うつ病の治療中はなるべく負荷をかけずに療養することが大切ですが、休職中や療養中には、経済面での不安を覚える方もいると思います。
ここではうつ病の治療中に経済面での助けとなる制度などを紹介します。
自立支援医療(精神通院医療)
自立支援医療(精神通院医療)とは、精神疾患などの通院にかかる費用の自己負担が軽減される制度のことです。
通常は公的医療保険で医療費が原則3割負担のところ、制度を利用すると原則1割負担になります。
利用するには申請が必要となりますので、お住まいの自治体の障害福祉課などの窓口へお問い合わせください。
傷病手当金
社会保険に加入していて、うつ病などにより仕事ができない期間に給与の支払いが十分でない場合は、傷病手当金を受給できる可能性もあります。受給するためには以下の4つの条件を満たすことが必要です。
- 業務外の事由による病気やケガの療養である
- 病気やケガの療養で仕事に就くことができない
- 連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかった
- 療養により休業した期間について給与の支払いがない
傷病手当金の受給対象になるかどうか確認したい方は、人事部や健康保険組合に相談してみましょう。
障害年金
病気やけがにより、仕事や生活になんらかの支障が出ている場合に受給できる公的な年金です。障害者手帳がなくても申請することができ、うつ病の方も要件を満たせば申請可能です。
受給にはいくつか要件がありますので、詳細は年金事務所などにお問い合わせください。
障害者手帳(精神障害者保健福祉手帳)
なんらかの障害があり、長期的に仕事や生活への制約のある方が申請できる手帳です。うつ病の方は精神障害者保健福祉手帳が交付対象となります。交付されると税金などの控除を受けられたり、地域によっては電車やバスなどの公共料金の割引を受けたりします。詳細はお住まいの自治体の障害福祉課などへお問い合わせください。