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障害のある方の就職事例

広汎性発達障害(PDD)の方の就職・復職・転職活動のポイントと事例

 

広汎性発達障害は、主に言動・行動の全般において社会生活に影響を及ぼす障害です。

 

以前は対人関係の困難、パターン化した行動や強いこだわりの症状がみられる障害の総称として「広汎性発達障害」が用いられていましたが、アメリカ精神医学会発刊の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)では自閉的特徴を持つ疾患が包括され、2022年(日本語版は2023年)発刊の『DSM-5-TR』では「自閉スペクトラム症」という診断名になりました。

 

現在は「広汎性発達障害」の名称で診断されることはなくなりましたが、以前の診断名で情報を探す人もいるため、ここでは「広汎性発達障害」の名称も使いながら説明します。

 

広汎性発達障害のある方の働く上でのよくある困りごと、就職・復職・転職活動のポイントやLITALICOワークスを利用して就職された方の就職事例をご紹介します。

 

・広汎性発達障害の診断を受けたときのこと
広汎性発達障害の特性により苦労したこと
・以前の仕事・職場のこと
・LITALICOワークスで学べたこと
・企業実習(インターン)や就職活動のこと
・就職後も長く働くための工夫   など

 

障害・年代・業種ごとのさまざまな就職事例をご覧ください。

※掲載内容(所属や役割、診断名など)はインタビュー当時のものです。

 

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広汎性発達障害とは

広汎性発達障害は Pervasive Developmental Disorder(PDD)とも呼ばれ、主に言動・行動の全般において社会生活に影響を及ぼす障害です。

現在はASD(自閉スペクトラム症)として診断されるケースが多く、ほかの人との気持ちの共有や会話のやりとりが難しい、表情から気持ちが読み取れないなどの「対人関係や社会的コミュニケーションの困難」および常同的な行動や、活動が切り替えられなかったり同じ行動を反復したりするなどの「特定のものや行動における反復性やこだわり、感覚の過敏さまたは鈍麻さ」などの特性が幼少期から見られ、日常生活に困難を生じることもあります。

広汎性発達障害は脳の機能障害を原因とする先天性のものですが、大人になってから症状に気づく場合もあります。

就職・転職での困りごとは?

広汎性発達障害の方は、コミュニケーション能力や意思伝達が難しく、人や場面に応じて適切な行動を取ることが難しいといった問題を抱えることが多くあると言われています。

子どもの頃には「個性」として捉えられていた言動も、社会に出たときには常識がないなどと捉えられ、生きづらさを感じるケースも見受けられます。「自分にできる仕事はない」と諦めてしまうのではなく、自分の苦手なことをしっかりと理解して工夫することが大切になります。

就職・転職活動を進めるために

広汎性発達障害の方は、臨機応変な対応が難しい一方でルーティンワークが得意だったり、抽象的な指示の理解が苦手でも適切なマニュアルがあればその通りの作業をすることができたりします。

困りごとも見方を変えれば仕事に活かせる強みになるかもしれません。そのためには職場の理解と配慮が必要です。

また、自分の得意なことや苦手なことがイメージできない方は、公的な支援機関や就労移行支援事業所などを活用し、一緒に考えていけると良いかもしれません。

LITALICOワークスでできること

LITALICOワークスでは、SST(ソーシャルスキルトレーニング)などのコミュニケーション能力を培うプログラムや、自身の発言や行動を振り返り、相手にどのように伝わっているかを確認することで、就職後の対人関係で困らないようにするための対策を一緒に考えたりします。

 

また、得意・不得意を知る自己理解や、企業での実習などを通して適性の高い業務を把握することで、就職した後も長く仕事を続けている方が多くいます。

 

※本サイトで紹介している就職事例はごく一部です。

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就労移行支援事業所LITALICOワークス宮崎を6ヶ月利用し就職したH.Yさん。2012年12月から事務の仕事をしています。

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