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大人向け|ASD(自閉スペクトラム症)とは?特徴やセルフチェックなど解説

更新日:2024/08/08

コミュニケーションや仕事の進め方などにおいて、どうしてもうまくいかず困ってしまうことはありませんか?それはもしかしたら「発達障害」が原因かもしれません。

 

現在、大人になってから初めて「発達障害」と診断される方が増えています。

 

発達障害とは、主に3つに分けられます。

  • ASD(自閉スペクトラム症)※1
  • LD・SLD(限局性学習症)※2
  • ADHD(注意欠如多動症)※3

この記事では、発達障害のうちのひとつである「ASD(自閉スペクトラム症)」はどういった特徴・特性があるのかについて解説します。また大人の当事者の方が直面しがちな職場などでの困りごとの対策についても、詳しく見ていきます。

 

※1以前は「自閉障害」という診断名が用いられていましたが、アメリカ精神医学会発刊の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)において自閉的特徴を持つ疾患が統合され、2022年(日本語版は2023年)発刊の『DSM-5-TR』では「自閉スペクトラム症」という診断名になりました。この記事では以下、ASD(自閉スペクトラム症)と記載しています。

 

※2学習障害は現在、「SLD(限局性学習症)」という診断名となっていますが、最新版DSM-5-TR以前の診断名である「LD(学習障害)」といわれることが多くあるため、ここでは「LD・SLD(限局性学習症)」と表記します。

 

※3以前は「注意欠陥・多動性障害」という診断名でしたが、2022年(日本語版は2023年)発刊の『DSM-5-TR』では「注意欠如多動症」という診断名になりました。この記事では以下、ADHD(注意欠如多動症)と記載しています。

ASD(自閉スペクトラム症)とは

「ASD」とは、英語の「Autism Spectrum Disorder」の頭文字をとってつけられたものです。ASD(自閉スペクトラム症)は、「対人関係や社会的コミュニケーションの困難」と「特定のものや行動における反復性やこだわり、感覚の過敏さまたは鈍麻さ」などの特性が幼少期からみられ、日常生活に困難を生じる発達障害のひとつです。知的障害(知的発達症)を伴うこともあります。

 

幼少期に気づかれることが多いといわれていますが、症状のあらわれ方には個人差があるため就学期以降や成人期になってから社会生活において困難さを感じ、診断を受ける場合もあります

 

大人になればなるほど、対人関係やコミュニケーションは複雑になってきます。大人になって人間関係や仕事などでうまくいかない状況が続くと「どうして周りの人と同じようにできないのだろう」「自分は当たり前のことができていない」というような違和感を抱き、生きづらく感じたり、自己肯定感の低下につながったりすることがあるといわれています。そのような不安な気持ちを持ち続けると、不安症やうつなどの二次障害を発症することもあります。

 

大人になって初めてASD(自閉スペクトラム症)と診断されることで「自分が悪いのではなく、ASD(自閉スペクトラム症)という特性があるから生きづらさを感じていたのか」と知り、安堵する方もいるようです。

 

一方で、ASD(自閉スペクトラム症)という診断されたことで不安を感じたり落ち込んだりしてしまうという方もいるかもしれません。しかし、自分の特性を理解すれば、得意や苦手などを把握し、対処法やスキルなどを身につけたり、環境(※)を整えたりすることによって、強みを発揮したり困りごとや生きづらさを軽減したりすることができます。つまり、自分自身の特性を理解することが、その人らしく過ごすことにつながる可能性があります。

 

(※)「環境」とは、バリアフリーなどの物理的な環境面だけでなく、仕事内容や仕事の進め方、人間関係や職場のルールなどさまざまな意味を含んでいます。

ASD(自閉スペクトラム症)の原因

ASD(自閉スペクトラム症)の原因はまだ解明されていません。脳の神経伝達に何らかの異常があり、脳機能の障害によって認知や行動の偏りが生まれるのではないか、といわれています。

