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心療内科とはどういうところ?精神科との違いや初診の内容、料金などを解説

更新日:2024/06/25

緊張やストレスなどが要因で、心身の症状が出てきたとき、病院(心療内科など)を受診した方がよいのか悩みますよね。

 

また「心療内科と精神科のどちらを受診すればよいのか」「初診のときに何を話すのか分からない」という声も聞きます。

 

この記事では、心療内科とはどういうところか、精神科との違い、初診のときに何を話すのか、料金などについて説明します。

心療内科とは?どういうところ?

心療内科とは、緊張やストレスなど心理的な要因で身体に症状があらわれる「心身症」を主な対象とする科のことです。

 

私たちのこころと身体はお互いに影響し合っています。強いストレスを受けたり、慢性的なストレスにさらされて、それらを処理できていないと「腹痛や頭痛、眠れない、食欲が出ない、気分が落ち込む」といった心身の症状が出てきます。

 

心療内科では、胃潰瘍、腹痛や頭痛などの慢性的な痛み、動悸やめまいや喘息といった症状に対し、身体的な治療だけではなく、カウンセリングを含めた心理面の治療やケアも併せておこなう特徴があります。

 

心療内科では具体的にどのようなことをするのでしょうか。

医学的な検査や診察

心療内科では、身体診察や血液検査といった一般の内科でもおこなっている検査をします。医師との問診では、症状についてやこれまでの病歴、服薬しているかや他院に通院しているか、原因になりそうなストレスはあるか、などについて話します。

薬の処方

症状によっては薬の処方(薬物療法)が有効となる場合があります。症状に合わせ、抗不安薬、抗うつ薬、睡眠薬などの向精神薬を処方することもあります。

カウンセリング

心療内科では、医師による診察とは別で、カウンセラーによるカウンセリング(心理療法)を受けられる場合もあります。考え方やものの見方を修正して行動変容をうながす認知行動療法や、同じような症状の人のグループで話し合いをする集団精神療法、家族をまじえて話し合いをする家族療法など、さまざまな治療法やプログラムがあります。

 

医師が診察するときは保険が適用され自己負担額が軽減されますが、カウンセラーがカウンセリングをおこなう場合の費用は原則、全額自己負担になります。

診断書の作成

診断書とは、医師が作成する書類で、病名、治療内容、治療期間などが書かれています。休職したいとき、公的な福祉サービスや手当を利用したいときに、会社や公的機関などに提出を求められることがあります。

 

医療機関によっては即日診断書を発行してもらえることもありますが、一般的にはおおむね2週間程度の時間がかかります。また、すぐに病名がつかずにある程度の期間が必要な場合もあります。

 

診断書の発行が必要なときは、必要なタイミングから逆算をして早めに医師に相談をするとよいでしょう。

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精神科と心療内科の違いとは?

こころの病気を診る病院には、心療内科のほかに、精神科、精神神経科などさまざまな科名があります。心療内科はよく精神科と混同されますが、その違いについてここでは説明します。

精神科とは

心療内科では心理的な要因で身体に症状があらわれる「心身症」を主な対象としますが、精神科では統合失調症やうつ病、双極性障害、不安症、発達障害、依存症など幅広い精神疾患に対して治療をおこないます。

 

なお、精神科と似た科名に精神神経科がありますが、精神科も精神神経科も実質的には大きな違いはありません。

心療内科と精神科のどちらを受診すればよいか迷ったら

最近では心療内科も精神科もこころの病気であれば幅広く診察ができるところもあります。また、心療内科と精神科を併設しているメンタルクリニックも増えてきています。

 

心療内科と精神科のどちらで診察すればよいのか分からない、自身の症状で受診することができるか迷ったときは、クリニックや病院の窓口に電話をして問い合わせてみるとよいでしょう。

 

なお、医師によっては、子どもや思春期の若者などを専門分野としている医師、発達障害を専門としている医師などもいます。また、生活全般に関して相談調整してくれる精神保健福祉士、話を聴きながら心理的なサポートをしてくれるカウンセラーがいるかどうかも医療機関によって異なります。そのため、受診する前にはWebサイトなどで以下のポイントを確認することをおすすめします。

  • 専門とする分野
  • 治療プログラムの内容
  • 専門スタッフの種類
  • 診察の時間帯、曜日
  • 予約制かどうか入院施設があるかどうか

引用:こころもメンテしよう(厚生労働省)「医療機関の選び方」

心療内科の初診は何を話すの?

