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お役立ち仕事コラム

パニック障害の方が抱える仕事での困りごと・長く仕事を続けるための工夫とは?

パニック障害とは、不安障害という精神障害の一種とされており、理由なく突然起こる強い不安感や恐怖感と共に、激しい動悸や息切れ、呼吸困難や発汗などの身体的症状に襲われる「パニック発作」を何度も繰り返すようになる精神疾患です。

最近の研究などから、パニック障害の原因は脳内神経伝達物質(脳内ホルモン)のバランスの乱れであることがわかってきています。

 

パニック障害を発症した方は、今後いつまたパニック発作が起こるかというストレスを抱えたり、就職しても仕事が続けられるだろうかと不安を感じたりするでしょう。

 

この記事では、パニック障害のある方が働く際のよくある悩みと解決策を紹介します。

パニック障害はどんな症状があるの?

パニック障害の症状には、パニック発作・予期不安・広場恐怖という、3つの大きな特徴があります。

パニック発作

パニック障害の典型的な症状が「パニック発作」です。何の前ぶれもなく理由のない不安感が押し寄せ、激しい動悸やめまい、呼吸困難など身体的症状に襲われます。

パニック発作の主な症状としては次のようなものがあります。

  • 動悸、息切れ、胸の痛み、窒息感
  • 手足の震え、めまい、ふらつき
  • 発汗、冷や汗
  • 口の渇き、吐き気、腹部の不快感
  • 自己統制ができない恐怖感

このように、パニック発作は人によって手足の震えやしびれ、吐き気、胸痛、喉のつかえや知覚異常などの激しい苦しみを伴うケースもあり、死の恐怖を感じる人も多くいます。

パニック発作で死ぬことは決してありませんが、恐怖感が心筋梗塞に近いとまで言われています。

予期不安

パニック症状は、再発する可能性が高い症状であるため、パニック発作を何度も繰り返すうちに「また発作が起きるのではないか」という不安感と恐怖感にとらわれる症状「予期不安」が表れることがあります。

パニック発作が起こる状況や場面に遭遇することに強い不安を覚えます。発作への漠然とした不安は、発作を繰り返すうちに徐々に強まり症状を悪化させていきます。

広場恐怖

予期不安が強くなると、発作を起こした場所や状況を避ける「回避行動」をとるケースが多く見られます。パニック発作などで強い恐怖を感じた場所は危険とみなし、近づいただけで動悸がしたり、吐き気や呼吸困難などに見舞われたりするようになります。

これが「広場恐怖」という症状です。

さらに不安がひどくなると、どこに行っても「パニック発作になるのでは?」と考えるようになり、通勤や外出が困難になって家にこもったり、日常生活や仕事にも支障をきたすようになります。

広場恐怖症はパニック障害のある方すべてが発症するわけではありませんが、少なくとも80%以上の方に伴う症状とされています。

うつ病を併発しやすくなる

パニック障害は非常に高いストレスを抱えることも多いため、慢性化すると「うつ病」などの精神障害を併発しやすくなると言われています。

うつ病を併発すると、パニック障害は回復に時間がかかる傾向にあると言われています。また、逆に、うつ病からパニック障害を併発するケースもあります。

仕事でパニック障害が起きるのはどういう時か?

パニック障害は何度も発作を繰り返す方も多く、仕事においては以下のような状況がパニック発作のきっかけとなることが挙げられます。

すぐには逃げられないような空間にいるとき

通勤時の電車やエレベーターの中など、人が密集していたり閉鎖的であったりしてすぐには逃げられない空間・場面において、強い不安や恐怖を感じ、そのような空間を利用できず、その結果として会社に行くことが難しくなることがあります。

緊張する状況にいるとき

採用面接時や会議中、複数人の前で発表しているときなど緊張が続く状況下にいるとき、強い不安や緊張におそわれたり、急な動悸や過呼吸発作が起こることがあります。

超過勤務などで疲労がたまっているとき

パニック障害のある方は責任感が強い傾向にあるため、無理をしてでも仕事を終わらせようとしてストレスを抱えることも少なくありません。特に、過労は睡眠不足や風邪とともにパニック障害の3大誘因のひとつであるとされています。

どういう人が発症しやすい?

パニック障害の原因ははっきりとはわかっていませんが、もともと不安を感じやすい体質や気質があるところへ、環境からの影響やストレスなどの後天的要因が加わって発症すると考えられています。

一般的には以下の特徴のある方がパニック障害を引き起こしやすいと言われています。

  • 責任感が強い、真面目
  • 他人からの否定的な評価を恐れる
  • 完璧主義、理想が高い
  • 神経質、緊張しやすい

このように、パニック障害を発症する方は、仕事において頑張りすぎたり、責任やプレッシャーを感じやすく、大きなストレスを抱えがちな一面もあります。

肉体的なストレスと精神的なストレスの双方が、パニック障害の発症のきっかけとなりうると考えられています。

パニック障害でも仕事を続けられる?

