統合失調症の方の就職・復職・転職活動のポイントと事例
統合失調症のある方の働く上でのよくある困りごと、就職・復職・転職活動のポイントやLITALICOワークスを利用して就職された方の就職事例をご紹介します。
・統合失調症の診断がでたときのこと
・障害で苦労していたこと
・以前の仕事・職場のこと
・LITALICOワークスで学べたこと
・企業実習(インターン)や就職活動のこと
・就職後も長く働くための工夫・・・など
障害・年代・業種ごとの様々な就職事例をご覧ください。
統合失調症とは
何らかの原因から、思考などを統合する能力が長期間に渡って低下する精神疾患の1つです。
思考や行動、感情などを1つの目的に沿ってまとめる能力である、脳の「統合機能」が一時的に低下したために、幻覚や妄想、まとまりのない行動などの症状が表れる精神疾患です。
就職・転職での困りごとは?
統合失調症は再発しやすい病気と言われており、回復期になっても疲れやすさの症状や記憶力・判断力などの機能低下の症状が残るケースも珍しくありません。
そのため、頑張っても上司から仕事にやる気が無いと勘違いをされてしまったり、周囲が気になって仕事に集中できなかったりということが困りごととして挙げられます。
統合失調症のある方が安心して働くためには、無理のない時間で働ける職場や体調に合わせた仕事を探すことや、周囲の適切なサポートを得ることなどが大切になります。
就職・転職活動を進めるために
疲れやすいことで悩んでいる方には、いかにストレスをためないようにできるか、工夫が必要になります。
例えば、自分に合った方法で、その日のストレスはその日のうちに解消することや、十分な睡眠と食事をとることもストレスをためない生活の第一歩と言えます。
一方で、体力に合わせた勤務時間や自分の状況に応じて仕事の負荷を調整しやすい職場探しも大切になってきます。
LITALICOワークスでできること
LITALICOワークスでは、生活リズムを整えながら、仕事をしていく上で必要なことを学んでいきます。
また、ストレスコントロールやリフレーミング(物事の見方を変えてみる手法)など、心身を落ち着かせる方法を学び、ご自身に合った対処法を一緒に見つけていきます。
企業での実習を経験しながら、自分に合う職種や働き方を見つけられるように、その方の状況や目標、スキルに合わせて取り組むカリキュラムを多数ご用意しています。
※本サイトで紹介している就職事例はごく一部です。
統合失調症の方の就職・雇用事例
- 30代
- IT企業
- 事務職
高学歴の家系にコンプレックスがあり、大学卒業後働いていないことに自己嫌悪になったTさん。次第に過食や友人におごってでも外食でストレス発散をするようになり、1人暮らし……
- 40代
- 小売業
- 品出し・接客
幻聴や幻覚など、違和感を感じつつも、はじめての通院まで10年以上が経過していたというMさん。統合失調症と向き合うまで、そこには様々な葛藤があり…
- 20代
- 事務職
- 金融
頭がボーっとする異変が起こり、高校を不登校になったSさん。原因はストレスからくる「統合失調症」と診断されました。人見知りが激しく人前で緊張状態が続き…
- 30代
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広告代理店で働いていたWさん。納期に間に合わないと怒号が飛び交う環境で朝から晩まで働く日々。急に朝起きられない状況に陥り退職。「統合失調症」と診断後、引きこもり…
- 30代
- 医療
- 介護士
「正社員になり自家用車を買う」という夢を持ちつつ、統合失調症があり志望する仕事を絞込めない中で、介護職でスタッフと見学へ行き、雰囲気などが決め手となり、まずパートで…
- 40代
- IT
- プログラミング
1人で就職活動していたWさん。7年間就職が決まらず就労支援を利用します。SEの仕事に興味を持ち見事に採用。現在は採用された企業で新人指導も担っています。