不安障害の方の就職・復職・転職活動のポイントと事例
不安障害のある方の働く上でのよくある困りごと、就職・復職・転職活動のポイントやLITALICOワークスを利用して就職された方の就職事例をご紹介します。
・不安障害の診断がでたときのこと
・障害で苦労していたこと
・以前の仕事・職場のこと
・LITALICOワークスで学べたこと
・企業実習(インターン)や就職活動のこと
・就職後も長く働くための工夫・・・など
障害・年代・業種ごとの様々な就職事例をご覧ください。
不安障害とは
不安を主症状とする精神疾患の総称です。代表的なものに、パニック障害や社会不安障害、強迫性障害などがあります。
はっきりした理由の有無に関わらず、強い不安を感じたり、その状態がしばらく続くことが特徴です。また症状が進むと、頭痛やめまいなど、身体的な症状があらわれることもあります。
就職・転職での困りごとは?
不安障害のある方は、採用面接のときに強い不安や緊張を感じたり、身体症状があらわれたりすることが多いと言われています。
また、不安や恐怖を感じて電車やバスなどに乗ることができず会社に行けなくなったり、自分の発言に不安を覚え過度に緊張してしまい、うまく話せなかったりすることもあります。
どういう場面で不安や緊張、恐怖を感じるかを前もって予測できるケースも少なくないため、処方された薬の服用や精神療法を受けながら苦手な状況を克服するという「小さな成功体験」を重ねていくことが大切になります。
就職・転職活動を進めるために
不安障害のある方にとっては「生活習慣の改善」が症状を表れにくくすることに役立つとも言われているため、日々の生活の中で十分な睡眠や定期的な運動などを取り入れることが大事になってきます。
また、いざ働こうと思っても「働いている時に症状が出てしまうのではないか?」と考えて、不安が増してしまうことがあるかもしれませんが、一人で抱え込まずに、病院での治療や、会社に相談して配慮してもらう、就労移行支援事業所などの福祉制度といった社会資源を活用すると良いでしょう。
LITALICOワークスでできること
LITALICOワークスでは、働くことに不安がある方に向けて、生活リズムを整えながら改善内容を記録したり、面談したりして自分を知ることや、自身に合った体調管理やストレスコントロールなどセルフマネージメントする力を身につける方法を学んでいきます。
また、就職後も職場定着支援をおこなっていますので、体調の変化など企業へ伝えにくいことも一緒に説明しサポートしています。
※本サイトで紹介している就職事例はごく一部です。
不安障害の方の就職・雇用事例
- 40代
- 医療
- 事務職
Dさんは表情も服装も振舞いも完璧な「優等生」という印象。就労移行に通い続けるうちに「優等生」から垣間見える疲労感やイライラが目立ちはじめ、やがて遅刻・欠席が増えて・・・
- 30代
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看護師として10年働いてきたEさん。主任に昇格してから仕事量や責任が増え、精神的なプレッシャーも強くなり、精神的に不安定な状態に。精神科を受診し治療が始まりましたが・・・
- 20代
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Oさんは、思春期の頃から不安障害と対人恐怖があり、高校卒業後も思うように社会人としての1歩を踏み出せずにいました。そんな中、地域若者サポートステーションから・・・
- 20代
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人あたりもよく、はきはきとした返事のFさん。高校卒業後、すぐに事務職で就職。職場では信頼も厚く、「Fさんはデキる人だから」と、どんどん仕事を任されて・・・
- 30代
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LITALICOワークスさいたま浦和を4ヶ月利用し就職したT.Kさん。2011年8月から総務・経理の事務などの仕事をしています。
- 30代
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