統合失調症の方が仕事をするうえでの困難さ・その対処法について解説します。
仕事をするうえでの困難さを解決するためには「(自分でできる)自己対処法」と「(自分ひとりでは難しい場合)どんな配慮があると働きやすいか」の2つの視点をあわせて考えてみるといいでしょう。ここで事例をあげていきます。
【困りごと】
仕事中に体調が悪化しやすく、休みがちになってしまう
【自己対処法】
日々の体調やストレス度を記録することで、体調悪化しやすいサインを把握してみましょう。そして、体調悪化しやすいサインがみられたときの自己対処法をまとめるといいでしょう。
(例)新しい環境のたびに、人の発言がいつもより気になって眠れなくなり、体調が崩れやすい傾向がある。体調悪化しやすいサインがあるときは、主治医へ相談したり、睡眠をしっかりとったりする など
【配慮があると働きやすいこと】
体調悪化しやすいサインがきたときに、どんな配慮があると働きやすくなるか、職場の方々と相談するといいでしょう。
(例)新しい環境のたびに人の発言がいつもより気になって眠れなくなり、体調が崩れやすい傾向がある。そのため、新しい環境になれるまでは時短勤務からスタートし少しずつ慣らしたり、日々職場と体調を共有しながら、必要に応じて、定期面談を設定する など
このように自己対処はしつつ、周囲の配慮や理解が得られることで、安定して働き続けることにつながります。ただし、仕事における悩みをひとりで解決することが難しい場合もあるかもしれません。その場合は、専門機関へ相談してみるのもいいでしょう。詳しくは次の章でご紹介します。
働くことをサポートしているLITALICOワークス(就労移行支援事業所)では、これまで統合失調症の方の就職をサポートしてきました。詳しくは以下の関連ページよりご参照ください。