 

少なくとも、保護者の育て方に起因して発症するものではないことは分かっています。

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「スペクトラム」とは

「スペクトラム」とは、境界があいまいで連続しているという意味です。ASD(自閉スペクトラム症)は、以前は「自閉症」「アスペルガー症候群」などの個別の診断名として分けられていましたが、これらの自閉的特徴を持つ疾患はDSM-5で「自閉スペクトラム障害」として統合されています。その後、2022年(日本語版は2023年)発刊の『DSM-5-TR』では、「自閉スペクトラム症」という診断名になりました。

ASD(自閉スペクトラム症)の特性・困りごとの例

ASD(自閉スペクトラム症)の特性からくる困りごとの例とあわせて解説していきます。

対人関係・社会性における困難さ

ASD(自閉スペクトラム症)の特性として、ほかの人との気持ちの共有や会話のやりとりが難しい、表情から気持ちが読み取れないなど、対人関係や社会的コミュニケーションが難しいということが挙げられます。に難しさを感じることがあります。

 

例えば、以下のようなものがあります。

  • 人と目を合わせることが難しい
  • その場の雰囲気や文脈から他者の気持ちを推察することが難しい
  • 思ったことや感じたことをそのまま伝えてしまい相手との関係が悪くなる
  • たとえ話や冗談、あいまいな話を理解することが難しい

こだわりの強さや柔軟性の乏しさ

ASD(自閉スペクトラム症)には、常同的な行動など「特定のものや行動における反復性やこだわり」がみられるという特性もあります。

 

例えば、以下のようなものがあります。

  • 好きなことや興味関心のあることに対する知識がとても豊富である
  • 自分で決めた順序や道順にこだわる
  • 職場のルールが変わったり、急に予定が変更されたりすると混乱する

仕事としては正確にできるものの、あいまいな指示に対しては難しい傾向があります。

 

そのほか、「感覚の過敏さまたは鈍麻さ」などの特性がみられることもあります。

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ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)の関係性

ADHD(注意欠如多動症)とは「注意欠如多動症」のことです。主な特性として集中力が続きにくかったり、ほかのことに気がそれやすいなどの「不注意」や、落ち着きがなかったり思いついたら即行動したりする「多動性・衝動性」があります。

 

ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)の特性は異なりますが、同じような困難さがみられることもがあります。例えば「話に集中できない」という状況において、ASD(自閉スペクトラム症)の場合は「興味を持つことができないこと」が原因ですが、ADHD(注意欠如多動症)の場合は「集中できない(不注意)こと」が原因です。

 

そのため、困難さの原因を聞き取りだけで判断することが難しいこともあり、ASD(自閉スペクトラム症)と診断されたのちにADHD(注意欠如多動症)と診断しなおされるというようなことも起こりえますしどちらも併存することもあります。

ASD(自閉スペクトラム症)の診断・治療とは?

ASD(自閉スペクトラム症)の診断方法

ASD(自閉スペクトラム症)の原因がまだ明らかになっていないことから、血液や画像などの検査だけで診断を確定することはできません。そのため、本人の様子・生育歴・病歴・家族・周りの環境などの情報を統合して、診断をしていきます。

 

それらの情報を把握するため、面談と検査の両方を実施しながら診断していきます。検査では、ASD(自閉スペクトラム症)に関する特性を詳しく質問する「ADI-R(自閉症診断面接)」や、検査者とのやりとりを観察して評定する「ADOS-2(自閉症診断観察検査 第2版)」などがあります。

 

面談時には、客観的な情報を伝えられるように、幼い頃の様子が分かる母子手帳や保育ノート、通知表などがあれば持参するといいでしょう。また日常生活や、大人の方は仕事などで困っていることを事前にメモしておくと面談がスムーズになります。

ASD(自閉スペクトラム症)の治療

ASD(自閉スペクトラム症)を治療できるのなら治療したいと思われる方もいるかもしれません。

 

