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お役立ち仕事コラム

初めての精神科で不安な方へ|初診の流れ・費用・診察内容について解説

更新日:2024/06/28
  • 「精神科には行ったことがなくて不安」
  • 「何を話せばいいのか分からない」
  • 「精神科ってどんな治療を受けるの?」

 

初めて精神科を受診する場合、よく知らないために不安な点がある方もいるかと思います。

 

また、周囲に精神科について知っている方がいないと相談できないこともあるでしょう。

 

今回は、そのような初めて精神科を受診する方が気になるであろう、精神科の診察内容や初診時の流れ、費用などについて、詳しく解説していきます。

 

うつ病などの精神疾患は、ほかの病気と同じように早期発見・早期治療が非常に大切です。

 

どういう時に精神科を受診した方がいいのか、その考え方、理由についてもお伝えします。

精神科とは?

まず始めに、精神科とは、どのようなところなのか?から説明します。

 

精神科と同じく「心の病」を治療する診療科目に「心療内科」があります。それぞれの違いについてもお伝えします。

精神科について

精神科とは、心に関係する病気や症状について診察・治療をおこなう医療機関です。

 

精神科医から、さまざまな医学的検査(血液検査、画像検査、心電図検査、脳波検査など)を受けることができ、適切な治療・回復を目指します。

 

例えば、精神科で診察される症状としては、気分症状、睡眠症状、精神症状などがあります。また、認知症やうつ病、統合失調症、不安障害、強迫性障害(強迫症)※など、さまざまな心の病気について診てもらえたり、治療を受けることができます。

※強迫性障害は現在、「強迫症」という診断名となっていますが、最新版『DSM-5-TR』以前の診断名である「強迫性障害」といわれることが多くあるため、ここでは「強迫性障害(強迫症)」と表記します。

心療内科との違いは?

精神科と同じく、心の病を治療する診療科に「心療内科」があります。

 

心療内科は、さまざまなストレスが原因で生じる身体の症状、いわゆる「心身症」の治療を主としている診療科になります。

 

頭痛、腹痛、血圧の上昇、ぜんそくなどの、身体の不調を原因とした、心理的な問題やストレスが思い当たる場合は、心療内科が専門になります。

精神科と心療内科のどちらを受診すればいいのか迷った時は

医療機関によっては、精神科と心療内科の両方を診察している病院もあります。

 

両方の診察に対応している病院であれば、症状を伝えることで、柔軟に対応してもらうことができるでしょう。

 

また、「心療内科」や「メンタルクリニック」などと表記していても、実際には、心の病気を含めて診てくれるところも多くあります。

 

どちらを受診すればいいのか分からないという場合は、電話などで予約する時に、受診先について迷っている旨を伝え、判断を仰いでもらうのもいいでしょう。

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精神科の診察内容

ここでは、精神科の診察内容について解説します。

医学的な検査が受けられる

医学的検査には、血液検査や画像検査、心電図検査、脳波検査などがあります。

 

これらの検査をおこなうことで、病気を正しく把握し、適切な治療につなげられる可能性が高まります。

診断書の作成を依頼できる

うつ病などの精神疾患について、主治医より診断書を作成してもらうことが可能です。

 

診断書とは、病名、治療内容、治療期間などが書かれたもので、会社や学校、公的機関などで必要に応じて提出を求められることがあります。

 

例えば、下記のような場合で提出が必要となることがあります。

  • 学校を休む時(学校による)
  • 会社を休職・退職する時、または復職する時(会社による)
  • 公的機関に支援や手当の申請をする時(自立支援医療・リワーク支援・精神障害者保健福祉手帳・障害年金など)

診断書の作成や提出が必要かどうかについては、目的に応じて事前に確認しておくといいでしょう。

薬を処方してもらえる

精神疾患の中には、薬による治療(薬物療法)が有効とされているものもあります。

 

精神科を受診することで、専門医による適切な治療を受けることができます。

症状に合わせて治療方法はさまざま

精神疾患の治療方法は、症状に合わせてさまざまです。

 