いざ心療内科を受診しようと思っても、何を話せばいいのか分からず不安を感じている方もいるのではないでしょうか。ここでは、初めての診察(初診)で話す内容や事前に準備できることについて紹介します。

 

なお、基本的に心療内科の初診は予約制のところが多くなっています。医療機関によってはすぐに予約が取れないところもあるので、早めの予約を心がけましょう。

心療内科で聞かれることは?

心療内科の初診時に聞かれることが多い内容は以下の通りです。

  • いつから、どのような症状があるか
  • 受診に至った経緯
  • 原因として思い当たるストレスはあるか
  • これまでの病歴について
  • 服薬はしているか
  • 他院に通院しているか

そのほか、生活リズム、食欲、身体やこころの調子について質問をされることもあります。もし返事に困るときは「分かりません」と伝えても問題はありません。

心療内科に行く前にできること

自身の症状やこころのことを伝えるのはなかなか難しいものです。そのため、伝えたいことを事前にメモをしておくと安心です。

 

また、病気や治療の見通し、薬や治療、日常生活や仕事生活など、聞きたいことについても書いておくとよいでしょう。

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心療内科の料金はどれくらい?

心療内科を受診すると料金はどれくらいかかるのでしょうか。医師による診察のときは健康保険が適用されるため、原則自己負担は3割です。受診する医療機関によって異なりますが、おおよその診察料の目安は以下です。

  • 初診時:2,500円〜3,000円程度
  • 再診時:1,500円程度

上記とは別に、処方箋料や検査代、カウンセラーによるカウンセリング代がかかることもあります。カウンセリングにおいては、医師が診察するときは保険が適用され自己負担額が軽減されますが、カウンセラーがおこなう場合の費用は原則、全額自己負担になります。

 

費用について不安がある方は、心療内科の予約の連絡をするときに、かかる費用の目安を聞いておくと安心でしょう。

自立支援医療で医療費の負担を軽減

心療内科の対象となるこころの病気には、自己負担が1割になる「自立支援医療(精神通院医療)」の制度を利用できることもあります。(ただし、カウンセリングは対象外になります)

 

利用するためには各市区町村での申請が必要で、医師の診断書の提出が求められます。医療費が負担になっている方は、医師に自立支援医療について相談をしてみるとよいでしょう。

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心療内科に行くべきか悩んだ場合は?

 

どのようなタイミングで心療内科に行くべきか明確な基準はありませんが、以下のような症状が続いたときは専門家を頼ることも検討してみるとよいかもしれません。

  • 気分が沈む、憂うつ
  • 何をするにも元気が出ない
  • イライラする、怒りっぽい
  • 理由もないのに、不安な気持ちになる
  • 気持ちが落ち着かない
  • 胸がどきどきする、息苦しい
  • 何も食べたくない、食事がおいしくない
  • なかなか寝つけない、熟睡できない
  • 夜中に何度も目が覚める

引用:厚生労働省「うつ病|こころの病気について知る」

 

こころの病気は自身では気づきにくいこともあります。もしも周りの人からぼんやりしていることが多い、ミスや物忘れが多いといった生活面での変化について指摘されたら、上記のような心身の不調はないか振り返ってみてもよいでしょう。

悩んだときは、早めに心療内科へ相談を

こころの病気の中には、治療にある程度の期間が必要なものもあります。また、早めに心療内科へ相談や治療をすれば、重症化や慢性化、再発を防ぐことができます。

 

