合理的配慮とは、その人の特性や状況によって起こり得る困りごとを減らすため、個別に対応(配慮)することを意味します。
仕事における合理的配慮の例としては、下記が挙げられます。
- 仕事について相談できる担当者を作る
- 仕事の優先順位を指示する
- 業務内容や進捗状況がチャートなどのアプリなどで視覚化される
- 本人の状況に合わせて業務量などを調整する
- 本人が集中しやすい場所にデスクを配置する
- 本人が集中しやすいように耳栓の使用を許可する など
上記は一例です。
また、合理的配慮が得やすい職場に就職する方法として「障害者雇用制度」の利用が挙げられます。
「障害者雇用制度」は、障害者手帳を取得している方が利用できる制度の一つで、応募者はあらかじめ、事業主側へ障害のあることを伝えて入社します。そのため、さまざまな配慮が得られ、長期的に働きやすくなるという利点があります。
もちろん、一般雇用(障害者雇用制度を利用しない)で、面接時に障害のことを伝え、配慮を求める方法もありますが、事業主が障害を理解したうえで採用することが前提である「障害者雇用」の方が「困りごとを相談しやすい」などの安心感につながることもあります。
例えば、障害者雇用で入社してから、仕事に慣れた段階で一般雇用に切り替える方法もあります。
自身の考えや状況に応じて、障害者雇用制度を利用するかどうか決めるようにしましょう。