ASD(自閉スペクトラム症)などの発達障害は脳機能の特性であり、病気ではありません。そのため、ASD自体を治療するというのではなく、ASDの特性に由来する困りごとに対して、さまざまな対策を検討し軽減させていくこととなります。

 

例えば、自分にあった対処法をみつけていったり、生活や仕事しやすいように環境を整えたり(例:周囲の人の動きが気になって自分の仕事に集中ができない場合は、ついたてを立てたり席の向きを変えたりするなど)、コミュニケーションなどのスキルを身につけたりすることで、困りごとを軽減させていきます。

 

同時にASD(自閉スペクトラム症)の特性の強みである几帳面さや正確性、興味のあることに対する集中力の高さなどを活かせる環境を作っていくことも大切です。

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ASD(自閉スペクトラム症)のセルフチェック

職場や私生活において、以下のようなことで困ったことはありませんか?

  • 雑談が苦手
  • 相手の気持ちや言葉の裏を察するのが苦手
  • その場の空気を読むことが難しい
  • 思ったことをそのまま口に出してしまう
  • 急な予定変更があると混乱する
  • あいまいな指示を理解するのが難しい
  • 「あれ」「それ」など指示語の理解が苦手
  • 先の見通しをたてるのが苦手
  • 職場で同じようなミスを繰り返してしまう
  • 自分のペースがあり、他者と合わせるのが苦痛である
  • 特定の匂い、音など特定の感覚に対して過敏性がある
  • 人間関係がいつもうまくいかない など

※上記は一例です。

 

「上記のような困りごとが長く続いている」「改善しようと思ってもなぜかうまくいかない」「原因がよく分からないがうまくいかない」などがあればASD(自閉スペクトラム症)の傾向があり、その特性によって生じているのかもしれません。

 

上記のチェックはあくまでも目安になるものなので、当てはまる項目が多い人も少ない人も、日常生活で困りごとがあればかかりつけ医や専門機関に相談してみましょう。

ASD(自閉スペクトラム症)かも?と思ったら特性を理解することから始めよう

「ASD(自閉スペクトラム症)かも?」と思うことがあったら、まずは自分の特性を理解することが大切です。

ASD(自閉スペクトラム症)の困難は「特性」と「環境」の相互作用によって起きている

特性とは「そのものだけが持つ性質」のことです。人には生まれながらの性質があり、もともと運動能力が高い方もいれば、運動が苦手な方もいます。こういった性質を「特性」といいます。

 

特性は環境との兼ね合いで変化していきます。ここでいう「環境」とは、その人を取り巻くすべての環境(人や場所・モノ)のことをいいます。例えば、聴覚過敏のある方の場合、個室などの静かな環境であれば業務に集中できますが、一方でオフィスなどのにぎやかな環境だと周りの音が気になって業務に集中することが難しくなってしまいます。

 

このように特性と環境の組み合わせによって、その人の日常生活・社会生活において生じる困難さは変わってきます。

 

そのため、大人、子どもにかかわらず自分の「特性」をしっかりと理解すること、その上で自分に合う環境とはどういったものなのかをみつけることが大切です。

ASD(自閉スペクトラム症)の「得意な部分」を活かす

ASD(自閉スペクトラム症)は「空気を読むことが難しい」「興味の持てないことに取り組むことが難しい」などの苦手なことがありますが、一方で「興味のあることに対し深く取り組める」「仕事の正確性・几帳面さ」「細かいところに気がつく」などの得意なこともあります。

 

誰にでも得意・苦手はあります。そのため、自分の得意を活かせること・苦手をカバーできる方法・工夫を整理し、環境を整えていくことが大切です。

 

ひとりで整理することが難しければ、ASD(自閉スペクトラム症)のある方をサポートする支援機関などを活用しながらみつけていくという方法もあります。

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【ASD(自閉スペクトラム症)の事例】対人関係がうまくいかず自己肯定感が低かったAさん