パニック障害のある方は、パニック発作が起こることへの不安から「仕事をすることが難しい」と感じているかもしれませんが、一人で抱え込まずに、病院での治療や、会社に相談して配慮してもらう、就労移行支援事業所などの福祉制度といった社会資源を活用することで、安心して長く働き続けることは十分可能です。

ただし、回復のことだけを考えると、ストレスが蓄積して心身共に疲れているような時は、しばらく仕事から離れることが理想です。

 

パニック障害を発症する方は真面目で頑張り屋であることが多く、それまで仕事を熱心にしていた方ほど仕事を休むことがマイナスだと考え、余計に落ち込むことも少なくありません。

 

そうなる前に、長期的な視点に立って仕事をどうするのが良いのかなど、職場の上司や産業医、また医師やカウンセラーにも十分相談しましょう。

パニック障害と付き合いながら仕事をする上で大切なこと

以上のように、パニック障害の方は仕事で悩みや困りごとを抱えることが多いです。

しかし、いくつかのポイントをおさえていけば、パニック障害と上手く付き合いながら安心して長く働き続けることができます。実際そのようにできている方もたくさんいます。

そのためには、以下のポイントを満たすことが大切です。

休む勇気を持つ

心身の調子が優れない時は、思い切って休むようにしましょう。

無理をし、状態が悪化するほど、回復にも時間がかかります。

いざという時の欠勤や休暇をスムーズに取得するためには、安心して長く働き続けていくためにも、調子が悪い時は勇気をもって休むようにしましょう。

食生活や生活習慣を改善する

食事や睡眠などの生活リズムが乱れると心身の調子も乱れ、不安や恐怖に対する心の抵抗力も低下します。

十分な睡眠と健康的な食事、適度な運動などが、不安や恐怖への抵抗力をつけることにもつながります。

特に十分な睡眠は脳の状態がリフレッシュされるので、寝る前には悩みや不安を感じていたのに起きたら気持ちが楽になる効果があります。

リラックスする方法を身につけておく

パニック障害の大敵はストレスです。ストレスはパニック障害の発症のきっかけとなるだけでなく、症状を悪化させたり、発作の引き金となることもあります。

そのため、自分なりのリラックス法を見つけて、ストレスを溜め込まない工夫をすることが大切です。

例えば、不安や恐怖を感じて呼吸が浅く早くなった場合は、呼吸を意図的にゆっくり、深くおこなう「呼吸法」で、動悸などの身体症状が和らぐ効果が期待できます。

また、不安や恐怖を感じた際に、無意識のうちに体の様々な筋肉に力が入ってしまう場合は、筋肉をゆるめる「筋弛緩法」で心の緊張も和らぐ効果が期待できます。

通勤ストレスを減らす

通勤時の電車やバスなどの通勤環境において不安や恐怖が生じやすい場合には、その状況を避ける工夫をしてみましょう。

満員電車になるラッシュの時間帯を避けて早めに職場に到着するようにしたり、時差出勤の制度があれば利用することも効果的です。

さらに、主要駅しか停まらない「急行」や「快速」などの電車を利用するよりも、あえて各駅停車などの電車を利用するようにして混雑する状況をさけたり、「すぐに降りられる」と感じるだけでも不安になる可能性が低くなる場合があります。

同僚や周囲の理解を得る

精神障害のある方が定着している企業は、職場が相談しやすい雰囲気であることや、人事や上司との面談を定期的に実施している傾向があります。

それによって、日々変化する自分の疾患の内容・困りごとを伝えることができ、周囲の協力によって職場が働きやすい環境となります。

 

障害者雇用や合理的配慮に力を入れている企業を選ぶことがまず重要です。

障害者雇用をはじめていない会社に現在勤めているという方は、人事や上司・同僚に自身の特性や状態、業務上の得意・不得意なことを伝えることで障害の有無に関係なく「あなた自身の困りごと」として理解してくれることもあります。

 

長く安心して働き続けることができる環境づくりの一歩として、ご自身の情報を一緒に働く相手に伝えることからはじめてみてはいかがでしょうか。

休んでもいい? 休職・退職しても大丈夫?

