知的障害(※)とは、18歳までの発達期に生じる知的発達の遅れにより、仕事や日常生活に適応する能力に制限がある状態のことを言います。
知的障害(知的発達症)はさまざまな中枢神経系疾患が原因とされており、症状の程度や年齢・体力などにより、その状態には個人差があるため一人ひとりの特徴も異なります。
そのため、知的障害(知的発達症)のある方が安心して長く働き続けていくためには、仕事内容や職場環境が自分のスキルや状態に合っていることが大切になります。
この記事では、知的障害(知的発達症)のある方の働き方や雇用形態、仕事で直面しやすい困りごとや対処法、就職・就労支援についてご説明します。
(※)現在、『ICD-11』では「知的発達症」、『DSM-5』では「知的能力障害(知的発達症/知的発達障害)」と表記されていますが、知的障害者福祉法などの福祉的立場においては「知的障害」と使用していることが多いため、この記事では「知的障害(知的発達症)」という表記を用います。