代表的な治療方法を、いくつかご紹介します。

  • 薬による治療(薬物療法)
  • 精神療法(認知行動療法や対人関係療法など)
  • 心理・社会的治療
  • 休養(まずは身体を休め、ストレスのない環境に変える)
  • 家族療法
  • 修正型電気けいれん療法(m-ECT)
  • 精神科デイケア(日帰りリハビリテーション)
  • 作業療法
  • TMS療法

精神科に行った方がいい症状のポイント

初めて精神科を受診する場合、どのような症状で精神科を受診すべきなのか、その目安が分からず不安な方もいるかと思います。

 

まずは、精神科を受診する人の代表的な症状をチェックしていきましょう。

 

また、日常生活や仕事において、困難や辛さを感じる場合は、症状の度合いにかかわらず一度診察を受けることを推奨します。

 

うつ病などの精神疾患は早期発見・早期治療が重要とされています。

 

診察を受けるべきなのかどうか悩まれている方は、一度診察を受けてみるといいでしょう。

精神科でよく相談される症状の一例

  • 憂鬱な気持ちが長い間続いている
  • 落ち込んだ時と、気持ちがすっきりしている時の、気分の波が大きい
  • ドキドキして心細くなりやすい
  • 人前で話すとき過度に緊張してしまう
  • 体調や気分は問題ないのに、いつも集中できない
  • 最近物忘れが増えてきたと感じる
  • 周囲の人が自分のことを悪く言っているような気がする
  • 誰かに後ろからつけられているように感じる
  • 近所の人が自分のことを監視しているように感じる
  • 小さな頃から落ち着かなく、大人になった今でも悩んでいる
  • 食欲がわかず、仮に食べてもおいしいと感じられない
  • 食べる量を適切にコントロールできず、いつも食べ過ぎてしまう
  • 疲れているはずなのに、布団に入ってもなかなか眠れない
  • 悪いことをしていないのに、悪いことをしてしまったと感じることがある

精神科を受診した方がよい基準とは?

それぞれの症状について、受診の目安や基準になるようなものはありません。

 

人によって「つらい」と感じる程度は異なりますし、なかなか人に気づいてもらいにくいことも、他人に説明するのが難しい症状もあります。

 

日常生活や仕事にそれほど支障が出ていなかったとしても、あなた自身「つらい」という気持ちが続いているのなら、一度精神科の受診を検討した方がよいでしょう。

 

専門医の診察によって、緩和できる可能性が十分にありますので、我慢は禁物です。

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精神科の初診時の流れ

精神科・心療内科の初診時の流れをご紹介します。

初診は予約が必要な場合が多い

基本的に精神科や心療内科の初診は予約制のところが多くなっています。

 

医療機関によってはすぐに予約が取れないところもありますので、必要に応じて早めの予約と診察を心がけるようにしましょう。

 

精神疾患の治療は、主治医との関係性が非常に重要です。

 

そのため、主治医制をとっているかどうかもあらかじめチェックしておくといいでしょう。

精神科の診察では何を話す?

診察前の準備は必ずしも必要というわけではありませんが、初めて精神科の診察を受けるとき、具体的に何を話せばいいのか分からず不安、という方へ向けて、診察前にまとめておくと安心な項目について解説します。

診察前に準備しておくとよい項目

精神科の初診時に聞かれることが多い内容は下記の通りです。

  • 現在、何に困っているのか?
  • どのような症状があるのか?
  • いつから困っているのか?
  • 受診に至った経緯は?
  • 具体的にどのようなときに、どのような症状が出るのか?
  • 原因として思い当たることはあるのか?(出来事、人間関係、ストレス要因など)

ある程度頭の中で整理してから受診すると、スムーズにコミュニケーションが取れるでしょう。

 

ほかにも、聞かれる可能性がある項目としては、家族との関係、交友関係、仕事内容、休日の過ごし方、趣味、睡眠時間、過去の受診歴などが上げられます。

 

