人生の選択肢は、広げることができる
プロフィール
- Tさん
- 年代 : 40代
- 就職先企業 : 株式会社良品計画
- 診断名 : ADHD(注意欠如・多動症)
困りごと
- 人との関わりが苦手
- 業務スピードが遅い
- ミスが多い
今までと違う働き方を探したかった
株式会社良品計画が運営する「無印良品」で、商品管理と接客の仕事をしています。
お客様や同僚に対して、役に立てていると実感できることに何よりもやりがいを感じています。
それまでは、配送ドライバーの仕事に就いていました。他者と関わることが億劫な性格で、車が好きだったので配送の仕事を選びましたが、業務効率が思うようにいかず配送時間を大幅に遅れてしまったり、配送物を忘れてしまったりするなどミスが耐えませんでした。
そのため1ヶ所に長くいることが難しく、5~6社ほど転職しました。「この仕事がつらいのは何故だろう。自分に合っていないのではないか?」と主治医に相談をしたところ、時間をかけて自分の納得のいく就職活動ができ、就職に必要な支援をしてくれる場所を探してくれました。そこで知ったのがLITALICOワークスです。LITALICOワークスの見学には、家族と一緒に行きました。
「ここに通えば2~3ヶ月で就職できる」と最初は思っていました。スタッフの説明で、就職までそれ以上の時間がかかることを知り、正直悩みました。しかし、今まで1人で障害を開示することなく就職活動をしてきましたが、結果長く働くことは難しかった経験から「今までの繰り返しではない新しい働き方をしたい」という想いを持つようになり、LITALICOワークスに通うことを決めました。
「話すことが楽しい」 自分の変化に驚き
LITALICOワークスの利用開始直後は、慣れないことの連続でした。
退職してから既に9ヶ月、すっかり夜型の生活になっていたので、よく遅刻をしてしまいました。人と関わることが苦手だったので、色んな方と取り組むグループワークなどの人と対話するプログラムではどう振舞えばいいか分からずなかなか慣れませんでした。
決まった時間にLITALICOワークスに通うことや、苦手なコミュニケーション。最初は「通いはじめたからには、自分を変えないと」と義務感のもとに取り組んでいました。しかし1ヶ月が経つ頃に変化がありました。プログラム以外の時間でも、いつの間にか人と積極的に話すようになっていました。LITALICOワークスで色々なプログラムを通じて、人との話し方や聞き方が自然に身についたのかもしれません。これまでずっと自分は人と話すのは苦手、自分は1人が好きだと思っていましたが、人と話すのが楽しいと思えるようになりました。
企業インターン先には、株式会社良品計画を選びました。障害者雇用の実績が多数あり、身体障害のある方だけでなく精神障害のある方の雇用実績があることに魅力を感じました。ここならば長く働けるのではないかと思い、インターンに応募しました。もちろん、本当に接客業で働けるかという不安はありました。実際に仕事をしてみると、業務の役割が明確で分かりやすいと思いましたし、優しくなんでも丁寧に教えてくださる同僚もいて、安心して仕事ができる環境でした。ここで働きたいと思いました。
定年まで働きたい場所
今の仕事が大好きです。
会社名にもある「良い品を販売しよう」というブランドの誇りをもって働いています。店舗で働く約30名のスタッフ全員がお互いを励まし、サポートをし合いながら、より良い店舗を目指しています。ファミリーのようなあたたかい雰囲気のある職場です。ここで働けることが幸せですし、定年まで働きたいと思っています。ステップアップ制度(半年ごとに今後のキャリアについて上司と面談をする)で、1歩ずつがんばっていきたいです。
※掲載内容(所属や役割、診断名など)は
インタビュー当時のものです。
企業からのコメント
北大路ビブレ店 店長 松川 様
スタッフからのコメント