就労移行支援事業所「LITALICOワークス」はこれまで多くの統合失調症の方の就職・職場定着をサポートしてきました。LITALICOワークスでは、スタッフとの面談により一人ひとりの状況や望む働き方を把握したうえで、長く働けるように計画を立ててサポートしています。
LITALICOワークスを利用した統合失調症のMさんの方の就職事例についてご紹介します。
【就職事例(統合失調症/40代)】統合失調症や自分自身と向き合えた就職
Mさんは、LITALICOワークスに通い始めた頃は幻聴が聞こえることがあったといいます。
そこで幻聴が聞こえるたびにスタッフとの面談をおこないました。面談を通して、幻聴が聞こえるときには「前日に夜更かしをして疲れている」などの一定のサインがあることに気づくことができました。それから、毎日LITALICOワークスで体のストレスサインをチェックすることで事前に「今日は幻聴が聞こえるかもしれない」と予測ができ、心の余裕につながったようです。
また、幻聴の声は常に後ろから聞こえるような気がするため、部屋の中央ではなく壁側の席を利用したり、それでも幻聴が聞こえるときにはスタッフと一緒に声の方向に振り返り、幻聴は現実に起きていることではないと確認したりしました。
こうした日々の工夫から不安要素が減り、統合失調症と向き合うことができたようです。
それから、企業インターンに参加することで苦手と感じていたことがそこまで苦にならない仕事や環境があることを知れたり、達成感や充実感を得ることができたりする仕事の特徴や傾向について整理していきました。それと共に、仕事による困りごとへの対処法や合理的配慮の整理をスタッフと一緒にしたうえで就職しました。
就職した後も困ったときにLITALICOワークスと企業の三者面談を通して解決法を図りながら、安心して長く働き続けられています。