発達障害の方の就職・復職・転職活動のポイントと事例
発達障害のある方の働く上でのよくある困りごと、就職・復職・転職活動のポイントやLITALICOワークスを利用して就職された方の就職事例をご紹介します。
・発達障害の診断がでたときのこと
・障害で苦労していたこと
・以前の仕事・職場のこと
・LITALICOワークスで学べたこと
・企業実習(インターン)や就職活動のこと
・就職後も長く働くための工夫・・・など
障害・年代・業種ごとの様々な就職事例をご覧ください。
※掲載内容(所属や役割、診断名など)はインタビュー当時のものです。
発達障害とは
詳しい原因はまだ解明されていないのですが、先天的な脳機能の発達の多様さがもたらす障害と言われています。
主に、自閉症スペクトラム障害(ASD)や注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)、チック障害、吃音(症)などに分類されています。また、困難に直面した際の心理的影響から、気分障害(うつ病・双極性障害)、ひきこもり、対人恐怖症などの二次障害に発展することもあります。
就職・転職での困りごとは?
発達障害のある方は、自分のしたいことや気持ちを伝えることが苦手な傾向にあるため、就活時の面接などにおいてコミュニケーションに課題を抱える方も少なくありません。また、思いつきで行動しがちな側面もあるため、計画を立てて段取りを組んで進めるという仕事も、あまり得意ではない傾向にあります。一方で、得意なことと苦手なことがはっきりしているため、仕事選びにおいてはミスマッチが少ないとも言われています。
就職・転職活動を進めるために
発達障害のある方は得意・不得意がはっきりしている傾向があります。そのため自分に合った業務内容や職場環境を検討することが、安心して働くためにも大切です。就職活動をはじめる前に、まずは発達障害の特性や自分の得意・不得意を理解し、自分の適職は何かをはっきりさせておくことが重要です。自分の得意なことや苦手なことがイメージしにくい方は、支援機関や就労移行支援事業所などを活用し、あなたのことを客観的に見ることのできる支援者と一緒に取り組むといいでしょう。
LITALICOワークスでできること
発達障害のある方がよく抱える課題の1つに、他者とのコミュニケーションが挙げられます。LITALICOワークスではプログラムや個別面談の練習をおこなったり、SST(ソーシャルスキルトレーニング)を通じて他者との接し方などを練習します。また、得意・不得意を知る自己理解や、適性の高い業務を把握できる企業実習などの機会を経て自分の適職を探すため、就職した後も安心して長く働き続けている方が多くいます。
※本サイトで紹介している就職事例はごく一部です。
発達障害の方の就職・雇用事例
診断名別の就職・雇用事例
- 20代
- 清掃業
- 洗車・事務補佐
発達障害のAさん。コミュニケーションの苦手意識が強く、仲良くなれない悩みがありました。希望の事務職で納得できる仕事が見つからない時に、ある求人の雇用前実習へ参加する…
- 20代
- 教育
- 軽作業
コミュニケーションに苦手意識があるBさん。プログラム作業中に寝てしまうこともあるため、その背景や環境を整え、企業インターンへチャレンジ。高評価をいただき、就職活動へ…
- 30代
- 経理事務
- 商社
幼少期にアスペルガー症候群(発達障害)と診断されたSさん。学生の時に二次障害として統合失調症やパニック障害も発症。就職は障害は開示せず、高収入・正社員を希望し・・・
- 20代
- 飲食業
- バックヤード
幼少期に「アスペルガー症候群」と診断され、高校卒業後は就職活動に役立てようと職業訓練校へ。いざ仕事となるとコミュニケーションがとれないという悩みから、転職を繰り返し…
- 20代
- 自動車販売
- 洗車・事務補佐
大学卒業後、Wさんは就活をはじめましたが、どこも面接が通らず不採用が続く日々。内定が貰えないことを焦り、そのストレスから抑うつ状態になり・・・
- 50代
- 小売業
- 営業
自信を取り戻したTさんは積極的に就職活動してました。常に全力投球で取り組む姿は周りにも活力を与えていました。そうした甲斐もあり、一般求人で営業の仕事に採用が・・・