焦ってしまったり、不安になってしまう気持ちもあるかもしれませんが、回復のためにも早めの相談や治療を心がけましょう。

心療内科以外で相談できる支援機関

心療内科に行くことを躊躇してしまう、仕事や家庭の事情で心療内科に行く時間がなかなかとれないといった方も、心療内科以外で相談できる場所はあります。

 

ここでは、こころの病気かな、と思ったときに相談できる支援機関やサービスを紹介します。

 

保健所や保健センター

こころの健康、保健、医療、福祉について幅広く相談することができます。対面だけではなく、電話での相談も可能です。また、相談者の要望によっては、保健師が家庭を訪問して、相談ができる場合もあります。

精神保健福祉センター

こころの健康、医療、福祉について専門的な相談ができます。対面だけではなく、電話での相談も可能です。

 

こころの健康相談統一ダイヤル

本人はもちろん、家族など周囲の人も相談できます。相談は月曜日〜金曜日の18時30分〜22時30分までで夜間も相談できる点が特徴です。通話料はかかりますが、相談は無料です。

働く人の「こころの耳相談」

仕事に関することやこころの健康に関することを相談できます。電話、SNS、メールでの相談も可能です。電話、SNSでは土曜日と日曜日の10時〜16時、月曜日と火曜日の17時〜22時に相談できる点が特徴です。

ハローワーク

休職から復帰をするとき、再就職をするときなど働くことに関する相談ができます。

障害者就業・生活支援センター

うつ病などのこころの病気がある方が、働くことや生活について相談できます。相談内容によっては、別の福祉サービスや相談窓口を紹介してくれます。

就労移行支援など

うつ病などのこころの病気がある方の中には、就労移行支援などの障害福祉サービスの対象となる方もいます。就労移行支援とは、一般企業への就職を目指す障害がある方を対象とし、就職をするためのプログラムを提供する事業所です。

 

【無料】就労移行支援のサポートについて詳しく聞きたい

LITALICOワークスの就労移行支援について

 

LITALICOワークスは各地で就労移行支援事業を運営しており、これまで1万人以上の方の就職をサポートしてきました。精神疾患や発達障害のある方が自分らしく働くために、ストレスマネジメント・PC訓練・企業インターン・面接練習など一人ひとりに合わせたサポートを提供しています。

 

「働くことに悩んでいる」「体調が不安定で働けるか分からない」「一人で就職活動がうまくいかない」などお悩みの方は、お気軽に就職支援のスタッフへご相談ください。

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心療内科についてまとめ

心療内科とは、緊張やストレスなど心理的な要因で身体に症状があらわれる「心身症」を主な対象とする科のことです。身体的な治療だけではなくカウンセリングを含めた心理面の治療やケアも併せておこなう特徴があります。

 

心身に症状が出たとき、焦りや不安を感じるかもしれませんが、早めの相談や治療は重症化や慢性化、再発を防ぐためにも大切です。

 

もしも心療内科に行くことに躊躇してしまうのであれば、心療内科以外にも相談できる支援機関を調べてみてもよいでしょう。

 

こころの病気は誰しもがかかりうる病気です。心身の辛さを我慢したり、一人で抱え込むのではなく、専門家に頼ってみませんか。

 

そして「就職活動に不安がある」「自分らしく働きたい」など働くことにお悩みがある場合、ぜひLITALICOワークスへご相談ください。

更新日:2024/06/25 公開日:2022/12/16
  • 監修者

    医学博士/精神科専門医/精神保健指定医/日本産業衛生学会指導医/労働衛生コンサルタント

    染村 宏法

    大手企業の専属産業医、大学病院での精神科勤務を経て、現在は精神科外来診療と複数企業の産業医活動を行っている。また北里大学大学院産業精神保健学教室において、職場のコミュニケーション、認知行動療法、睡眠衛生に関する研究や教育に携わった。

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