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お役立ち仕事コラム

高次脳機能障害の方が仕事に復帰して継続するための課題と対策まとめ

高次脳機能障害とは、脳の損傷が原因で認知機能(神経心理学的機能)が低下する障害です。

脳の損傷というと「もう良くならない」と思ってしまいがちですが、適切なリハビリテーションをおこなうことで症状改善が期待できます。

 

ただ、「見えない障害」とも呼ばれ、外見からは症状が分かりにくいがゆえに、周囲への障害理解に工夫が必要です。集中力や記憶力の低下など日常生活に支障が出たとしても、本人自身が障害を自覚できず、周囲との関係が徐々に悪化するケースも少なくありません。

 

この記事では、高次脳機能障害のある方が働く際のよくある悩みと解決策を紹介します。

高次脳機能障害の分類と症状

高次脳機能障害の症状は大きく4つのタイプに分けられ、以下のようなものがあります。

1.記憶障害

  • 物の置き場所が覚えられない
  • 新しい出来事を記憶できない
  • さっき言われたことを忘れる
  • 同じことを繰り返し話す、質問する

2.注意障害

  • ぼんやりとしている
  • 2つのことを同時におこなえない
  • 集中力が持続しない

3.遂行機能障害

  • 計画を立てられない
  • 人からの指示が必要
  • 約束の時間を守れない

4.社会的行動障害

  • 興奮しやすく起こりやすい
  • 暴力を振るいやすい
  • 感情のコントロールができない
  • 自己中心的

高次脳機能障害の症状は、どれも日常生活や社会的生活に大きな影響をもたらします。

障害の程度に寄りますが、就職の際は周囲の障害理解や業務上の具体的なサポートが必要とされます。

復職・転職で気をつけること

高次脳機能障害が仕事に復帰し、継続していくためには、周囲からのサポートを受けやすい職種を選ぶことが大切です。

もちろん、在職中に障害を患った場合は元の職場に復帰できるのが理想です。

  • 発症前の経験や実績を生かせる仕事
  • 再適応に要する負担が少ない
  • 会社からの支援や理解を得やすい

元の職場への復帰はこういったメリットがあり、復帰後も仕事を続けやすいでしょう。

ただし、会社で用意可能な仕事内容と本人の障害の状況によっては、復帰が難しい場合があります。

そういった場合は、まわりの人がフォローしやすい職種に就職・転職することが望ましいです。

具体的には、

  • 物流センターなどでの軽作業
  • 店舗内での清掃や商品陳列
  • オフィス内での事務作業

といった軽作業・清掃・事務作業などが挙げられます。

障害と上手に付き合う工夫

高次脳機能障害は、記憶力や注意力の低下が特徴の1つに挙げられます。

障害と上手に付き合っていくために、以下のような取り組みをおすすめします。

メモ・チェックリスト

高次脳機能障害のある方は、注意力の低下によりミスや忘れ物が多い傾向にあります。

そういったことを防ぐ工夫として、メモを取る習慣をつけたり、業務上ミスを繰り返しやすいことはチェックリストを作成してセルフチェックするようにしましょう。

同僚や上司にダブルチェックをお願いしてもらうという方法もあります。

スケジュールやタスクを常に書き出す

業務全体を把握するために、タスクや進行状況を書き出して「見える化」することで、思考や記憶が整理され、やるべきことが明確になり、集中力や安心感が生まれます。

タスクを書き出せば、目の前の作業に集中することができ、会議の意見をボードに書き出せば、議論に集中することができます。
日記に今日の出来事を書き留めることで、落ち着いて1日を振り返ることができ、明日に備えることができます。

書き出すことは複数の仕事を同時に進めたり、計画的に取り組む上で必要不可欠です。
ぜひ、スケジュールやタスクを積極的に書き出してみましょう。

自分の特性を説明して職場の理解を得る

高次脳機能障害の方が仕事に復帰して安心して長く働き続けるためには、自分の特性と必要なサポートを早めに説明しておくことが大切です。

例えば記憶障害や注意障害の傾向があるならば、自分の特性を説明した上で

  • 仕事の手順を覚えるのに時間がかかる
  • 指示はできるだけ具体的に示してほしい
  • 指示は1つずつ出してほしい

このような業務上配慮してほしいことをあらかじめ伝え、仕事がしやすい環境へのサポートをしてもらいましょう。

休んでもいい? 休職・退職しても大丈夫?

