

障害のある方の働き方として、オープン就労とクローズ就労があります。
今回は、それぞれのメリットとデメリットや理解しておくべきことについてご紹介します。
オープン就労…障害のあることを企業に開示し、障害のある方を対象とした求人に応募をする
クローズ就労…障害のあることを企業に非開示で就職する
障害者職業総合センターの報告書によると、オープン就労とクローズ就労では、企業に障害を伝えて入社するほうが職場定着率が高いです。
LITALICOワークスでは、オープン就労・クローズ就労のどちらであってもご本人の選択を大事にしています。その選択のために必要なプログラム(企業インターン含む)や企業情報を提供しています。
例えば、LITALICOワークスでできることは以下の通りです。
実際の定着率のデータから定量的データも伺えます。(障害者職業総合センター「調査研究報告書 No.137 障害者の就業状況等に関する調査研究(2017年4月)」)
その結果、利用開始時にはクローズ就労を希望されていた方がオープン就労を検討されたり、その逆もあったりします。
大切なのは、障害を開示するかしないかではなく、どちらのほうが自分らしい働き方ができるかだと考えています。
もちろん、クローズ就労の場合は周囲からの理解や配慮をしてもらいにくいため、働く中でおきる様々な困りごとに対してご自身での対策や対処が必要になります。それを見越した就職準備を一緒に進めていくことが必要です。
はじめからどちらかに決めてしまうよりも、いろいろな情報や機会に触れる中で、働き方を検討していくのもいいでしょう。
LITALICOワークスを卒業して就職される方の8割以上はオープン就労ですが、クローズ就労の方も、年間1~2割程度います。
オープン就労では企業やご本人の希望にあわせ、面接同席や職場訪問を行うことがあります。クローズ就労では職場訪問ができないものの、就労移行支援事業所でご本人とスタッフの間で面談を繰り返し、安心して働き続けられるようサポートを行っています。
※2022年度実績