Aさんは、その場に合わせた表情や発言が苦手なことで、大人になっても人間関係がうまくいかないことが多く、自分に自信を持てませんでした。しかしAさんは「安心できる環境で働き続けたい」という気持ちがありました。

 

そこで、障害のある方の就職・定着をサポートする通所型の福祉サービス「就労移行支援事業所」を利用することにしました。就労移行支援事業所では、自己分析プログラムや職場実習などへ参加することで、自分の特性について理解を深めていきました。

Aさんが得意なこと

  • パソコンスキルが高い
  • 自分の決めた目標に取り組むことができる
  • 決められた仕事をきちんとこなす

Aさんが苦手なこと

  • コミュニケーションや雑談が苦手
  • 柔軟に対応することは難しい
  • タイミングをみて相手に相談するのが苦手

職場での環境調整・サポート

Aさんの特性を活かせる職場環境とはどういうところなのか、どういったサポートが必要なのか、就労支援スタッフとの面談などを通じて以下の通り整理をしていきました。

 

Aさんの得意に特化した業務(事務職の業務切り出し)

  • コミュニケーションが必要な業務を避ける
    (例:電話対応をなくす など)
  • パソコンスキルを活かす業務をピックアップする
    (例:Excelを使った各種集計業務、手動でおこなっていた作業を自動化させる業務など) など

コミュニケーションの工夫

  • 必要以上のコミュニケーションがとらなくてもいい環境を選ぶ
    (例:休憩は一人で過ごす、休憩時間はそれぞれが過ごしている、飲み会なども少ない職場にするなど)
  • 突発的な仕事がある場合には、指示する前にAさんに「お願いしても大丈夫かどうか」を相談してもらうようにする
  • 気になる点は日報にまとめ、提出する など

気持ちが安定したAさん

Aさんは、働く上で特に必要になるコミュニケーションスキルを身につけながら、パソコンスキルをさらに高め、就職活動の準備をしていきました。就労支援スタッフは事前にAさんの特性を踏まえ、得意なことを活かせたり苦手なことをカバーできたりする方法を企業側へ伝えた上で、面談・入社前の職場実習を実施し、Aさんにとって働きやすい環境であるかどうかを確認していきました。その結果、Aさんも企業側も安心して働けることが分かり、そのまま採用となりました。

 

現在は、Aさんの得意を発揮することで上司からの評価も高く、後輩へのレクチャーなども任されています。また仕事外でも就労移行支援事業所での「卒業生による就職者講話」で、実体験を話し、就職を目指す方に対して助言をすることもでき、少しずつ自分に自信を持てるようになりました。Aさんは自己肯定感があがったことで、安心できる環境で、充実した生活を送っています。

 

※プライバシー保護のため、事実を変更・再構成しています。

 

【無料】就労移行支援のサポートについて詳しく聞きたい

支援機関を活用する

日常生活や社会生活において困難さを感じ、「自分はASD(自閉スペクトラム症)かもしれない」と思ったときは、相談できる先や支援を受けられる機関を上手に活用できないかを考えてみましょう。

 

まずは、現在の日常生活で困っていること・得意なことや苦手なことなどを整理した上、お近くの病院や支援機関などに相談するといいでしょう。基本的には無料で相談することができます。

 

ここでは、ASD(自閉スペクトラム症)の方をサポートする支援機関などの一部をご紹介します。

ASD(自閉スペクトラム症)について支援機関で相談する

「ASD(自閉スペクトラム症)かもしれない」と思ったら、まずはお近くの支援機関へ相談してみましょう。

 

発達障害者支援センター

発達障害がある方への支援を総合的におこなっている専門機関で、各都道府県・指定都市に設定されています。日常生活・仕事などのさまざまな困りごとについて、相談することができます。なお、発達障害の診断がついていない方でも利用は可能です。

