責任者という立場から過度なプレッシャーを感じたり、重労働を担ったりすることが増え、眠りたくても眠れない日々が続いていたBさん。ある朝布団から起き上がれなくなり、数日後にはじめて通院したところ、「うつ病」と診断されました。
仕事を休んでいる間も「早く復帰しなければ申し訳ない」という気持ちが増すばかりのBさんでしたが、「一度仕事から離れて、休んだ方がいいのでは?」という主治医の意見や家族の後押しがあり、仕事を退職しました。
しばらく休養し、症状が落ち着いてきたタイミングで「うつ病の症状と無理なく付き合える働き方がしたい」と考えたBさんは、就労移行支援事業所「LITALICOワークス」を利用して、再就職を目指します。
就労移行支援事業所では、前職やこれまでの経験を振り返り、以下のようなことをスタッフと一緒に整理しました。
Bさんの得意なこと
- 事実やデータに基づいた分析や資料作成
- 着実な努力が成果につながりやすい仕事 など
負担になること
- 部下のメンタルケアやチームビルディング
- 見通しが立てにくい不確実な状況 など
症状悪化のサイン
- 夜眠りたくても眠れなくなる
- 作業中に集中力が続かなくなる など
そこから、「同僚との業務上の関わりは必要最小限でよく、自分のペースで仕事ができる」「フレックスタイム制で勤務時間を調整できる」という点が自分に合いそうだと感じた企業で企業インターンを実施しました。
その結果、Bさんも企業側もスムーズに仕事ができるイメージを持てるようになり、就職が決まりました。その後もBさんは無理なく自分らしく働き続けています。
ほかにもうつ病の方の就職事例がありますので、ご参考ください。