業務や周囲との関係がうまくいかず、今の状況のまま続けることが難しいと思ったら、医師や職場に相談しましょう。

もし、心身が疲弊している場合は、勇気を持って休むことも大切です。

 

LITALICOワークスを利用された方々の中には、高次脳機能障害のある方の休職・退職からの復帰を多数支援しています。

 

休職・退職時の経済的な不安がある方は、下記の制度の利用を検討してみてください。

休職・退職時にも利用できる経済的な支援制度

障害者手帳

発症した時期や症状によって、取得できる可能性のある障害者手帳が異なります。

「脳血管障害による記憶障害」や「脳損傷による注意障害、遂行機能障害」といった場合は「器質性(脳の変容による)精神障害」に分類されています。

記憶障害や注意障害などの症状がある場合、精神障害者保健福祉手帳の取得できる可能性があります。

一方で、手足の麻痺や音声・言語障害(失語症)があった場合は身体障害者手帳の申請対象になる可能性があります。

また、発症が18歳未満で、自治体の機関において知的障害があると判断されたときには療育手帳(自治体により名称は異なる)の申請対象となります。

障害年金

障害や疾患のために、生活や仕事に支障が出たときに支給される年金です。

働いていた場合でも、症状により仕事が制限されていると判断された場合は、生活の一部を支援する額が支給されます。

生活保護

怪我や疾患などにより働くことが難しく、収入が不十分で生活に困った場合に、健康で文化的な最低限度の生活を保障するための費用が給付される制度です。

受給には各種条件がありますので、まずはお住まいの市区町村にてご相談ください。

傷病手当金

疾患や怪我で仕事を長期間休むときに無収入になってしまうことを避け、生活を保障する目的で支給される手当金です。

ただし、労災保険の給付対象とはならない、業務外の理由による休職に限られます。

保険組合の加入期間によって、その人の平均収入額の3分の2の額、または月額28~30万円のいずれかが、最長1年6ヶ月まで支給されます。

40代男性(IT関連のお仕事・高次脳機能障害)の就職・雇用事例

https://works.litalico.jp/interview/case/020/

就職や職場復帰は専門機関の支援を利用する

高次脳機能障害をきっかけに療養が必要となり、休職・退職に至った場合は、医師から復職の許可が出たのちに就職先を探すことになります。

 

前職で自分に適していなかった要素を分析し、それらの要素を含まない仕事を選ぶと良いでしょう。その際には、疾患や障害のある人の就職活動を支援する機関を利用することをおすすめします。

 

障害福祉や就労について、幅広い知識と経験を持つスタッフのサポートを受けながら仕事探しをおこなう方法もあります。

ハローワーク

ハローワークには、障害や疾患のある人の就労を支援する窓口「専門援助部門」があります。

また、就職に関する相談やカウンセリングの実施のほか、障害や疾患のある人を対象にした求人の紹介などをおこなっています。

就労移行支援事業所

就労移行支援事業所とは、一般企業への就労を目指す障害や疾患のある方の求職から就職までの一連の過程をサポートする事業所です。

利用者は事業所に通い、職業訓練や、面接や履歴書対策などの就職活動のサポート、就職後の定着支援などを受けることができます。

LITALICOワークスは、「企業に就職したい」「働きたい」という思いを持っている方に対して、ビジネススキル向上のためのワークショップ、ご本人にマッチした求人開拓、就職後の対人関係サポートまで、一人ひとりの自分らしい働き方の実現に向けて、一貫したサービスを提供しています。

障害特性への理解があるスタッフにより、精神障害・身体障害・知的障害のある方に限らず、発達障害や難病のある方など幅広い方に利用いただける環境を整えています。

また、自分に合った働き方を見つけるために数多くの企業で実習できる機会を提供しています。

ぜひ、お気軽にご相談ください。

「会って相談」のご案内

https://works.litalico.jp/contact/sodan/

まとめ

高次脳機能障害のある方は、障害を抱える前のように仕事や日常生活ができず、悩むことも少なくありません。

しかし、適切なリハビリテーションをおこなうことで症状改善が期待できます。

そして、自分に合った職場と仕事を選び、必要な職業スキルを身につけ、周囲の理解を得ることができれば、安心して長く働き続けることができます。

もし、休職・退職後に復帰を目指す場合は、ぜひ専門の支援機関をご利用ください。

LITALICOワークスでは「就労移行支援」「就労定着支援」「相談支援」の3つのサービスを提供しています。

ぜひいつでもお気軽にご相談ください。

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