障害者就業・生活支援センター

障害者就業・生活支援センターは各都道府県ごとにあり、就業面と生活面の一体的な相談・支援をおこなっています。

仕事上でのお悩みだけではなく、健康管理に対するサポートや複雑な障害年金の申請などの相談もできます。

地域若者サポートステーション(サポステ)

働くことに踏み出したい15歳〜49歳までの方を対象に、相談やコミュニケーション講座など、就労に向けた支援などをおこなっています

病院やクリニックで診断を受ける

診断を受ける場合は、主に「精神科」「神経科」「心療内科」などになります。病院によっては専門外来を設けているところもあります。

 

インターネットなどで「ASD(自閉スペクトラム症) 病院」などのキーワードで検索するか、それでも見つからない場合は、発達障害支援センターに相談すると紹介してもらえることもあります。

 

またASD(自閉スペクトラム症)という診断を受けることで、働きやすくするためのサポートを受けやすくなるというメリットがあります。例えば、精神障害者保健福祉手帳を取得することで、さまざまな福祉サービスを利用できるようになるほか、障害者雇用で職場での求人に応募することもできます。就職した場合は、「合理的配慮」について相談することもできるほか、所得控除を受けることができる可能性もあります。

働くことのサポートを受ける

これから働くことに不安がある方は、働くことのサポートを受けることを検討にいれてもいいでしょう。診断や障害者手帳の有無などによって受けられる支援は異なりますので、詳細は各支援機関でご確認ください。

 

地域障害者職業センター

都道府県に設置されている機関で、障害のある方に対する職業リハビリテーション、就職支援、就労継続支援などをおこなっています。

 

ハローワーク(公共職業安定所)

求人紹介やセミナーなど就労全般をサポートするところです。ハローワークの中には、発達障害を理解している専門チューターを配置し、就職先を探す発達障害のある方に向けて相談業務を展開しているところもあります。

就労移行支援事業所

一般企業への就職を目指す障害のある方(65歳未満)を対象に、就職するために必要なスキルを身につけていただくためのプログラム実施、就職活動から就職のサポート、就職後の職場への定着支援をおこなう場所です。

【無料】自分に合うサポートについて就労移行支援事業所で相談したい

就労移行支援事業所「LITALICOワークス」

 

LITALICOワークスでは「就労移行支援事業所」のサービスを提供しています。そのひとりに合う「働く」をみつけ、そのひとりらしい「やりがい・楽しみ」をみつけられるようサポートします。

 

LITALICOワークスではASD(自閉スペクトラム症)のある方の就職実績も豊富にあります。自分自身の得意や苦手を理解し、対処法を身につけることで、強みを活かすことができる自分に合った仕事を一緒にみつけましょう。

 

働くことでのお悩みがありましたら、ぜひ一度LITALICOワークスにご相談ください。

【無料】「自分らしく働きたい」LITALICOワークスで相談する

ASD(自閉スペクトラム症)のまとめ

ASD(自閉スペクトラム症)は、「対人関係や社会的コミュニケーションの困難」と「特定のものや行動における反復性やこだわり、感覚の過敏さまたは鈍麻さ」などの特性が幼少期からみられ、日常生活に困難を生じる発達障害のひとつです。

 

ASD(自閉スペクトラム症)における困難さは、個の「特性」だけではなく、本人を取り巻く「環境」によっても生じます。

 

そのため、自分の特性や強み・弱みを理解した上で、その特性にあわせた環境を選択したり調整したりすることで、あなたらしい人生を過ごす方法が見つかるかもしれません。

 

もし現在の日常生活で困っていることがあれば、ぜひお近くの病院や支援機関などを活用してみてください。

 

働くことのお悩みについては、ぜひお気軽にLITALICOワークスへご相談ください。

更新日:2024/08/08 公開日:2021/07/20
  • 監修

    鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授/LITALICO研究所 客員研究員

    井上 雅彦 先生

    応用行動分析学をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。

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