慢性疲労症候群については、多くの研究がされています。しかし慢性疲労症候群の原因は、特定されていないのが現状です。
そのような中で、大きく3つの原因に分けられるとの見解があります。
- 感染症疾患
- 免疫学的異常
- 遺伝および環境に関する要因
それでは、一つずつ解説していきます。
感染症疾患
慢性疲労症候群は、風邪症状のような発熱や喉の痛みから、突然発症することが多いとも言われています。よって、ウイルスや細菌による感染症疾患が原因と考えられています。
免疫学的異常
慢性疲労症候群の症状の一つとして、のどの痛み、頭痛、腹痛、関節痛、筋肉痛などの「全身の強い痛み」を伴う場合があります。これらの症状が免疫学的異常として、慢性疲労症候群を引き起こす原因とも捉えられますが、はっきりと示されてはいません。
遺伝および環境に関する要因
慢性疲労症候群が「家族性の病気」と考えられている情報もあります。しかし、現在は可能性の段階なので、はっきりとしたことは分かっていません。
多くの慢性疲労症候群が、強いストレスの後に発症していると言われています。反面、発症前は健常な生活をしており、前ぶれなく症状が出る人もいます。よって、環境が原因とも断定できないのが現状です。