なお、プライベートな内容も含まれることがあるので、あまり言いたくないことに関しては、強制ではありません。しかし治療に際して、プライベートな問題が重要なこともあるため、話せる範囲で主治医に相談できるといいでしょう。

あらかじめノートにまとめておくのがおすすめ

あらかじめノートなどに、伝えたい内容を項目ごとにまとめておくのもおすすめです。

 

それを見ながら話すこともできますし、そのノートをそのまま先生に見てもらうこともできます。

 

また、初診時は、診察前に問診票への記入を求められたり、医師の前にコメディカル(医師・看護師以外の臨床心理士や精神保健福祉士などの医療従事者)により聞き取りや面談があるケースもあるので、時間に余裕をもって受診するように心がけましょう。

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精神科でかかる費用はいくら?

ここでは、精神科の受診時にかかる費用について解説します。

精神科の診療は保険診療

精神科の一般的な診察は、保険が適用される保険診療ですので、原則、自己負担3割で診察を受けることができます。

 

自由診療のカウンセリングや別途費用がかかる特別な診療をおこなっている場合は例外となりますので、あらかじめ確認しておきましょう。

 

受診する病院やクリニックによって費用は変わりますが、おおよその診察料の目安をお伝えします。

  • 初診時:2,500円~3,000円程度
  • 再診時:1,500円程度

上記の費用は、初診料・診察料、処方箋料、通院精神療法料などを合算した目安です。

 

※通院精神療法料:医師が時間をかけて診察した場合に加算される費用のことです。30分未満、30分以上、60分以上など、診察時間によって点数が異なります。

ほかの費用が加算される可能性もあります

また、診察内容に応じて、上記以外の費用がかかる可能性もあります。初診の際には、身体の状態を把握するため、血液検査や画像検査などをおこなうことが多く、その費用がかかることがあります。

 

費用について少しでも心配がある方は、予約の電話をする際に、費用についてもあらかじめ確認しておくと安心です。

自立支援医療制度の対象者について

自立支援医療(精神通院医療)とは、「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律第5条に規定する統合失調症、精神作用物質による急性中毒、そのほかの精神疾患(てんかんを含む。)を有する者で、通院による精神医療を継続的に要する病状にある者に対し、その通院医療に係る自立支援医療費の支給をおこなうもの」です。

 

つまり、うつ病などの精神疾患の場合、症状や状態によって、継続的な治療、通院が必要なケースがあります。

自立支援医療制度の対象になれば、原則1割負担に

自立支援医療制度の対象者は、公的医療保険で医療費の負担が3割のところを、1割負担に軽減されます。

 

また、世帯の所得に応じて、1カ月あたりの上限額も設けられています。

 

自立支援医療制度の申請は、市区町村の障害福祉課などの窓口にておこないます。

 

申請時、指定医療機関の中から病院と薬局を指定することで、指定した病院と薬局での医療費・薬代の費用が軽減されます。

 

また、入院時にかかる費用については、自立支援医療制度の対象外になります。

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初めての精神科まとめ

心の病気に対して、不安を感じている方は、少なくありません。

 

しかし、ほかの病気と同じように、心の病気も早期発見・早期治療が効果的です。

 

心身の不調や日常生活・仕事において困難や辛さを感じる場合は、一度精神科の受診を検討してみるのがよいでしょう。

 

また、精神科を受診後、通院自体は強制されるものではありませんので安心してください。

 

加えて、通院履歴についても、本人の同意なく、外部に公開されることはありません。

 

精神科を受診したことが会社や学校に伝わることはありませんので、ご安心ください。

 

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更新日:2024/06/28 公開日:2022/02/03
  • 監修

    医学博士/精神科専門医/精神保健指定医/日本産業衛生学会指導医/労働衛生コンサルタント

    染村 宏法

    大手企業の専属産業医、大学病院での精神科勤務を経て、現在は精神科外来診療と複数企業の産業医活動を行っている。また北里大学大学院産業精神保健学教室において、職場のコミュニケーション、認知行動療法、睡眠衛生に関する研究や教育に携わった。

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