パニック障害の症状の程度や表れ方には個人差があり、治療法や回復の速度も人により異なります。

このため、パニック障害の発症後の働き方を決めるときは、かかりつけの病院の主治医や産業医と相談するといいでしょう。

場合によっては、医師が休職を勧める場合もあります。これは、パニック発作は過労やストレスに対して体が悲鳴を上げている状態であると考えられるため、体と心を休めることが必要だと医師が判断した場合です。

 

医師は、本人からよく話を聞いた上で、症状や就労状況、職場や生活の環境などを総合的に踏まえ、休職すべきかどうか判断します。

その内容を上司に伝え、医師が設定した療養期間について相談するといいでしょう。

休職・退職時にも利用できる経済的な支援制度

自立支援医療制度(精神通院医療制度)

精神疾患の治療のために通院中の人や、治療により症状が安定し再発の予防目的で通院中の人の医療費の自己負担額を軽減する制度です。

疾患の種類や所得に応じて、1ヶ月当たりの負担の限度額が設定されます。

障害者手帳

パニック障害のある方は、精神障害者保健福祉手帳を取得することができる場合もあります。申請には各種条件があるため、まずは主治医へご相談ください。

障害者手帳を取得すると、疾患の種類や程度に応じて様々な福祉サービスや税金の控除、公共交通機関の運賃や公共施設利用料の割引などを受けることができます。

また、障害者雇用という枠で、症状に対する理解や支援を得られやすい職場で働く選択肢も選ぶことができます。

 

障害年金

障害や疾患のために、生活や仕事に支障が出たときに支給される年金です。

働いていた場合でも、症状により仕事が制限されていると判断された場合は、生活の一部を支援する額が支給されます。

生活保護

怪我や疾患などにより働くことが難しく、収入が不十分で生活に困った場合に、健康で文化的な最低限度の生活を保障するための費用が給付される制度です。

受給には各種条件がありますので、まずはお住まいの市区町村にてご相談ください。

傷病手当金

疾患や怪我で仕事を長期間休むときに無収入になってしまうことを避け、生活を保障する目的で支給される手当金です。

ただし、労災保険の給付対象とはならない、業務外の理由による休職に限られます。

保険組合の加入期間によって、その人の平均収入額の3分の2の額、または月額28~30万円のいずれかが、最長1年6ヶ月まで支給されます。

休職・退職から復帰できるの?

LITALICOワークスでは障害のある方の休職・退職からの復帰を多数支援しています。

パニック障害のある方で復帰された方もたくさんいらっしゃいます。

実際に休職・退職からの復帰を目指す場合は、ぜひ専門機関の支援の利用を検討してみてください。

パニック障害の方の就職・転職活動のポイントと事例

https://works.litalico.jp/interview/case/panic-disorder/

就職や職場復帰は専門機関の支援を利用する

パニック障害をきっかけに療養が必要となり、休職・退職に至った場合は、医師から復職の許可が出たのちに就職先を探すことになります。

 

前職で自分に適していなかった要素を分析し、それらの要素を含まない仕事を選ぶと良いでしょう。その際には、疾患や障害のある人の就職活動を支援する機関を利用することをおすすめします。

 

障害福祉や就労について、幅広い知識と経験を持つスタッフのサポートを受けながら仕事探しをおこなう方法もあります。

ハローワーク

ハローワークには、障害や疾患のある人の就労を支援する窓口「専門援助部門」があります。

また、就職に関する相談やカウンセリングの実施のほか、障害や疾患のある人を対象にした求人の紹介などをおこなっています。

就労移行支援事業所

就労移行支援事業所とは、一般企業への就労を目指す障害や疾患のある方の求職から就職までの一連の過程をサポートする事業所です。

利用者は事業所に通い、職業訓練や、面接や履歴書対策などの就職活動のサポート、就職後の定着支援などを受けることができます。

LITALICOワークスは、「企業に就職したい」「働きたい」という思いを持っている方に対して、ビジネススキル向上のためのワークショップ、ご本人にマッチした求人開拓、就職後の対人関係サポートまで、一人ひとりの自分らしい働き方の実現に向けて、一貫したサービスを提供しています。

障害特性への理解があるスタッフにより、精神障害・身体障害・知的障害のある方に限らず、発達障害や難病のある方など幅広い方に利用いただける環境を整えています。

また、自分に合った働き方を見つけるために数多くの企業で実習できる機会を提供しています。

ぜひ、お気軽にご相談ください。

「会って相談」のご案内

https://works.litalico.jp/contact/sodan/

まとめ

パニック障害のある方の中には思うように仕事ができなかったり、仕事の仕方を変えなくてはならなくなり、つらい思いや歯がゆい思いをしている方もいるかもしれません。しかしパニック障害は、治療により回復が期待できる病気です。治療の末、仕事に復帰した人も多くいます。

大切なことは、病気の正しい知識を持ち、不安が高まったときや発作が起こったときの工夫の仕方を知っておくことです。

もし、一人ではそれが難しい場合や休職・退職後に療養を経て復帰を目指す場合は、ぜひ専門の支援機関をご利用ください。

LITALICOワークスでは「就労移行支援」「就労定着支援」「相談支援」の3つのサービスを提供しています。

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