精神障害の方の就職・復職・転職活動のポイントと就職事例
精神障害のある方の働く上でのよくある困りごと、就職・復職・転職活動のポイントやLITALICOワークスを利用して就職された方の就職事例をご紹介します。
・精神障害の診断がでたときのこと
・障害で苦労していたこと
・以前の仕事・職場のこと
・LITALICOワークスで学べたこと
・企業実習(インターン)や就職活動のこと
・就職後も長く働くための工夫・・・など
障害・年代・業種ごとの様々な就職事例をご覧ください。
※掲載内容(所属や役割、診断名など)はインタビュー当時のものです。
精神障害とは
精神障害とは、脳内の情報を伝達する物質のバランスが、何らかの原因によって崩れることから発症する精神疾患の総称です。主に、統合失調症、気分障害(うつ病・双極性障害)、不安障害、強迫性障害、適応障害、てんかんなどがあります。
意識や記憶、感情、行動などの脳機能の障害から生きづらさを感じられる方もいますが、継続的な治療や服薬により、症状をコントロールできるようになる方も多くいます。
就職・転職での困りごとは?
精神障害のある方は、環境の変化がストレスになりやすい傾向があります。人事異動や方針変更などによる職場の環境変化が体調を崩す引き金となりやすく、長く働くことが難しいと言われています。
実際に2018年4月の法改正後、精神障害者も雇用義務対象に加わり、法定雇用率も上がってきてはいるものの、1年後の職場定着率は49.3%という結果が出ています。
離職の主な原因は、職場の雰囲気や人間関係、仕事内容が合わない、会社に配慮を得られないなど就職先の企業や職場とのミスマッチが多く、職場に定着して長く働き続けるためには、自分に合った就職先を探すことが大切になります。
就職・転職活動を進めるために
まずは、自分の障害の特性を理解・把握し、周囲にきちんと伝えられるかどうかが大切です。
面接などで診断名だけを伝えるよりも、どのような特性があり、どのような配慮があれば就労できるかを説明できた方が相手の理解も得られやすくなります。そして、精神障害のある方に対しては「生活リズムは整っているか?」「症状は安定しているか?」といった懸念要素が多いと、企業側も採用を躊躇しがちになります。生活リズムを整え、心身ともに安定した状態になり、他者とのコミュニケーションが問題なく図れるようになることが大切です。
また、自分をサポートしてくれる家族や支援者の協力も仰ぐようにすると安心です。
LITALICOワークスでできること
LITALICOワークスでは生活リズムを整えながら、仕事をしていく上で必要なことを学んでいきます。また、利用されているクリニックなどの関係機関と連携し、ご本人の状態に合った就労支援をおこないます。通院しながら利用されている方も多くいます。
※本サイトで紹介している就職事例はごく一部です。
精神障害の方の就職・雇用事例
- 20代
- 事務職
- 金融
頭がボーっとする異変が起こり、高校を不登校になったSさん。原因はストレスからくる「統合失調症」と診断されました。人見知りが激しく人前で緊張状態が続き…
- 30代
- 雑貨
- デザイナー
広告代理店で働いていたWさん。納期に間に合わないと怒号が飛び交う環境で朝から晩まで働く日々。急に朝起きられない状況に陥り退職。「統合失調症」と診断後、引きこもり…
- 20代
- 学童保育所
- 保育補助
障害者手帳を取得せず、子どもの頃からの夢であった保育園や幼稚園で働くことを希望するも、保育士資格・幼稚園教諭免許を保有していないため、就職活動はなかなかうまくいかず…
- 30代
- 不動産
- 人事事務
勤めていた小学校で、担当していたクラスが学級崩壊に。責任感が強いMさんは何とか修復しようとするもうまくいかず、うつ病を発症し休職。その後、1年ほど引きこもって…
- 30代
- 事務職
- 人材サービス
他の人のように協調性を持って活動できず学生時代にずっともやもやしていた感情が、「うつ病」と診断されたUさん。社会人になり仕事を順調に進めるも体調を崩し、再度通院すると…
- 20代
- フラワーコーディネーター
就活のストレスからうつ病と診断。大学は何とか卒業するもうつの病状はひどくなる一方。主治医から「心の癒しを見つけよう」とアドバイスがあり、ある日小さな花に心を癒され…