発達障害の二次障害の原因として、発達障害の特性によって生じた日常生活や仕事などでの困りごとが蓄積された結果、生じることが多いと考えられています。
発達障害のある方は、その特性や症状が見た目では分かりにくいことが多いです。また、発達障害と診断されていない場合でも「発達障害の傾向がある」、いわゆる発達障害のグレーゾーンにいる方もいます。見た目からは特性・障害がわかりづらいことで、周囲からの理解を得られずにひとりで困りごとを抱え込んでしまうことがよくあります。
例えば「忘れ物が多い」「集中力が続かない」「周りの意図を汲み発言するのが困難」といった特性が、単なる不注意や怠けと勘違いされ、そのミスを注意・指摘されてしまうことがあります。周囲からの理解を得られていないと、本人が怠けていたり、努力が不足していると思われてしまうことがあります。
そうして、注意や指摘などで心身への負担が積み重なることが原因となり、さまざまな二次障害を引き起こしやすくなると考えられています。
二次障害を防ぐには、日常生活や仕事において工夫や対策をすること、また、周囲の人に正しく理解してもらうことや適切なサポートを受けることが大切です。