背負い込んでいたことに愕然とし、気づくことができなかった自分を責めました。Tさんは両親から「高校に行かなくても大検を取ればいい。家でしばらく休んで、落ち着いたら勉強を再度はじめなさい」と言われ、内心ほっとしました。ゆっくり休もうと思い、1ヶ月ほどテレビや動画を見たり、ゲームをしたりして有意義に過ごしていた所、勉強第一の父親から「いつになったら勉強をはじめるんだ。大検を取らないと、学歴が高校中退になる」と勉強するよう促され、家庭教師がつきました。

勉強をはじめるも、全然頭に入らず若干パニック気味に。大検について調べると、「合格率は40%前後」「試験科目の数と出題範囲が広い」など不安要素が記載されていました。「大検に合格しなかったらどうしよう」というマイナス思考やイメージが頭をよぎり、眠れない日々が続きました。

 

Tさんの身に異変が起こりました。家庭教師が部屋に入った途端、ウィルスを持ってきたと思い込み、部屋から追い出してしまいました。そして部屋の掃除を念入りにおこない、手を何度も洗いました。その日を境に、何度も必死に手を洗ったり、お風呂からなかなか出てこなかったりする状況が続きました。

Tさんの行為は「強迫性障害」が当てはまるのではないかと思った両親は、月1回通っているクリニックにTさんの状況を説明しました。診断結果は「パニック障害に伴う強迫性障害」。両親はTさんの治療に専念することに決め、母親が長期休暇を取り、服薬管理をすることに。

1年半ほど投薬治療と通院で安定してきたころ、弟が大学受験をするという話を偶然耳にしたTさん。しかも進学先が、自分も行きたかった大学だと知ると、体が震え過呼吸になり卒倒しました。

その後、弟は大学合格しました。投薬治療を続け、パニック障害・強迫性障害が落ち着いたTさんは「弟は大学進学、自分は高校中退」という状況に奮起し、通信講座のテキストを独学で取り組み、大検を取得し高卒認定を得ることができました。

自分の未来に不安を抱き、「パニック障害」を再発

大検取得について、めったに褒めない父親が「よく頑張った」と言ってくれたことに喜びを感じ、自信を取り戻したTさん。今後就職するには何か資格がないといい所に就職できないと思い、両親に公認会計士になるための専門学校へ行くことを相談しました。Tさんの申し出に両親は喜び、Tさんは公認会計士を目指し専門学校へ通いはじめました。しかし、想像以上に覚えることが多く、全く授業の内容が頭に入りません。両親には専門学校へ行っているふりをし、図書館などで時間を潰して不登校状態に。父親に「もう諦めたのか」「弟を見習え」と叱責され、自分の未来に強い不安を抱き、再びパニック障害を発症……

Tさんはそのまま30歳過ぎまで引きこもりになり、訪問看護を利用していました。支援を受けながら働く障害者のコラムをネットで読み、障害があっても働き活躍している人に心を動かされました。「自分も同じように働きたい、自分だって働ける」と、支援機関を探す中でLITALICOワークスの存在を知りました。LITALICOワークスに相談する際は、10年以上引きこもっていたため、人とちゃんと話せるか不安ありました。支援スタッフと話すうちに、これまでの経緯をスラスラと話している自分に驚いたそうです。その時「ここでならやっていける」と思い、LITALICOワークスを利用することを決めました。

引きこもり10年以上の壁を乗り越え就職

Tさんは「パソコン操作には自信がある」「すぐに就職活動をはじめたい」と考えていました。LITALICOワークスのスタッフは、Tさんに就労経験がないこと、社会との関わりが10年以上ないこと、生活リズムが崩れていることなどを鑑み、焦らずにTさんのペースに合わせて、まずはSST(ソーシャルスキルトレーニング)やビジネスマナーなどのプログラムをこなしつつ、求人を見てやりたい仕事や興味を持った仕事を見つけることを勧めました。

利用頻度を週3日から週5日に増やした後も、無遅刻無欠勤。LITALICOワークスに行くことが楽しいと話してくれたTさん。その頃から就職活動に本腰を入れるようになりました。漠然としてた希望職種を、パソコンを使った事務職に絞り、履歴書の作成・模擬面接など積極的に取り組みました。

しかし、一向に希望の求人が見つからない・模擬面接で自分をよく見せてしまうという問題が浮き彫りに。なぜそのような態度になるか自己分析と面談を繰り返すと「自分以外の家族ができるので、自分もできると思っている」と正直に話してくれました。スタッフはTさんの今できること・できないことを整理しました。できないことは面接で言わないことを約束しました。

大手企業に就職することを強く希望するTさん。LITALICOワークスの他事業所やハローワークなどと協力し、Tさんに合った企業がないか探しました。すると、LITALICOワークスを利用して就職した方が数名働いている大手企業が、Tさんのポジションを作ってくださるとのことでした。

企業名を伝えると、「絶対にこの企業へ就職したい」と応募書類の作成に熱が入りました。模擬面接を何度も繰り返し、自分をよく見せようとしてしまう癖もなくなりました。Tさんの熱意が伝わったのか、書類選考を通過。担当者から「ぜひ1度お会いしたい」と連絡が来ました。「模擬面接の成果を出します!」と張り切って面接に挑み、企業インターン後に正式採用の知らせを受け取りました。Tさんは感激し、泣きながらスタッフに感謝の言葉を伝えました。「これで家族にちゃんと顔向けできる」と喜びをかみしめていました。

就職後、定着支援での面談では「もうできるフリをすることはしません。自分の首を絞めるだけだから」と笑顔で話していました。LITALICOワークスに通いはじめた頃とは別人のように輝いていました。土曜日にLITALICOワークスで開催される障害のある方の交流イベント「ピアトーク」では、これまでの経験や今の仕事、この先やりたいことを楽しそうに話しているTさんがいます。

※プライバシー保護のため一部の文章について事実を再構成しています。

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