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突発性難聴とは?症状や診断、治療・原因、仕事の影響や体験談などお伝えします

突発性難聴は突然耳が聞こえにくくなる疾患ですが、1日でも早い治療を受けることで聴力が回復できる可能性があるといわれています。

そのため、耳が聞こえにくいだけでなく、耳鳴りや閉塞感などの違和感があれば、すぐにでも病院で受診し、治療に専念しましょう。また突発性難聴が発症した時、仕事を休まないといけないのか、今後の日常生活や仕事はどうなるのか、不安になられるかもしれません。

 

この記事では、突発性難聴の症状や診断、治療・原因などをはじめ、仕事への影響や体験談、難聴が残った場合の対処法・支援機関などご紹介します。

突発性難聴とは?症状や聞こえの仕組み

突発性難聴とは

突発性難聴とは「明らかな原因やきっかけがなく、突然耳が聞こえにくくなる疾患(感音難聴)」です。

突発性難聴の特徴は以下の通りです。

  • 片耳に発症することが多い(まれに両耳に発症することもある)
  • 副症状として耳鳴りやめまい、耳閉塞感など伴うこともある

 

突発性難聴は、発症して早期に治療を開始すればするほど、回復できる可能性が高まります。そのため、耳が聞こえにくいだけではなく、耳鳴りやめまい、耳閉塞感などの症状があれば速やかに病院へ受診することが大切です。

 

聞こえの仕組みと難聴の種類について

耳は外耳・中耳・内耳の構造で成り立っています。
外耳では音を集め、中耳では鼓膜や耳小骨などによって音の振動を伝え、内耳ではその音の振動を電気信号に変換し、脳へ伝えることで、音が聞こえるようになります。

聴覚障害とは?耳の構造のイメージ画像

 

ところが、耳に異常がおきると難聴が発症してしまうこともあります。難聴の種類は大きく分けて主に「伝音難聴」「感音難聴」があります。

  • 伝音難聴
    音を伝える役割のある外耳と中耳に何らかの問題が起きること
    一般的に難聴となるような原因を特定した上、適切な治療を行えば、聴力の回復が期待できるといわれている
  • 感音難聴
    音を感じとる役割のある内耳・聴神経・脳に何らかの問題が起きること
    一般的に伝音難聴と比べ、原因が不明なことが多く治療が難しいといわれている

また伝音難聴と感音難聴が併存する「混合性難聴」もあります。

 

突発性難聴の場合、内耳に何らかの問題が起きているため、感音難聴にあたります。感音難聴は一般的に治療が難しいといわれていますが、突発性難聴の場合、早期に適切な治療をうけることで聴力の回復が戻る可能性がある疾患といわれています。

突発性難聴と、低音障害型感音難聴やメニエールとの違いとは?

突発性難聴の症状に似たような病気として急性低音障害型感音難聴やメニエール病などがあります。

  • 急性低音障害型感音難聴
    急性あるいは突発性に、耳閉塞感、耳鳴り、難聴などが発症し、めまいを伴わない低音障害型感音難聴(低い音が聞こえにくい難聴)です。片耳に起きることが多く、原因は不明といわれています。
  • メニエール病
    初回発作で突発性難聴と区別がしにくいことが多い疾患です。突発性難聴は発作が1度きりであることに対し、メニエールはめまい・難聴・耳鳴の発作を繰り返していることが特徴です。

突発性難聴の原因、診断や治療法とは?

・原因

突発性難聴の明らかな原因の解明に至っていませんが、発症にストレスが関与している可能性があるといわれています。

そのため、早期に治療を受けるだけではなく、心身のストレスを軽減させるためのリフレッシュや安静を心がけることが大切です。

・診断

基本的に問診と検査を中心に診断をおこなわれることが多いです。

問診では、発症前後の経緯や聞こえの状況、副症状の有無(耳鳴りや閉塞感、めまいなど)などの確認をしていきます。

その上で、聴力検査を主に感音難聴であるかどうか、突発性難聴以外で突然に難聴をきたす疾患(ムンプス難聴など)がないかどうかなどの確認をしていきます。

 

また聴神経腫瘍や脳梗塞などの疑いがある場合、画像検査(CT、MRI)など行われることもあります。

特に突発性難聴は発作を繰り返すメニエール病の症状と似ているため、初回発作の段階で区別がしにくいこともありますが、その場合は治療を優先し、後日に最終診断を行うこともあります。

・治療法

突発性難聴の場合、発症後1~2ヶ月で聴力が固定するため、発症後1日でも早く治療を受けることが大切です。

治療法は薬物療法が中心で、ウイルス性内耳炎の改善を目的とする副腎皮質ステロイドや、内耳の血液循環を促すための循環改善薬などによって治療が行われます。

症状によっては、通院治療をする場合もあれば、1~2週間程度入院して安静しながら治療に集中する場合もあります。薬物療法のほか、内耳に高濃度酸素を送る高圧酸素療法などもあります。

突発性難聴の症状が現れたとき、仕事への影響は?休んだ方が良い?

「耳が聞こえにくい」「閉塞感がある」「耳鳴りがする」といったような違和感が少しでもあれば、すぐ病院へ受診するようにしましょう。

突発性難聴の場合、発症後1~2ヶ月で聴力は固定されるため、早期に治療を始めることが大切です。

そのため、突発性難聴が発症したら、早めに職場の方々へ相談した上、治療と休養を優先することが望ましいといわれています。

軽度難聴など症状によっては通院して治療することも可能ですが、ストレスが突発性難聴の発症に関与している可能性があるため、なるべく休養を優先しつつストレスがためないような環境をつくることが大切です。

突発性難聴の体験談のご紹介

突発性難聴が発症したAさん・Bさんの体験談をご紹介します。

 

※あくまでも個人の体験談になり、すべての方々に当てはまる訳ではありません。
※プライバシー保護のため一部の文章について変更・事実を再構成しています。

 

・Aさん(男性/30代)

朝に起きた直後、突然両耳で警報音のような高音の耳鳴りと痛みが発症し、しばらくベッドから動けませんでした。

その後、1時間ほどして、少し耳鳴りが小さくなり、痛みも引いてきましたが、左耳だけ聞こえなくなったため、すぐに病院へ受診しました。

耳の診察と聴力検査をした結果「突発性難聴」という診断を受けました。大量の薬を出され、定期通院治療となりました。

通院の頻度は、発症初日と発症から3日後・1週間後・2週間後といったような形でした。当時、突発性難聴について調べたときに「鍼灸治療との相性が良い」と記載があったため、病院と並行して鍼灸院にも通いました。

また、受診したときに「今後聴力が戻らない場合があること、それを避けるにはなるべく早期に集中的な治療と休養をする必要がある」と医者に言われたため、職場では上司にすぐ報告した上、まずは1週間休むことに専念しました。

その後も体調の様子を見ながら、仕事量を調整しました。 耳鳴りは5日ほど続きましたが、徐々になくなっていきました。幸い、2週間後には聴力もほぼ完全に戻りました。

突発性難聴が発症した時は、非常に業務量が多く、ストレスも抱えていたころでした。そのため、日常生活で気をつけていることは「仕事をしすぎないこと」「ストレスをためないこと」、今でも大きな音や突然高い音を聞くと左耳が痛くなるため「そうした耳に負担をかける環境をなるべく避ける」ようにしています。

Bさん(女性/40代)

最初、耳に違和感があったのは携帯で電話をかけたとき。そのときは携帯が壊れたのかと思っていたが、右耳が全く聞こえていないことに気が付きました。

翌日に耳鼻科のクリニックへ受診し、聴力検査やMRI検査などおこない、そこで「突発性難聴」と診断されました。当時は入院を勧められましたが、0歳の息子がいたため、入院を断り、点滴治療をしてもらい、薬だけもらって帰りました。

しかし、症状が改善されず、翌週に再診。今度は総合病院で入院し、点滴や薬の服用、高圧酸素療法などの治療を受け、右耳の聞こえは多少回復しました。

しかし、1ヶ月後、今度は左耳の回転性のめまいを伴う失聴が発症し、再度入院しました。その後、鍼治療にも通い、半分ほど左耳の聞こえが戻りました。

しかし、両耳とも元の聴力に戻らなかったので、補聴器を両耳に装用しリハビリをすることになりました。

その後、職場へ復職し、周囲の方々へ両耳が聞こえにくくなったことを伝えました。当時は接客業でしたが、初めて会う人には耳が聞こえにくい旨を伝えつつ、聞き取れない時は再度聞き直しながら働いていました。

その後、本社の事務職に異動し、電話応対を避けるなどの配慮を得ながら、働いています。

今思えば、最初に突発性難聴になったときは、恐らく栄養失調とストレスが重なったからかもしれません。現在はストレスを特定し排除しつつ、睡眠、食事、運動に気を付けた生活を意識して過ごしています。

難聴が残った場合の対処法や日常生活・仕事の工夫とは?支援機関もご紹介

感音難聴は伝音難聴に比べて治療が困難ですが、突発性難聴の場合、発症直後に適切な治療を受けることで聴力の回復が見込める疾患です。

一般的に、全体の約30%の方は完全治癒、約50%は完全治癒ではないが聴力が改善する、残りの約20%は改善が見られず、難聴や耳鳴りが残るといわれています。

 

ここでは、難聴が残った場合の対処法や、日常生活・仕事への影響・工夫、支援機関などご紹介します。

・ 難聴が残った場合の対処法

治療しても聴力が改善されず難聴が残った場合、ある程度聞こえを補うために、補聴器や人工内耳など使って、聞こえのトレーニングをおこなわれることがあります。

 

補聴器とはマイクで拾った音を大きくするための機械のことです。耳掛けタイプや耳穴タイプなどいろいろありますが、形よりも機能を重視し、より自分の聴力に合うものを選ぶことが大切です。

補聴器をつけても効果がない方や高度・重度難聴がある方は、人工的に電気信号を脳に届けるための人工内耳を検討されることもあります。

その場合、耳の周辺や内耳に機器を埋め込む手術が必要になります。

いずれも装用後、聞こえに慣れるためのトレーニングが必要になるため、少しでも聞こえを改善したいという意思が大切になります。

 

トレーニングでは、小さな音量から始め、少しずつ脳に音を慣れさせ、言葉を聞き取れるようにしていきます。自分の聴力に合わせた聞こえを、言語聴覚士の方や補聴器相談医の方に調整してもらいながら、日常生活でさまざまな生活音を聞くことで音に慣れていきます。このように聞こえのトレーニングを積み重ねることで、聞こえや耳鳴りを少しでも改善させ、日常生活を過ごしやすくしていきます。

・ 日常生活や仕事への影響とその対処法・工夫とは

難聴があることで日常生活や仕事への影響が出やすいのは「コミュニケーション」です。
片耳に難聴が残る場合もあれば、まれに両耳に難聴が残る場合もあり、聞こえ方は人によってさまざまで、対処法や工夫も異なります。ここで困りごとと対策・工夫の一部をご紹介します。

 

<困りごとと工夫・対策の一例>

突発性難聴で困ること

 

ご自身がどういった場面でどのようなコミュニケーションの仕方であればやりやすくなるかを整理した上、家族や周囲の人の協力が得られるとよりコミュニケーションが取りやすくなる可能性があります。

 

また、上記のようなコミュニケーションをサポートするツール(例:音声認識や集音器など)があれば、日常生活(例:電話リレーサービス(※)や振動式目ざまし時計など)をサポートするツールもあります。

自分がコミュニケーションしやすく、日常生活を送りやすくするために、積極的に活用してみても良いかもしれません。

 

※電話リレーサービス
電話リレーサービスとは、聴覚や発話に困難のある方(以下「聴覚障害者等」といいます。)と聴覚障害者等以外の者との会話を、通訳オペレータが手話・文字と音声を通訳することにより電話で双方向につなぐサービスです。

・日常生活や働くことで困った時に相談できる場所

突発性難聴は治る場合と治らない場合があります。ここでは突発性難聴になり日常生活や働くことに困っている場合、相談・サポートを受けられる場所を紹介します。

 

ただし、難聴の重度や症状などによって受けられる福祉サービスや支援機関が異なりますので
各福祉サービスや支援機関などにてご確認ください。

 

【福祉サービス】

  • 身体障害者手帳
    身体障害者手帳が発行されると、障害者求人への応募や、公共料金の割引・助成金制度、税金の軽減などを受けることができます。
    詳細はお住まいの自治体のホームページや障害福祉窓口などでご確認ください。
  • 障害年金
    障害の認定基準を満たしていれば、障害年金がもらえることもあります。
    詳しくは日本年金機構のホームページなどでご確認ください。
  • 補装具費支給制度
    補聴器などの費用の一部を市区町村が負担する制度もあります。難聴の重度や症状、負担額などはお住まいの自治体によって異なります。詳しくはお住まいの自治体のホームページや障害福祉窓口などへご確認ください。

 

【支援機関】

  • 聴覚障害者情報センター(※お住まいによって、名称が異なります。)
    日常生活やコミュニケーションの困りごとなどの相談ができる場所です。中にはコミュニケーション講座などを実施しているところもあります。
  • 障害者就業・生活支援センター
    就業面と生活面の一体的な相談・支援を行っているところです。
  • ハローワーク
    求人紹介やセミナーなど就労全般をサポートするところです。
  • 就労移行支援事業所
    一般企業への就職を目指す障害のある方(65歳未満)を対象に、就職するために必要なスキル・対処法を身につけるためのプログラム実施、企業インターン、就職活動から就職のサポート、就職後の職場への定着支援を行う場所です。

LITALICOワークスでは「就労移行支援事業所」のサービスを提供しています。

そのひとりに合う「働く」をみつけ、そのひとりらしい「やりがい・楽しみ」をみつけられるようサポートします。いつでもお気軽にご相談ください。

 

【その他】

  • 当事者団体 / コミュニティ
    日常生活で困っていることやコミュニケーションの工夫などについて当事者同士で情報交換ができる場(例:片耳難聴がある方のコミュニティや、全日本難聴者・中途失聴者団体連合会加盟協会など)もあります。インターネットなどでお近くの当事者団体/コミュニティがないかを調べてみると良いでしょう。

 

突発性難聴のまとめ

突発性難聴は突然耳が聞こえにくくなる疾患ですが、発症後適切な治療を受けることで聴力が回復できる可能性があります。そのため、1日でも早い治療を受けること、ストレス軽減のためのリフレッシュや安静に努めることが大切です。働いている方は職場の方々へ相談し、治療と休養に専念できるような環境を優先できると良いといわれています。

 

もし難聴が残ってしまった場合、主治医と相談しながら聞こえを補うための補聴器を装用し聞こえに慣れるようにする、コミュニケーションにおける対処法や工夫を整理する、支援機関へ相談してみるなどの選択肢もあります。コミュニケーションがしやすい環境を整えていくことでより日常生活を過ごしやすくなるかもしれません。

 

もし現在の日常生活や仕事などで困っていることがあれば、ぜひお近くの病院や支援機関などへ相談してみてください。

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